国土交通省所管の独立行政法人「自動車事故対策機構」に就職するには?

国土交通省所管の独立行政法人「自動車事故対策機構」は、自動車事故の発生防止およびその被害者への援護などを行う機関です。

この記事では、「自動車事故対策機構」の役割や、就職するための方法を解説します。


はじめに – 「自動車事故対策機構」とは?

「自動車事故対策機構」は、自動車事故の発生防止およびその被害者への援護などを行っています。

「自動車事故対策機構」のプロフィール

設立:2003年(前身:1973年)
予算:12,935百万円(平成29年度)
組織:国土交通省所管
所在地:東京都墨田区錦糸3-2-1 アルカイースト19階
公式ホームページ:https://www.nasva.go.jp/

「自動車事故対策機構」の事業内容

「自動車事故対策機構」の事業内容を、10のポイントに分けて、ご紹介します。

ポイント1:安全指導

1つ目は、「安全指導」に関する業務です。

この業務は、3つの業務に細分化されています。

1)全国に存在する自動車運送事業者に対する指導講習・適性診断の受講・受診等の機会の提供
2)IT の活用等により業務運営の効率化
3)蓄積した知見等を活用して新たな安全対策への貢献

ポイント2:安全対策

2つ目は、「安全対策」に関する業務です。

この業務は、下記のつの業務に細分化されています。

1)高齢運転者の事故防止対策のための指導講習の視聴覚教材等の製作・放映
2)交通事故の未然防止のための適齢診断の実施

ポイント3:インターネット予約の促進

3つ目は、「インターネット予約の促進」に関する業務です。

この業務は、適性診断受診者等に対し、インターネット予約の利便性を説明し、実際の操作と予約方法の説明を行い、インターネット予約に関する広報を行います。


ポイント4:一般診断の受診促進

4つ目は、「一般診断の受診促進」に関する業務です。

この業務は、下記の2つの業務に細分化されています。

1)契約事業者に対する一般診断の利用促進
2)ナスバネットのアプリケーションソフトの改良等による利用環境の整備

ポイント5:自動車アセスメント情報の提供

5つ目は、「自動車アセスメント情報の提供」に関する業務です。

この業務は、下記の3つの業務に細分化されています。

1)安全な自動車やチャイルドシートを選ぶことができる環境を整え、メーカーに安全な自動車等の開発の促進
2)チャイルドシートの専門家による自動車の座席にチャイルドシートが確実に取り付けられるよう配慮されているかなどの試験・評価を行うなど、使用性評価試験の実施
3)交通事故の発生場所等の必要情報を自動的に通報する自己自動通報システムによる対応

ポイント6:重度後遺障害者の介護料の支給

6つ目は、「重度後遺障害者の介護料の支給」に関する業務です。

この業務は、介護料の受取り対象となる人や金額に関する案内を行い、申請手続・短期入院・短期入所費用助成制度・短期入院病院・施設などに関する情報を提供します。

ポイント7:療護施設の設置の運営

7つ目は、「療護施設の設置の運営」に関する業務です。

この業務は、療護施設で高度先進医療機器を用いた検査情報による治療やリハビリ方針の策定や、ワンフロア病棟システムを導入した集中的な看護、プライマリー・ナーシングの看護体制を導入した看護を行います。

キーワードチェック:プライマリー・ナーシング方式

プライマリー・ナーシング方式とは、同じ看護師が1人の入院患者を継続して担当することをいいます。

ポイント8:交通遺児等の養成資金の無利子貸付

8つ目は、「交通遺児等の養成資金の無利子貸付」に関する業務です。

この業務は、自動車事故により死亡または重度の後遺障害が残った人の子どもに対し、健全な育成を図るため、生活資金の無利子での貸付を行います。

ポイント9:友の会の運営

9つ目は、「友の会の運営」に関する業務です。

この業務は、交通遺児などの健全な育成を図るため、「友の会」を設置し、交通遺児等の貸付を利用している家族のためのイベントやレクリエーション活動を実施します。


ポイント10:交通事故被害者ホットライン

10番目は、「交通事故被害者ホットライン」に関する業務です。

この業務は、交通事故にあい、相談先や無利子貸付制度について知りたい人などに対し、パンフレットを作成し、各種制度や事業を案内します。

「自動車事故対策機構」に就職するには?

「自動車事故対策機構」には、毎年定期・不定期に行われる採用試験に合格し採用されることで、就職することができます。

新卒採用から中途採用まであり、新卒採用は毎年採用試験があり、社会人採用や非常勤職員の採用など、その他の職種は、不定期で募集があります。

「自動車事故対策機構」の募集職種

「自動車事故対策機構」には、新規採用職員・中途採用職員の職種があります。

新卒職員以外は、年度によって募集している職種等は異なります。くわしくは、公式ホームページをご参照ください。

直近の募集・採用情報

参考までに、2020年上半期に募集のあった職種をご紹介します。

新卒職員

「新卒職員」は、2021年4月に入所する職員であり、新卒者が対象です。

現在は、エントリーの募集を開始しています。

中途採用職員

「中途採用職員」は、随時入構し、主に下記の3つの業務を行います。

1)被害者援護業務
・自動車事故被害者およびその家族に対する経済的および精神的支援

2)安全指導業務
・事業用自動車の運行の安全を担う運行管理者等への講習の実施
・事業用自動車の運転者等への適性診断およびその結果に対するアドバイスの実施
・運送事業者への安全マネジメントコンサルティング等の実施

3)自動車アセスメント業務
・自動車およびチャイルドシートの安全性能に関する評価の実施およびその結果の公表

応募資格は、高等学校、高等専門学校もしくは4年制の大学を卒業した者または大学院修了者など、諸条件がありますので、くわしくは、ホームページをご確認ください。

なお、「中途採用職員」は、書類選考による1次選考、面接による2次選考、役員面接による3次選考に合格し、採用されれば就職できます。

採用に関する詳細

上記に記載してある情報は、2020年5月に調査したものです。詳細は、公式ホームページの採用情報をご覧ください。

▼参考URL:https://www.nasva.go.jp/saiyou/

まとめ

以上、国土交通省所管の独立行政法人「自動車事故対策機構」に就職するには?でした。

「自動車事故対策機構」は、自動車事故の発生防止およびその被害者への援護などを行う役割を担っています。


「自動車事故対策機構」への就職を希望されている方は、ぜひこの記事をご参考ください。

訂正とお詫び

本文中の誤字について、訂正してお詫び申し上げます。(2023年6月29日)

誤)菜スパネット
正)ナスバネット

本記事は、2018年2月11日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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