お台場の水、問題の水質は?実際のレースの画像が世界中に配信される
東京湾の水質については、これまでもたびたび指摘されており、東京都が対策を行なってきました。実際のレースの様子については、中継されたほか、SNSなどで拡散しています。
》【大腸菌がいっぱい?】世界的スポーツ大会(トライアスロン・マラソンスイミング)の東京湾会場の水質と行政の対応について 2021年7月まとめ
2021年、いよいよ東京で始まろうとしている国際的なスポーツ大会ですが、その「トライアスロン」や「マラソンスイミング」が行われる予定の東京湾会場の水質汚染が問題となっています。東京都が行政として取り組んできた水質改善策も含めてご紹介します。
ゴール直後に嘔吐する選手が続出。暑さ、水質が要因?よくあることとの指摘も
男子トライアスロンでゴール後に嘔吐する選手が続出したことで、「体力の限界」というだけでなく、スイム会場の「水質」に問題がある、または「熱中症」ではないか?といった心配の声が相次ぎました。
茶褐色に濁った下水まみれのお台場を泳いだ男子トライアスロンの選手達。レース終了後に激しく嘔吐する選手が続出した。その様子はテレビでも映ってしまったが「臭いものにはフタをしろ」とばかりにマスコミでは殆ど報道されず。IOCは「いかなる健康被害も責任は負わない」と弁明。明日は女子だ。 pic.twitter.com/VULQvWkGac
— さよなら昨日の私 (@SaYoNaRaKiNo) July 26, 2021
暑さの規定はクリアしてスタートした大会
男子トライアスロンは、7月26日の午前6時半の水温は29.9度で、競技を行う基準の「32度未満」をクリアしていました。また、午前中に競技が終了しています。
▼参考URL:産経新聞|トライアスロン後に嘔吐 暑さや水質…心配の声(外部サイト)
「汚水」で嘔吐はデマとの指摘も。本来は30%の選手が吐き気を感じる過酷なスポーツ
スイムが行われたお台場の水質が悪かったため選手が嘔吐したという声がある中、トライアスロンは元々多くの選手が吐き気を感じるほどの過酷なスポーツだという研究結果もあるようです。
また、トライアスロンはスイム→自転車→ランという競技順のため、嘔吐の要因が「スイム」だけにあるとは考えにくいという指摘もあります。
#トライアスロン
「選手が終了後に嘔吐しているのは東京湾の水質のせい」という趣旨の投稿は恐らくデマ選手が吐き気に襲われるのは一般的
あるレースでは30%が吐き気に襲われたという例も
情報サイトでは「なぜ吐きたくなるのか」についての記事が書かれたり、Redditにすら関連の投稿があるレベル https://t.co/HSER3DPVQY pic.twitter.com/3BEVFXiIUd
— れらぽ (@rerumpostalter) July 26, 2021
【閲覧注意】#東京オリンピック #トライアスロン を東京湾の下水垂れ流し付近で開催
レース後に嘔吐する選手が続出
なぜこれがニュースで問題視されないのでしょうか? pic.twitter.com/N6FqxzVWGC
— kaigofree@認知症予防教室 (@kaigofree) July 26, 2021
トライアーティストのTwitter 「お台場は『かなり綺麗な方』」
トライアスロンの愛好者の発信では、トライアスロンの競技に使用されるコースの水質が悪いのは「あるある」のようで、今回、競技が行われたお台場の海は「かなり綺麗」な部類に入るようです。
お台場海浜公園で20回泳いだことのある自分のトライアスロンスイム会場で汚かった海(湖)私的ランキング!!
