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【アメリカの住環境事情】アメリカ人が選ぶ住みたい街ランキング

みなさんにとって「住みたい街」を選ぶ基準は何でしょうか。日本でもアメリカでも住みたい街を探すことや、決め手となる条件はある程度は似ていますが、アメリカには少し独特な基準があります。

今回は、「アメリカ人が選ぶ住みたい街」を紹介しつつ、生活する上での基準や文化、特徴について、お伝えします。

2018年05月14日更新

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目次
アメリカ人が住みたいと思う街の条件とは?
アメリカ人が住みたい街ランキング
まとめ
【アメリカの住環境事情】アメリカ人が選ぶ住みたい街ランキング

アメリカ人が住みたいと思う街の条件とは?

アメリカの面積は単純計算して日本列島のおおよそ25倍です。それだけ大きいと、土地の活用率も違えば気候も違います。日本のようにどのエリアもある程度、同じような感じということはなく、州によって大きく変わります。

決して冗談ではなく、アメリカ人でも他州に行くことを「外国に行く」と考える人もいるほど、州による環境の差は大きいものです。大都市圏のカリフォルニア州の人が、ノースダコタ州などに行くとカルチャーショックを受けると言われるほど、同じアメリカでも随分と雰囲気が変わるものです。

このように州によってあらゆることが大きく違うアメリカでは、日本のように「この街に住みたい」と思う基準そのものが異なることを理解する必要があります。この基準の違いこそが、アメリカと日本の文化の違いに直結しています。

そもそも、アメリカ人の多くが住みたい街を決める際の基準は「税金」「気候」「仕事」が大きい要素を占めています。仕事に合わせて住む街を決めるのは日本も同じかもしれませんが、税金や気候はアメリカ独特の基準と言えるかもしれません。

なぜなら税金は州によって大きく異なるからです。日本ではどこに住んでも一定の消費税がかかり、所得税や固定資産税などもある程度は同一基準です。しかし、アメリカでは消費税が0パーセントの州もあれば、10パーセント以上の州もあります。

所得税や固定資産税も同様で、たくさん徴収する州もあれば、ほんの数パーセントしか徴収しないところもあります。そのため、アメリカ人にとって税金は、その街に住むか住まないかを決定付ける大きな要因なのです。

加えて「気候」も大きな要因です。日本では沖縄と北海道を比較した場合、大きな気候の差がありますが、日本列島はアメリカほど気候の差はないと言えるでしょう。アメリカは広く、エリアによって気候がまったく異なるため、その土地の気候はそこに住むかどうかに大きく影響します。

このように、税金、気候、仕事がアメリカ人にとって、その街に住むかどうかを決定する要因になっています。これを踏まえたうえで、実際に現代のアメリカ人がアメリカのどの街に住みたいと考えているのか具体的な例を見ていきましょう。

アメリカ人が住みたい街ランキング

時代によって変わる人気の街ランキングですが、ここでは2017年版の「U.S. News & Report」の統計を元にご紹介します。

第1位 テキサス州・オースティン

アメリカ南部にあるテキサス州の州都であるオースティンは、いまもっとも人気がある街として注目されています。計算上では毎日50人以上がオースティンに引っ越しをしてきているとされ、人気は右肩上がりです。

オースティンが人気の理由は、雇用状況が良いことや不動産が安いことなど様々です。アメリカ南部と言うこともあり、年間を通して雨が降らず、気温も温暖なことからリタイアした後に住みたい街としても全米9位にランキングしています。

特筆すべきは、テキサス州のオースティンをはじめテキサス州の主要な都市には日系企業が多く進出していることでしょう。テキサス州のどの都市にも日系の町が出来つつあり、日本とも非常に繋がり強いエリアです。

今後、ロサンゼルスやサンフランシスコよりも知名度が上がる可能性もあるとされており、新たなアメリカの主要国際都市として活躍しそうです。世界中から不動産投資の対象にもなっており「いまが買い」のオースティンは、アメリカ人からも人気の住みたい街なのです。

第2位 コロラド州・デンバー

アメリカ人が住みたい街のなかでも安定して上位に入り続けているコロラド州のデンバーは、アメリカのほぼ中央に位置しており、アメリカがゴールドラッシュに湧いた頃に栄えました。

ロッキー山脈の東に位置しており、自然が好きなアメリカ人の多くが目指す街としても有名です。失業率も低く、平均年収は5万ドル以上と平均よりも高く、仕事と休暇が充実させやすいアメリカ人好みの街と言えるでしょう。

