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【目指せ!外交官】音楽の都ウィーンを首都とする「オーストリア共和国」の基礎知識(2021年5月調査情報)

世界の国特集、今回紹介するのは、ホー六派に位置する連邦共和国制国家である「オーストリア共和国」です。

「オーストリア共和国」は、ドイツの南方、中部ヨーロッパの内陸に位置し、西側はリヒテンシュタイン、スイスと、南はイタリアとスロベニア、東はハンガリーとスロバキア、北はドイツとチェコと隣接している国です。

外交官になるなら押さえておきたい国の基本知識です。


「オーストリア共和国」ってどんな国?

「オーストリア共和国」の正式名称はドイツ語で「ドイツ語: Republik Osterreich」バイエルン語で「 Republik Ostareich」、英語では「Republic of Austria」です。漢字では「墺太利」と表記し、その他「 澳地利」などとも表記されます。

「オーストリア共和国」の広さ 面積・場所について

「オーストリア共和国」の面積は約8.4万平方キロメートルで、北海道とほぼ同じです。

「オーストリア共和国」の場所は、ドイツの南方、中部ヨーロッパの内陸に位置し、西側はリヒテンシュタイン、スイスと、南はイタリアとスロベニア、東はハンガリーとスロバキア、北はドイツとチェコと隣接しています。

「オーストリア共和国」の首都について

「オーストリア共和国」の首都は「ウィーン」で、「ウィーン」は、ドナウ川に沿ってヨーロッパを東西に横切る道とバルト海とイタリアを結ぶ南北の道の交差する「琥珀街道」に生まれた町です。

「都市名」の人口は、2017年時点で186万7,582人で、ヨーロッパ有数の世界都市です。

「オーストリア共和国」の人口について

「オーストリア共和国」の人口は、約880万人です。

「オーストリア共和国」の成り立ちについて

「オーストリア共和国」は、1270年にハプスブルク家ルドルフ公、オーストリア王権が確立、1918年に第一次世界大戦敗北によってハプスブルク帝国が崩壊、共和制が開始されました。

1938~1945年にナチス・ドイツによるオーストリアが併合、1955年に連合国との国家条約締結により独立が回復、永世中立が宣言され、国連に加盟、1995年1月にEUに加盟しました。

「オーストリア共和国」の国民・宗教・言語について

「オーストリア共和国」の国民について

「オーストリア共和国」の人種割合は、主としてゲルマン系です。

「オーストリア共和国」の宗教について

「オーストリア共和国」の国家宗教は、2009年現在、約53万人がローマ・カトリックに属しています。

プロテスタントのうち、約31万人がルター派のオーストリア福音主義教会アウクスブルク信仰告白派に、1万4,000人が改革派のオーストリア福音主義教会スイス信仰告白派に属しています。


51万5,914人は、イスラム教に属し、ユダヤ教信者もいます。

「オーストリア共和国」の言語について

「オーストリア共和国」の公用語は、ドイツ語で、ほとんどの住民が日常的に使っています。

しかし、日常の口語で使われているのは標準ドイツ語ではなく、ドイツ南部などと同じオーストリアドイツ語と呼ばれる上部ドイツ語系の方言で、スイスドイツ語に近いフォアアールベルク州で話されているものを除き、バイエルンと同じ区画に属するバイエルン・オーストリア語です。

「オーストリア共和国」では、テレビ、ラジオの放送などでは標準ドイツ語が使われていますが、独特の発音や言い回しが残っているため、ドイツで使われている標準ドイツ語とは異なります。

