【お台場の水問題】東京湾で行われたトライアスロン世界大会のレポート(2021年7月27日)

水質汚染が指摘されていた東京湾コースでの「トライアスロン競技」が男女ともに終了しました。実際の競技の様子などをレポートします。


お台場の水、問題の水質は?実際のレースの画像が世界中に配信される

東京湾の水質については、これまでもたびたび指摘されており、東京都が対策を行なってきました。実際のレースの様子については、中継されたほか、SNSなどで拡散しています。

》【大腸菌がいっぱい?】世界的スポーツ大会(トライアスロン・マラソンスイミング)の東京湾会場の水質と行政の対応について 2021年7月まとめ

2021年、いよいよ東京で始まろうとしている国際的なスポーツ大会ですが、その「トライアスロン」や「マラソンスイミング」が行われる予定の東京湾会場の水質汚染が問題となっています。東京都が行政として取り組んできた水質改善策も含めてご紹介します。

ゴール直後に嘔吐する選手が続出。暑さ、水質が要因?よくあることとの指摘も

男子トライアスロンでゴール後に嘔吐する選手が続出したことで、「体力の限界」というだけでなく、スイム会場の「水質」に問題がある、または「熱中症」ではないか?といった心配の声が相次ぎました。

暑さの規定はクリアしてスタートした大会

男子トライアスロンは、7月26日の午前6時半の水温は29.9度で、競技を行う基準の「32度未満」をクリアしていました。また、午前中に競技が終了しています。

▼参考URL:産経新聞|トライアスロン後に嘔吐 暑さや水質…心配の声(外部サイト)

「汚水」で嘔吐はデマとの指摘も。本来は30%の選手が吐き気を感じる過酷なスポーツ

スイムが行われたお台場の水質が悪かったため選手が嘔吐したという声がある中、トライアスロンは元々多くの選手が吐き気を感じるほどの過酷なスポーツだという研究結果もあるようです。

また、トライアスロンはスイム→自転車→ランという競技順のため、嘔吐の要因が「スイム」だけにあるとは考えにくいという指摘もあります。


トライアーティストのTwitter 「お台場は『かなり綺麗な方』」

トライアスロンの愛好者の発信では、トライアスロンの競技に使用されるコースの水質が悪いのは「あるある」のようで、今回、競技が行われたお台場の海は「かなり綺麗」な部類に入るようです。

水質も問題だが、スタートの仕切り直しも問題、との指摘も

コースに運営のボートが侵入、あわや事故となる場面があり、一部の選手が何メートルか泳いだ後にスタートが仕切り直しになる事態にもなりました。

トライアスロン競技中のすてきな話題も

「水質汚染」などの話題が中心になってしまっているトライアスロン競技ですが、競技中には「いい話題」もありました。

自転車競技中に虹がかかる

自転車パート中に空に虹がかかったシーンは感動的だったようです。

中継にお台場の「ガンダム」が登場

会場近くに設置されている「お台場ガンダム」が世界への中継映像に映し出されたことも話題となりました。日本らしさの発信につながったでしょうか。

まとめ

普段トライアスロンを観戦しない人も観戦する機会となった、世界的なスポーツの大会のため、「こんなところで泳ぐの?」という一般の人々の関心が集まってしまった今回。

トライアスロン選手や関係者、愛好者の指摘によると、トライアスロンにとって、スイム会場が汚いのは「よくあること」であり、嘔吐するのもその過酷さから「よくあること」であるようです。

東京湾がトライアスロン選手たちにとって「綺麗な方」だということには驚く方も多いと思いますが、だからといって今の汚れた水質のままで良いということにはならないかと思います。


トライアスロンをきっかけに東京都が抱える「合流式下水道」の問題も露呈されることとなりましたが、トライアスロンが無事終わったので一件落着とはならないかと思います。

この大会が今後の東京湾水質改善のきっかけになるのかどうか、または世界大会が終わってしまえば、水質改善への議論は無くなってしまうか、その後の動向にも注目が集まりそうです。

本記事は、2021年7月27日時点調査または公開された情報です。
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