1位 インド・チェンナイ
もうとにかくヤバい…2位 中国・徐州(湖)
前日試泳のあと高熱が…3位 愛知・蒲郡競艇場
油まみれ…お台場はかなり綺麗な方ですね
— トライアーティスト 竹内鉄平 (@teppei_takeuchi) July 26, 2021
一応トライアスロンしたことない人に書いておくと、
・一般論としてスイムは一番事故が多い
・そのため事故が起きにくいよう、遠浅で波の少ない場所(湾内とか)が選ばれることが多い
・そういう場所は基本的に普段から濁ってるし、泳ぐとなおさら
なので、見た目的にはこんなもんになることが多い。— Yuta SAWA (@sawawww) July 26, 2021
水質も問題だが、スタートの仕切り直しも問題、との指摘も
コースに運営のボートが侵入、あわや事故となる場面があり、一部の選手が何メートルか泳いだ後にスタートが仕切り直しになる事態にもなりました。
トライアスロンのスタート時に運営のボートが突っ込んできた事案、これ一歩間違えば普通に人死んどったぞ。
ボートがど真ん中にある状況でスタートの合図を出すような者がおるとは… pic.twitter.com/xSm0GjIloF— ペンギンの長老 (@kingofthe_welt) July 26, 2021
【東京五輪】運営のボートがコースに侵入し約半数の選手がスタートできず。先に飛び込んだ選手も数百メートル泳いだところで岸に戻されやり直し。英BBCが「非常識」と報道。汚水だし何もかも最悪。https://t.co/6lwpBFFcgH
— chocolat. (@chocolat_psyder) July 26, 2021
トライアスロン競技中のすてきな話題も
「水質汚染」などの話題が中心になってしまっているトライアスロン競技ですが、競技中には「いい話題」もありました。
自転車競技中に虹がかかる
自転車パート中に空に虹がかかったシーンは感動的だったようです。
女子トライアスロン選手が自転車で力走するお台場に虹がかかった。台風8号接近の影響で競技開始が15分遅れたが、競技の終盤には晴れ間ものぞいた。競技はフロラ・ダフィー選手がバミューダに初の金メダルをもたらした。27日、お台場海浜公園で撮影(2021年 ロイター/Hannah Mckay) pic.twitter.com/tjsRPFtDzy
— ロイター (@ReutersJapan) July 27, 2021
トライアスロン 女子のお台場に虹#トライアスロン 女子の競技の舞台となったお台場で五輪マークと虹の共演が見られました。(丈)#Tokyo2020 #Triathlon #rainbow #虹 pic.twitter.com/qNnCLRk9ie
— 朝日新聞 映像報道部 (@asahi_photo) July 26, 2021
中継にお台場の「ガンダム」が登場
会場近くに設置されている「お台場ガンダム」が世界への中継映像に映し出されたことも話題となりました。日本らしさの発信につながったでしょうか。
トライアスロン2日目、天候により開始が遅れてるらしく、時間繋ぎのためかお台場ガンダム登場。こういうの日本ぽくて良いね。#Tokyo2020 #ガンダム pic.twitter.com/lIXUVM1Ht5
— mamelog (@nabelog_japan) July 26, 2021
まとめ
普段トライアスロンを観戦しない人も観戦する機会となった、世界的なスポーツの大会のため、「こんなところで泳ぐの?」という一般の人々の関心が集まってしまった今回。
トライアスロン選手や関係者、愛好者の指摘によると、トライアスロンにとって、スイム会場が汚いのは「よくあること」であり、嘔吐するのもその過酷さから「よくあること」であるようです。
東京湾がトライアスロン選手たちにとって「綺麗な方」だということには驚く方も多いと思いますが、だからといって今の汚れた水質のままで良いということにはならないかと思います。
トライアスロンをきっかけに東京都が抱える「合流式下水道」の問題も露呈されることとなりましたが、トライアスロンが無事終わったので一件落着とはならないかと思います。
この大会が今後の東京湾水質改善のきっかけになるのかどうか、または世界大会が終わってしまえば、水質改善への議論は無くなってしまうか、その後の動向にも注目が集まりそうです。
コメント
コメント一覧 (1件)
トライアスロン競技スイムの東京湾での開催にとても興味をもっていました。東京湾にあまり綺麗なイメージがなく、下水がそのまま流れているという噂もあり、あんなところで泳いで大丈夫なのかとても心配でした。しかし記事を読んでお台場はきれいな方だということが分かりほっとしました。