はじめに
イギリスをはじめ各国でJust Stop Oilの名の下で環境保護を訴えるテロ活動が活発化しています。
その過激なテロ活動は世界中に放送され一躍有名になった環境保護団体であるJust Stop Oilとはどの様な団体で、どのような環境保護を目的としているのか探ってみました。
活動の一時休止発表
数々のテロ活動を行ってきた「Just Stop Oil 」ですが、2022年11月1日、活動の一時休戦を発表しました。
彼らの要求はこれまで行ってきた彼らの活動に対して、イギリス政府の決断を試すものです。2022年11月4日までにイギリス政府から何らかの改善が示されなかった場合には、彼らの活動は今後より一層活発化すると発表しています。
Just Stop Oilの活動目的
Just Stop Oilはイギリスで2022年2月14日に設立された環境保護団体です。彼らの活動目的はイギリスにおいて気候変動に影響を及ぼす石化燃料である石油(オイル)やガスについて、今後の開発、調査一切の停止および取消をイギリス政府に求めるものです。
Just Stop Oilの成り立ち
彼らの団体は特別に代表者がいるわけではなく、非階級、非リーダーを提唱しています。活動はネットでミーティングが行われ、誰でもそのミーティングに参加することが可能です。インターネットを駆使しながら活動を活発化させていることもあり、グループに属する人たちは、比較的年齢層の若い人たちが多く見受けられます。
毎週20-30のオンラインミーティングが行われ、そのミーティング内で今後の活動が指示されるようです。また、ホームページでは活動イベントの日時が公開されているので活動支援をしたいと思う人はその場で集う事もできるため、時によっては大きな集団になりうることもあります。
当初はイギリスにおける環境保護活動の一環だったものの、現在は同じような思想を持つ自然保護活動団体が一丸となってその活動は世界中に広がりつつあるようです。
その他の共同支持自然保護団体
- スェーデン:RESTORE WETLANDS
- アメリカ:Declare Emergency
- ドイツ:Last Generation
- カナダ:Save Old Growth
- スイス:Renovate Switzerland
- ノルウェー:Stop Oil exploration
- イタリア: Last Generation
- フランス:Latest Renovation
- オーストラリア:Fireproof
支援者は誰か
資金源はインターネット上の仮想通貨であるイーサによる不特定多数の寄付で賄われています。誰でも、少額からJust Stop Oilの公式ページを通じて簡単に寄付をすることが出来るのも資金力の強さとなっているようです。
2022年4月に、主に資金提供をしているのはアメリカ拠点の環境保護財団Climate Emergency Fundであることが報告されました。名誉寄付者として、ガッティ・オイル社の子孫であるアイリーン・ガッティーの名前が挙げられています。彼女はガッティ・オイル社の子孫ではありますが、石化燃料事業には従事していません。
Just Stop Oilの主なテロ行為
- 美術館の名画にトマトソースをかけて、自分たちの手を名画に接着。
- 高級腕時計店、高級自動車店にオレンジのスプレーを吹きかける。
- 蝋人形館に展示されているチャールズ国王夫妻の顔にパイを投げつける。
- サッカーの試合中にゴールに体を縛り付ける。
- 繁華街の封鎖
2022年10月には32日もの活動を行い、678人の逮捕者が出たと報告しています。
まとめ
イギリスではロシアからのガス供給パイプラインの停止に伴うエネルギー不足によるエネルギー料金の高騰で人々の生活は圧迫されています。
その不足分を今後自国で補うために石化燃料の開発が進められてきました。再生エネルギーへの開発も前進はしているものの、安定的な供給を得られるためにはまだ時間がかかりそうです。
環境保護団体の団員でなくても、一般の人々の間でもエネルギー不足分を補うためにも、「飛行機の運航を停止するべき」「車の運転をやめるべき」など厳しい意見が交換されるほど、イギリスはエネルギー危機に直面しています。
参考資料サイト
》What is the Just Stop Oil movement and what are their key aims? (msn.com)
》Just Stop Oil try to break into Downing Street – Bing video
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