日本の皇室、象徴天皇制と英国王室、立憲君主制の違いについて(2022年4月まとめ)

最近は日本でも良くロイヤル・ファミリーという言葉を良く耳にしますが、日本の皇室と英国王室の違いについて見てみましょう。


日本の皇室、象徴天皇制と英国王室、立憲君主制の「歴史」

日本の場合

古事記や日本書紀によれば初代神武天皇が即位したのは紀元前660年。そこから考えると日本は2600年以上も続く世界最長の王家なのです。

英国の場合

イングランド王国とスコットランド王国が合同して現在のグレートブリテン王国となった1707年に初代アン王女が即位

日本の皇室、象徴天皇制と英国王室、立憲君主制の「継承の仕方」

日本の場合

男系男子が天皇を継承する。(1947年に定められた皇室典範による)

男系男子とはいうのは、父親、祖父が天皇家の人とである男の子ということになります。天皇に男系男子がいない場合でも養子をもらうことは禁止されています。

英国の場合

長子が継承する。男女にかかわらず最初に生まれた子供が継承するということです。

日本の皇室、象徴天皇制と英国王室、立憲君主制の「お仕事」

日本の場合

1.国事行為
内閣総理大臣の任命や衆議院解散、新年の祝賀の儀、栄典授与など日本国憲法において天皇が行うと規定されている行為。

2.公的行為
国の象徴としての出席していただくのが相応とされる、諸外国の訪問、国会開会式への臨席、外国賓客の接受、宮中晩餐会など。

3.その他の私的行為
福祉施設、被災地訪問、大相撲鑑賞、プロ野球観戦など。

英国の場合

イギリス王室が行う公務は日本のように規定されていませんが、年間3000件以上にも及ぶとされており、900近い公益団体の長を務めています。

日本の皇室、象徴天皇制と英国王室、立憲君主制の「収入」

日本の場合

日本の天皇は日本国の象徴であるため、象徴としての品位ある生活をするために必要な金額が日本の国家予算から算出されています。私有財産を有することや、ビジネスをすることは禁じられています。

英国の場合

イギリスの国王は私有財産を有しており、その主なものは不動産業です。その不動産事業で得た収益はまずは国庫へ渡され、その一部が王室助成金として王室に与えられます。また王室はそのお金で投資やビジネスをすることもできます。但しどのくらい利益を得ているかは公表されておりません。


まとめ

同じようにロイヤル・ファミリーと呼ばれている日本の皇室とイギリスの王室ですが、その内容には様々な相違点がありました。

参考資料サイト

The Royal Family(外部サイト)

shukenshi036.pdf (shugiin.go.jp)(外部サイト)

本記事は、2022年5月8日時点調査または公開された情報です。
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