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アメリカでの生活費レポート - 日本とアメリカの違いや共通点

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アメリカは日本と物価も違えば、税金も違います。加えて、州によってはガソリンが高かったり、家賃が高かったり、生活する場所で日々の出費は大きく変わります。

今回は、アリゾナ州で生活する私の生活費を始め、カリフォルニア州で生活している友人や、ニューヨークで生活している友人などの実際にかかっている生活費の内訳、さらにはその州の特徴などをご紹介したいと思います。

生活費に関する日本とアメリカの違いや共通点など、留学や駐在の予定がある人は現実的な数字として参考にしてみてください。

目次

アリゾナ州で生活する場合

アリゾナ州で学生として生活している私の場合は、毎月最低でも1,300ドルほどかかります。夏の時期はエアコンを使用するため電気代は倍になり、友人と食事にでかける回数が増えるとその分、支出が増えるといった感じです。

この他に、車を購入した際の2,500ドルと、半年に一度4,000ドルほどの授業料が発生します。いわゆる医療保険に該当するものは、授業料のなかに含まれています。さらに、日本国内で国民年金を払っています。

幸運なことにWiFiは、隣に住んでいる人がタダで貸してくれているので、毎月40ドルほど節約できています。さらに、日本のように敷金礼金や仲介手数料などがなかったため、引越しの際の初期費用はほとんどかからずに済みました。

▼月の主な固定費
・家賃 550ドル
・水道代 60ドル
・電気代 40ドル
・携帯電話 60ドル
・ガソリン代 50ドル
・車保険 80ドル
・食費 200ドル
・生活雑貨 150ドル
・交際費 100ドル

アリゾナ州での生活費はアメリカのなかでもかなり安い方だと思います。まず他州と比較して「家賃」と「ガソリン代」が安いはずです。私の場合は、ワンベッドルームという持て余すほどに広い部屋ですがで550ドルで済んでいます。サンフランシスコでワンベッドルームを借りると3,500ドルですからその違いがよく分かるでしょう。

固定費となる家賃やガソリン代はアメリカで生活するにあたり大きなポイントになります。実際に、ニューヨークやロサンゼルスなどの大都市圏の物価の高さに嫌気がして、アリゾナ州に引越してきた知人もいます。

同じ生活なのになぜ高い出費をしてまで都市圏に住むのか分からなくなってしまったとのことでした。合理的なアメリカ人らしい発想ですね。

ちなみ、学生寮や共同生活をすれば、家賃は350ドルから450ドルくらいにまで抑えられます。私は落ち着いた環境が欲しかったので、独立した空間があるアパートを選びました。私の友人は共同生活のため家賃は400ドル、プラス水道光熱費で毎月500ドルほどで済んでいます。


アリゾナ州で生活する場合・社会人編

音楽業界で働くフリーランスの友人の毎月の支出は3,000ドルほどです。収入が3,500ドルほどなので赤字ではないようです。飼い猫が病気がちのため、その都度病院に連れていくと出費があるようです。

あまりにも忙しいため、食事のほとんどはデリバリーに頼みがちで食費が非常に高くついています。アメリカらしく医療保険は個人契約ですので、毎月400ドル近くかかっており、彼の場合は補償内容が多いため同じ年代よりも少し割高のようです。

▼月にかかる主な固定費
・家賃 850ドル
・水道代 60ドル
・電気代 80ドル
・携帯電話 50ドル
・テレビ+WiFi 150ドル
・ガソリン代 40ドル
・車保険 100ドル
・車のローン 200ドル
・医療保険 400ドル
・食費 500ドル
・生活雑貨 150ドル
・猫関係 100ドル
・交際費 300ドル

彼の場合は、2ベッドルームにガールフレンドと同棲し、なおかつ2匹の猫がいるため出費が多いようですが、アメリカで働く社会人の一例として参考にしてください。ちなみに、彼は業界のなかのフリーランスでも成功している方だということです。

カリフォルニア州で生活する場合

多くの日本人留学生や駐在員が住んでいるカリフォルニア州で生活している私の友人は、毎月おおよそ1,700ドルかかっているようです。友人はアメリカ人の女性ため、一概に私と比較することは出来ませんが、アリゾナ州よりも家賃が高いことが特徴です。

サンディエゴで生活している彼女は、学校の近くにある一軒家のひと部屋(完全独立型のゲストハウス)で生活しているため、この家賃で抑えられています。サンディエゴのワンベッドルームの相場は1,500ドルから2,000ドルですので、学生の場合はルームシェアやハウスシェアをするのが一般的です。

さらに、学校が近いため車を使う量も少なく、ガソリン代を抑えられているのも特徴です。カリフォルニア州はガソリン代が高く、なおかつ片道30分以上かけて通勤または通学する人は多く、ガソリン代はもっとかかるのが普通です。