なお、ウィーンやグラーツなどで話されている東オーストリアの方言と、西オーストリアのチロル州の方言は、大きく異なります。

「オーストリア共和国」の経済状況について

「オーストリア共和国」の通貨はユーロで、GDPは約3,976億ユーロで、世界28位です。そして、一人当たりのGDPは約48,154.38ドルで、世界14位です。

「オーストリア共和国」の貿易について

「オーストリア共和国」の主要産業は、機械、金属加工、観光、ガラス細工で、貿易は、輸出は、1,535億ユーロ、輸入は、1,578億ユーロです。

「オーストリア共和国」の政治・政策について

政治体制について

「オーストリア共和国」は、9つの州によって構成される連邦共和制です。

議会は二院制で、第1院の国民議会は、183議席、第2院の連邦参議院は61議席です。

立法権については国民議会が大きな権限を有し、国民議会選挙は、比例代表制・直接選挙で、任期は5年です。

また、連邦参議院議員は、各州議会から各州の人口比に従い選出され、各議員の任期は州議会任期と同じです。

「オーストリア共和国」の元首・首相・大臣について

「オーストリア共和国」の元首について

「オーストリア共和国」の元首は、アレクサンダー・ファン・デア・ベレン大統領です。

「オーストリア共和国」の首相について

「オーストリア共和国」の首相は、国民党のセバスティアン・クルツです。

「オーストリア共和国」の外相について

「オーストリア共和国」の外相は、欧州・国際担当大臣とよばれ、アレクサンダー・シャレンベルクが就任しています。

「オーストリア共和国」の国防・軍事制度・兵役について

「オーストリア共和国」は、1995年以降、EU加盟国として欧州統合を通じた地域の安定と繁栄に取り組むとともに、EU共通安全保障防衛政策(CSDP)への参画を基本として非EU諸国とも関係の深化を図っています。


EUの中では、地理的・歴史的につながりの深い西バルカン諸国のEU加盟に向けた動きを積極的に支援し、独自性発揮に努めています。

1955年に永世中立を宣言して国連に加盟しましたが、CSDPは戦争不参加等のオーストリア憲法の原則に矛盾せず、中立政策と両立するとの立場を示し、NATOには非加盟ではあるものの、協力関係にあります。

「オーストリア共和国」の首都ウィーンは、ニューヨーク、ジュネーブに次ぐ「第三の国連都市」として、国際原子力機関(IAEA)や国連工業開発機関(UNIDO)等、国連諸機関の本部が置かれているほか、欧州安全保障協力機構(OSCE)事務局や石油輸出国機構(OPEC)本部を有する国際都市となっています。

冷戦期には東西両陣営の接点として、1961年のケネディ-フルシチョフ会談等、数々の国際交渉の舞台ともなりました。

2012年に宗教・異文化間の対話を促進するため、サウジアラビア、スペイン、オーストリアが設立国となり、キング・アブドッラー国際宗教・文化間対話センター(KAICIID)がウィーンに設置されました。

2019年の国防予算は、約23.4億ユーロで、兵役は、徴兵制で、対象は18歳以上の男子で、期間は6か月です。

なお、2013年に徴兵制の維持を問う国民アンケートが実施され、今後も引き続き、徴兵制の維持が決定されました。

「オーストリア共和国」と「日本」の関係は?

「オーストリア共和国」と「日本」の関係は、伝統的に友好的な関係にあります。

1869年に修好通商航海条約を締結して外交関係が樹立され、1955年のオーストリアの永世中立国の宣言に対して、日本は最初に承認を行いました。

1990年の日オーストリア外相会談での合意に基づき「将来の課題のための日・オーストリア委員会」が設けられ、今まで23回の会合が開催されています。

同委員会は、日オーストリア間に存在する唯一の官民フォーラムとして、隔年ごとに日本とオーストリアで交互に開催され、政治・経済・外交・社会分野等の様々なテーマを取り上げ活発な議論が行われています。

直近では、2019年9月6日~7日に北海道旭川市で開催され、同委員会の日本側委員長は、佐藤義雄住友生命会長、オーストリア側委員長はヴォルフガング・マツァール・ウィーン大学教授が務めており、2019年には、日本オーストリア友好150周年を迎えています。

経済関係は、日本はオーストリアにとってアジア第2位の貿易相手国で、主要貿易品目は、2018年の日本からオーストリアの輸出は、輸送用機器、一般機械、電気機器

で、オーストリアから日本への輸入は、輸送用機器、一般機械、電気機器です。

まとめ

以上、国特集「オーストリア共和国」でした。

ちなみに、「オーストリア共和国」の男子サッカーFIFAランキングでは、2020年11月の時点では「23位」でした。

本記事は、2022年10月29日時点調査または公開された情報です。
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