「ガンビア共和国」ってどんな国?
「ガンビア共和国」の正式名称は、英語で「Republic of the Gambia」です。漢字では「…」と表記し、その他「岡比亜」などとも表記されます。
「ガンビア共和国」の広さ 面積・場所について
「ガンビア共和国」の面積は約11,300平方キロメートルで、ほぼ岐阜県の面積と同じです。
「ガンビア共和国」の場所は、西は北大西洋に面し、ガンビア川の河口を除いた全土をセネガルに取り囲まれています。
「ガンビア共和国」の首都について
「ガンビア共和国」の首都は「バンジュール」で、「バンジュール」は首都としては、アフリカ大陸で最も西に位置しています。
旧名は、バサーストで、「バンジュール」の人口は、約3.5万人です。
「ガンビア共和国」の人口について
「ガンビア共和国」の人口は、世界銀行が2018年に調べた時点で約228万人であり、人口密度は、約214.07人で、第47位です。
「ガンビア共和国」の成り立ちについて
「ガンビア共和国」は、13~15世紀にマリ帝国に属し、15世紀にポルトガルが進出、16世紀に英国が進出し、奴隷貿易でフランスと争い、1765年にセネガンビア英国植民地の一部となりました。
その後、1783年にセネガンビアの大半がフランス領となり、1820年に英国がガンビア川を保護領とし、1886年に英国の植民地となりフランス領セネガルとの国境が確定、1965年2月に英国より独立、1970年4月に「ガンビア共和国」となり、ジャワラ大統領が就任しました。
1981年7月のクーデターが未遂に終わり、1982年2月に隣国セネガルとの間にセネガンビア国家連合が設立、1987年3月に大統領選挙が実施され、ジャワラ大統領が再選、1989年9月にセネガンビア国家連合が解体されました。
1992年4月に大統領選挙が実施され、ジャワラ大統領が再選、1994年7月に軍事クーデターが発生、1994年11月に準将校によるクーデターが未遂に終わり、1995年1月にサバリー副大統領およびサデイブー内相によるクーデターが未遂に終わりました。
1996年8月に改正憲法国民投票が実施、9月に大統領選挙が実施され、ジャメ大統領が就任、1997年1月に国民議会選挙が実施、2001年10月に大統領選挙が実施され、ジャメ大統領が2選されました。
2002年1月に国民議会選挙が実施され、2006年3月にチャン軍参謀総長によるクーデターが未遂に終わり、2006年9月に大統領選挙が実施され、ジャメ大統領が3選、2007年1月に国民議会選挙が実施、2011年11月に大統領選挙が実施され、ジャメ大統領が4選されました。
2012年3月に国民議会選挙が実施、2014年12月にサネ元国軍中佐によるクーデターが未遂に終わり、2015年12月に国名が「ガンビア・イスラム共和国」に変更、2016年12月に大統領選挙が実施され、バロウ候補が当選しました。
2017年1月にバロウ大統領が就任、2月に国名が「ガンビア共和国」に変更、4月に国民議会選挙が実施されました。
「ガンビア共和国」の国民・宗教・言語について
「ガンビア共和国」の国民について
「ガンビア共和国」の人種割合は、マンディンカ人が約34パーセント、フラ人が約22.4パーセント、ウォロフ人が約12.6パーセント、ジョラ人が約10.7パーセント、セラフリ人が約6.6パーセント、セレール人が約3.2パーセント、マンジャク人が約2.1パーセント、バンバラ人が約1パーセント、その他のアフリカ系民族が約1.6パーセント、非ガンビア人が約5.2パーセントです。
居住地域としては、マンディンカ人が中西部、フラ人とセラフリ人が東部、ウォロフ人が首都バンジュールおよびその近郊、ジョラ人が南部を主な居住地としており、アクと呼ばれる解放奴隷のクレオール人も少数存在しています。
「ガンビア共和国」の宗教について
「ガンビア共和国」の国家宗教は、イスラム教が95.7パーセント、キリスト教が4.2パーセントとなっています。
「ガンビア共和国」の言語について
「ガンビア共和国」の公用語は、英語で、2014年3月に当時のジャメ大統領が英語を公用語から外すと発表したことがあるものの、その後具体的な動きはないままジャメ大統領が失脚して、英語はそのまま公用語として使用されています。
日常生活においては、マンディンカ語、フラニ語、ウォロフ語などの各民族語が使用されています。
「ガンビア共和国」の経済状況について
「ガンビア共和国」の通貨はダラシで、GDPは約16.33億米ドルで、世界168位です。そして、一人当たりのGDPは約790.83米ドルで、世界175位です。
「ガンビア共和国」の貿易について
「ガンビア共和国」の貿易相手は主に、輸出がマリ、韓国、インドで、輸入が
コートジボワール、ブラジル、中国です。
「ガンビア共和国」の主な輸出品目は、魚介類、衣類、果物などで、輸入品目は、燃料、穀物類です。
「ガンビア共和国」の政治・政策について
政治体制について
「ガンビア共和国」は、共和制で、議会は国民議会で、53議席で任期は5年です。
「ガンビア共和国」の元首・外相について
「ガンビア共和国」の元首について
「ガンビア共和国」の元首は、アダマ・バロウ大統領です。
「ガンビア共和国」の外相について
「ガンビア共和国」の外相は、ママドゥ・タンガラです。
「ガンビア共和国」の国防・軍事制度・兵役について
「ガンビア共和国」は、近隣諸国との友好関係の維持に努めることに加え、イスラム諸国圏との緊密なつながりを構築しています。
1994年の軍事クーデター発生以降、西側諸国より新規援助停止を含む厳しい措置がとられてきましたが、1996年以降、民主化プロセスの進展に伴い、1990年代後半に援助が再開されました。
2005年後半には隣国セネガルとの関係が一時悪化、両国間には依然貿易面等において解決すべき課題があるものの、全体として関係は改善に向かっています。
2006年7月にはアフリカ連合(AU)総会、2016年6月にはTICAD VI閣僚準備級会合が首都バンジュールで開催されるなど、アフリカ内でのプレゼンス強化を図るとともに、国際通貨基金(IMF)からの支援や諸外国からの援助の受入が推進され、国連PKOにも多数の要員が派遣されています。
バロウ大統領は、ジャメ前大統領のICC脱退を撤回し、国内の人権状況の改善に努めることが表明され、欧米との関係改善に努め、2016年3月に1995年以来断交していた中国との間で国交を回復させる共同コミュ二ケに調印しました。
なお、台湾とは2013年11月に断交しています。
軍事力は、予算は2015年時点で約1,400万ドル、兵役は志願制、兵力は陸軍約800人です。
「ガンビア共和国」と「日本」の関係は?
「ガンビア共和国」と「日本」の政治関係は、基本的に良好で、日本は、1967年から在セネガル大使館が兼轄しています。
但し、在バンジュール名誉総領事が任命され、先方公館はありませんが、名古屋に名誉総領事が任命されました。
経済関係は、対日貿易は、2019年現在、貿易額は輸出が約2,885万円、輸入が約3億3,762万円、2018年現在、主要輸出品目は、飼料、美術品など、主要輸入品目は、機械類および輸送用機器などで、2018年現在、進出日本企業はありません。
在留邦人数は、2018年10月現在で5人、在日当該国人数は、2019年6月現在で90人です。
まとめ
以上、国特集「ガンビア共和国」でした。
ちなみに、「ガンビア共和国」の男子サッカーFIFAランキングでは、2020年11月の時点では「157位」でした。
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