▼月にかかる主な固定費
・家賃 900ドル(水道光熱費込み)
・携帯電話 50ドル
・ガソリン代 90ドル
・車保険 100ドル
・食費 250ドル
・生活雑貨 200ドル
・交際費 150ドル

同じ学生生活を送るのでも、アリゾナ州とカリフォルニア州ではまったく違います。日々の生活費を抑えるためには、プライベートな空間を犠牲にするとか、移動手段を車に頼らないなど相当な工夫が必要です。

日本人にとってカリフォルニア州は人気のエリアですが、カリフォルニアに執着すればするほどコストは高くつくと考えていいと思います。あまり知られていませんが、アメリカのなかでカリフォルニア州は住みにくい州として評判です。

ニューヨークで生活する場合

誰もが憧れるニューヨークで生活するには、毎月おおよそ2,600ドルかかるようです。デザイン学校に通っている日本人女性の毎月の支出ですが、アリゾナ州やカリフォルニア州と比較して「家賃」が高く、車関連の支出がないことが特徴です。

彼女が借りているニューヨークのアパートは、スタジオルームと呼ばれる日本で言うところのワンルームタイプです。アパート自体に洗濯機がないため、コインランドリーに通う必要があります。

さらに、食費が高いことも特徴と言えるでしょう。ちょっとしたランチでもすぐに20ドルほど飛んでいくほど高いため、このような支出になるそうです。

ニューヨークらしい出費のひとつが「エンターテイメント」にかかるお金です。クラスメイトなどに付き合ってミュージカルやライブに行くことが多いらしく、交際費が他州よりもかかるようです。

▼月にかかる主な固定費
・家賃 1,500ドル(水道費込み)
・電気代 100ドル
・携帯電話 50ドル
・交通費 100ドル
・食費 400ドル
・洗濯代 20ドル
・生活雑貨 200ドル
・交際費 300ドル


ニューヨークはアメリカを代表する大都市ではありますが、生活をしていくには相当な出費がかかることを意識する必要があります。家賃が高いことに加えて、物価も高いため、あらかじめ貯金をしておくか、3ヶ月限定の滞在といったように期間を限定したほうがいいでしょう。

しかし、どんなに出費がかさむニューヨークだとしても、日本人も含めて外国人が憧れる人気の街であることは違いありません。街を歩けばたくさんの人種と出会い、多くの文化を感じる街です。

なぜ、ニューヨークから外国人が減らないかと言うと「職があるから」です。私の知人ではありませんが、違法と知りながら外国人留学生を雇う店も多く(留学生は学校外での労働は禁止されている)さらに、それを知ったうえで働きながら学校に通う学生も多いのが実情です。

世界的な大都市のニューヨークのあらゆるサービス業で、外国人を働かせることで円滑に経営が進んでいるという店は多く、余程のことがない限り入国管理局も立ち入らないのが現実のようです。

ちなみにアリゾナ州で不法労働することは難しいとされています。その理由は、メキシコが近く、ただでさえ不法移民が多いので、不法労働に対しても入国管理局が他州よりも厳しいという背景があります。

まとめ

アメリカで生活を送るとなるとそのパターンは大きく分けてふたつになると思います。ひとつは「仕事による駐在」そしてもうひとつが「留学」です。このふたつの大きな違いは「収入の有無」です。

ご紹介したようにアメリカでは、住む州によって毎月の支出は本当に大きく変わります。車を保有しなくていいような大都市圏では家賃が高く、物価も高い傾向があります。一方で、車を保有していないと生活できないようなところでは、家賃が安く、物価も安いのが一般的です。このような現象は日本も同じでしょう。

日系企業の駐在員となると、毎月の収入もあり、会社からの住宅援助が受けられるのがほとんどのため、カリフォルニア州やニューヨークなど、どの州であっても生活していくことは可能です。

しかし、留学生となると話は別です。留学生は毎月貯金を取り崩すか、支出の100%を親に頼ることになります。この選択肢の状況下で、毎月の支出が多いカリフォルニア州やニューヨークで生活するのは慎重に検討する必要があると言えます。

学びたいことがカリフォルニア州やニューヨークでなければ手に入らないのであれば仕方がありませんが、アメリカは広いため、探せば好条件で同じことを学べる環境は見つかるはずです。

有能な人材は大学名や街のブランドには執着せず、経済的なことや勉強に集中できるかどうかを見極める力があると、私が受講しているビジネスの先生が教えてくれました。

憧れるアメリカ生活ですが、一番大切なことは、アメリカで生活をする期間の自分の経済状況に合わせて住む街を選択するための情報収集です。アメリカは特に州によって支出が大きく変わりますので、今回ご紹介した件も含めて参考にしてみてください。

本記事は、2018年1月18日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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この記事を書いた人

公務員総研の編集部です。公務員の方、公務員を目指す方、公務員を応援する方のチカラになれるよう活動してまいります。

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