住んでいる人の年齢層は、1位のデンバーが33歳に対して36歳と若干高めです。家庭を築いて、仕事も安定してきたというアメリカの中間層に支持されています。住む年齢層が高めだからか、不動産はオースティンよりも高めなのが特徴です。

デンバーは、例えるならば東京の都心部に住み続けるよりも、休暇のときくらいは少し喧噪から離れたところで静かに過ごしたいと思い始める年齢層に好まれています。

カリフォルニア州・サンノゼ

ロサンゼルス、サンフランシスコ、サンディエゴと名だたる世界都市が集まるカリフォルニア州のなかでも、次に人気が上昇しているのがサンノゼです。英語読みでは「サンノゼ」に近いため、便宜上「サンノゼ」で紹介しますが、日本ではサンホセと記されることもあります。

カリフォルニア州はアメリカのなかでも最も人口が多い街で、アップル、フェイスブック、Amazonなどの大企業が拠点を構えています。そのため世界中からカリフォルニア州に企業や人材が集まり、不動産や物価の高騰が続いています。

とくにサンフランシスコはその代表で、他州と比較して家賃が10倍近く高いエリアもあるほどです。ロサンゼルスやサンフランシスコなどに住めない人たちが次に目をつけたのがサンノゼなのです。

高い雇用率に加えて、他州よりも2万ドル以上高い平均年収はアメリカの若い世代から人気を受けており、カリフォルニア州で成功したいという夢を持った人が集まっています。税金は高いですが、豊富な職と温暖な気候は多くのアメリカ人を惹き付けているのです。

ワシントンD.C.

言わずと知れたアメリカの首都であるワシントンD.C.は州には属さない特別区です。アメリカの政治の中枢があるため、抜群に良い治安や安定した職、さらにはステータスという意味でも人気がある街です。

アメリカでは「DCに住んでいる」というだけで、収入も職も一般とは違う次元と思われる傾向があります。また、教育機関の質の高さや安全性も子育て世代から支持されており、意外にも高校生以下の子供を持つ家庭が住民の大半を占めています。

あまり知られていませんが、大都市圏であるものの消費税はカリフォルニア州やアリゾナ州の8%以上に対し、ワシントンD.C.は5.75パーセントと低めです。公共交通機関も充実しているため生活しやすい街なのです。

アメリカ人がワシントンD.C.に住みたい特別な理由のひとつが「治安の良さ」ですが、政府機関が集中しているため警備も厳しく、アメリカのなかで最も安全なエリアと言えます。テロなどの攻撃の危険性が多いアメリカらしい背景とも言えます。

アーカンソー州・ファイエットビル

恐らく日本人のほとんどは知らないであろうファイエットビルは、アメリカ南部のアーカンソー州にあります。アメリカ人であれば必ず知っているとされるほど隠れた名所です。ファイエットビルは、人口7万人程度の小さな街ですが、アーカンソー大学があるため学生の街としても知られています。

ファイエットビルは上位4都市と比較して、平均年収は低いものの、低い失業率と安い不動産が強みです。夏は高温多湿ですが、年間を通して過ごしやすい気候のため、リタイアしてからも住みたい街ランキングの14位に位置しています。

日本で例えるならば、長野県のような自然の美しさがありミシシッピ川、ワシタ山地など国立公園も充実しています。アメリカのなかでも絶景と呼ばれる場所が多く、自然好きのアメリカ人から支持されています。

実はアーカンソー州は、アメリカのなかでも3番目に消費税が高い州で9.3パーセントかかります。しかし、軍関係者への非課税対象が多く、退役軍人は社会保障は無税など軍関係者にとってはメリットが大きいのが特徴です。この点も住みたい街の魅力のひとつになっています。

ファイエットビルは、アメリカ人がアメリカ人目線で選ぶ住みたい街なので、極めて現実的な人気の街と言えるかもしれません。

まとめ

アメリカには大都市が点在していますが、そのなかでもアメリカ人が選ぶ住みたい街は様々な条件が揃っています。雇用、税金制度、気候が大きな決め手になっていることがよく分かります。

アメリカでは、日本と比較して住居や生活拠点を変えることはよくあることです。このような柔軟な生活スタイルや風習の背景には、州による税金や社会保障制度の違いなどが背景にあります。

日本との文化の違いが、住みたい街の共通点などから浮かび上がってきます。アメリカの現実的な状況を知る目安にもなりますね。

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