はじめに – 「建築研究所」とは?
「建築研究所」は、建築および都市計画に関する研究開発などを行っています。
設立:1946年
予算:2,044百万円(平成31年度)
組織:国土交通省所管
所在地:茨城県つくば市立原1
公式ホームページ:https://www.kenken.go.jp/
「建築研究所」の事業内容
「建築研究所」の事業内容を、3つのポイントに分けて、ご紹介します。
ポイント1:社会的に重要性が高いテーマに重点化した研究開発の推進
1つ目は、「社会的に重要性が高いテーマに重点化した研究開発の推進」に関する業務です。
この業務は、温室効果ガスの排出削減や安全・安心をはじめとする持続可能な受託・建築・歳の実現に向けた2つの研究開発プログラム、1)「安全・安心プログラム」と2)「持続可能プログラム」を実施します。
1)「安全・安心プログラム」の具体的な内容
・巨大地震等の自然災害による損傷や倒壊の防止等による、建築物の構造安全性の確保
・火災の発生の抑制や火災による被害軽減による、建築物・都市の火災安全性確保
・地震や火災等の災害が発生した場合に、迅速な復旧・復興を行うための、継続的な建築物被害調査の高度化・地震後の継続使用性を確保する方法の確立
2)「持続可能プログラム」の具体的な内容
・温室効果ガスの排出量を削減のための、住宅・建築分野での環境と調和した資源やエネルギを効率的に利用
・炭素の貯蔵等での、住宅・建築分野での木質系材料の利用の拡大
・人口減少や少子高齢化に対応した住宅・建築・都市ストックの活用を促進・マネジメント技術の高度化
ポイント2:政策課題への技術支援
2つ目は、「政策課題への技術支援」に関する業務です。
この業務は、国土交通省から要請を受けて、政策課題への技術支援を積極的に行うもので、具体的には、下記の4つの業務に細分化されています。
1)台風・地震等の災害時における被害の調査
2)先導的住宅・建築プロジェクトの技術評価や技術の普及
3)建築研究所講演会等の開催
4)建築基準の解説書への研究開発成果の反映
ポイント3:国際地震工学研修
3つ目は、「国際地震工学研修」に関する業務です。
この業務は、世界の地震・津波災害軽減に寄与するため、国際協力機構と協力し、開発途上国の研究者や技術者に対する地震学・地震工学・津波防災に関する研修を実施します。
なお、この研修は、1)地震学・耐震工学・波防災コース、2)グローバル地震観測研修コース、3)中南米地震工学コースの3つに別れています。
1)「地震学・耐震工学・波防災コース」は、政策研究大学院大学と連携しているため、修士号の取得が可能です。
2)「グローバル地震観測研修コース」は、地震・核実験探知に必要な観測技術を習得し、全地球的な地震観測ネットワークを構築し、運用に必要な専門家を養成します。
3)「中南米地震工学コース」は、中南米地震工学研修は、中南米地域の建築物の耐震技術の習得とその普及を目指します。
「建築研究所」に就職するには?
「建築研究所」には、毎年不定期に行われる採用試験に合格し、採用されることで、就職することができます。
主に社会人採用で、研究職員や一般職員の採用など、不定期で募集があります。
「建築研究所」の募集職種
「建築研究所」には、研究職員・一般職員(事務系職員)・一般職員(技術系職員)・特別研究員・交流研究員・非常勤職員の職種があります。
なお、年度によって募集している職種等は異なります。くわしくは、公式ホームページをご参照ください。
直近の募集・採用情報
参考までに、2020年上半期に募集のあった職種をご紹介します。
特別研究員
「特別研究員」は、大学院博士課程在学者および大学院博士課程修了者等で、優れた研究能力があり、大学その他の研究機関で研究に専念することを希望する人として採用され、研究奨励金が支給されます。
2020年は、特別研究員PDと特別研究員RPDでの採用があり、採用期間は、下記の通りです。
1)特別研究員PD:2021年4月1日から2024年3月31日までの3年間
2)特別研究員RPD:以下のいずれかを選択することができます。
A.2021年4月1日から2024年3月31日までの3年間
B.2021年7月1日から2024年6月30日までの3年間
C.2021年10月1日から2024年9月30日までの3年間
D.2022年1月1日から2024年12月31日までの3年間
なお、申請は、すでに募集を終えていますので、追って2021年度の採用情報をご確認ください。
非常勤職員(企画部情報・技術課/実験補助)
「非常勤職員」(企画部情報・技術課/実験補助)は、雇用期間が令和2年6月1日~令和3年3月31日で、最長5年の更新の可能性があります。
業務内容は、主に下記の5つです。
1)各種工作機械を用いて、建築(構造、防火、環境、材料、建築生産等)の研究および実験等で必要となる実験装置・試験体・治工具等の製作・改良および修理等に関する業務
2)上記製作・改良および修理等の作業遂行に必要な作業書類等の作成・確認、設計・製図(簡単な工作図)、製作記録(記録簿・写真)の管理棟の事務業務
3)各種工作機械、工具等に関する日常的なメンテナンス作業および清掃等
4)各実験棟の天井クレーンの月次点検および月次点検記録の作成・報告業務
5)実験棟等の簡単な修繕(ドア鍵・蝶番修理、棚の転倒防止等)業務
応募資格は、切削加工、研削加工、精密加工等の機械・金属加工作業およびその作業に係る簡単な工作図作成に関する実務経験を5年以上有することなど、諸条件がありますので、くわしくは、ホームページをご確認ください。
「非常勤職員」(企画部情報・技術課/実験補助)は、書類選考後、面接試験に合格し採用されれば、就職できます。
なお、応募はすでに終えていますので、追って2021年度の採用情報をご確認ください。
非常勤職員(総務部総務課/事務補助)
「非常勤職員」(総務部総務課/事務補助)は、雇用期間が令和2年7月1日~令和3年3月31日で、最長3年の更新の可能性があります。
業務内容は、主に下記の5つです。
1)役員等(6名)の秘書業務
スケジュール管理・電話対応・来客対応・ 勤怠管理業務
2)旅費、諸謝金計算の経理等
3)公用車の車両手配における連絡調整
4)役員等の業務補助
5)その他、総務課事務補助
応募資格は、高校卒業以上で、WindowsPCにおいてワード、エクセル、パワーポイント等を支障なく扱えることです。
「非常勤職員」(総務部総務課/事務補助)は、書類選考後、面接試験に合格し採用されれば、就職できます。
採用に関する詳細
上記に記載してある情報は、2020年5月に調査したものです。詳細は、公式ホームページの採用情報をご覧ください。
▼参考URL:https://www.kenken.go.jp/japanese/information/information/employment/
まとめ
以上、「国土交通省所管の独立行政法人「建築研究所」に就職するには?」でした。
「建築研究所」は、建築および都市計画に関する研究開発などを行う役割を担っています。
「建築研究所」への就職を希望されている方は、ぜひこの記事をご参考ください。
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