「広島県」の「市役所で働く保健師」の仕事内容・給料レポート

現役もしくは元・公務員へのキャリア・アンケートです。

今回は、「広島県」の「市役所」で働く保健師(女性)に回答いただきました。

仕事内容、年収(給料・ボーナス)や残業状況・職場恋愛などについてアンケートしたものを編集して掲載しています。


はじめに

「広島県」の「市役所」で働く保健師(女性)によるキャリアレポートです。

レポート者のプロフィール
公務員としての職業・勤務先:保健師(広島県にある市役所勤務)
性別:女性
雇用体系:正規雇用
所有資格:自動車運転免許、保健師、看護師、養護教諭二級免許

「市役所で働く保健師」を目指した理由

母親が保健師として働いており、勧めもあって目指しました。

公務員の保健師ではありませんでしたが、楽しそうに仕事に行くのをみていいのかなと思いました。公務員の保健師を目指した理由は、住んでいる地域で募集があったからです。

「市役所で働く保健師」の仕事内容について

市町村の地域保健師として働く仕事内容は、主に地域住民の方の、疾病予防や健康増進活動が中心です。

母子保健の分野では、赤ちゃんから小学校入学前までのお子さんの相談業務や健康診査・家庭訪問などに携わります。

成人分野では、産業保健の対象の企業で働く方以外の住民の方の、健診事後のフォローや相談業務なども行います。

高齢者の分野では(市町村の規模により法人へ委託している所もあります)高齢者地域包括支援センターで担当地区の高齢者の方への講演や健康教室、介護保険要支援対象者などへ訪問しケアプラン作成も行います。

地域にお住まいの住民さんの赤ちゃんから高齢者の方までが、健康にすごせるお手伝いを、専門職としてしていく仕事だと思って働いてきました。同じ保健師でも、会社勤めの方は産業分野の保健師が、精神保健や難病・特定疾患などは都道府県や政令指定都市の保健師が、学校保健に関しては養護教諭などが担当し、市町村の保健師と仕事内容が異なってきます。

「市役所で働く保健師」の1日の仕事の流れ

7時15分:自宅を出て自動車で通勤する
8時:到着
8時30分:始業 朝礼 午前の業務の準備や移動
9時30分:午前の業務(相談業務や事務、家庭訪問などが中心でした。)
12時:お昼休憩(60分) 午前の業務や記録などが終わっていない場合、休憩時間にすることもありました。
13時:午後の業務開始。(健康診査や健診事後フォロー連絡・家庭訪問などが多かったです。)
16時:職場に戻り、午後の業務の記録や検討会。翌日の業務の準備や、自分の担当事業の事務など
17時15分:就業 平日の就業後や休日に、希望者は参加できる研修会の案内が多くありました。採用されて数年は、本当によく参加しました。これは希望者が参加するものが中心で残業対象ではないものが大半でした。

「市役所で働く保健師」の給料・残業・有給休暇について

初任給手取りで18万程度(残業代込)・ボーナスは年間72万程度でした。

1時間を超える残業はあまりなかったですが、有給休暇は新人の時代にはほとんど取っていませんでした。覚えることがたくさんあり、有給を取るような気持ちにならなかったからですが、他の同職種の新入社員も有給を取得している様子はありませんでした。


夏にお盆休みというものがないので、職場全体で調整しながら、計画的に有給を取る仕組みはありました。

この仕事で、働いているときに困ったこと

家庭訪問や相談業務で職場以外で働くことが多く、自転車免許はミッションも運転できるように取っていました。けれど古い公用車のミッション車は、ギアチェンジなどが固く運転がとても難しく、最初はとても緊張しました。自分ひとりだけでなく、同僚も一緒に移動する場合も多いので、運転がとても得意な方は大丈夫かもしれませんが、私は仕事内容ももちろん、車での移動もとても緊張しました。

気になったことは女性が多い職場のため、男性保健師さんの居場所つくりです。

この仕事や職場でよかったこと

社会情勢等で倒産や給与が変わるなどの不安はありませんでした。公務員のため、給与やボーナスの額が大きく変動しないので、お金を計画的に管理したい時に恵まれているなと思いました。

福利厚生で住宅手当があり、アパート暮らしだったため、大変助かりました。他の会社にもあるのかもしれませんが、互助会のようなもので、色々な施設が安く利用できることもあり、ありがたく利用していました。

私は利用していませんが、妊娠・出産・子育てに関しての理解や制度はしっかりあり、みなさん退職せず仕事を続ける方が多かったです。

「市役所で働く保健師」の仕事エピソード

母子保健の分野では、自分自身が妊娠・出産していない状況で、乳幼児の相談を受ける時には、専門職としての知識はありますが、保護者の方の気持ちや実際に寄り添った支援ができているのかなと不安に思いました。(相談される側も不安だあると思います)。

本屋で子育て中の方が買う情報誌を定期購読して読んだり、研修会にも3年目位までは週末を利用してよく参加していました。学校で学んだことは本当に基礎の部分で、忘れている部分もあり、毎日翌日の仕事内容に合わせて、自宅でも必要な見直しや勉強をしていました。

また私自身は、車の運転も地図を見たり道を覚えたりすることが苦手なため、家庭訪問に行くのに目的のお宅にたどり着けず、携帯で電話し道順を教えてもらったことも多々あります。

「市役所で働く保健師」の職場恋愛について

机を並べるような全く同じ部署での恋愛よりは、他部署で同年代同士が交流する機会に出会う方の方が多かった気がします。先輩方から紹介されている人もいました。 同じ市役所内という意味では、周囲にもたくさん職場結婚されているご夫婦がいらっしゃいました。

また正職員の男性公務員と臨時の非常勤職員の女性のお付き合いから、結婚される方も多くありました。 職場以外では、自分自身の趣味などで一緒になるグループでの、出会いやお付き合いが多かったです。

まとめ ー「市役所で働く保健師」を目指す方へメッセージ

定まった雇用の形態が安心する方、自分の利益というよりは住民の方のための仕事ができる方には、公務員は向いていると思います。頑張ってください。

本記事は、2019年11月4日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

市役所で働く保健師
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