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「個人透析クリニック」の「看護師」に関する仕事内容・給料レポート

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目次

はじめに

個人医院の透析クリニックの腎臓内科で働く、キャリア5年の看護師(正社員)によるキャリアレポートです。

なお、透析クリニックとは、透析治療の提供を行うクリニックです。

「透析クリニックの看護師」の仕事内容について

透析クリニックで働く「看護師」の仕事内容は、主にシャント穿刺と回収作業、透析中のバイタルやその他の容態チェックです。

「シャント穿刺」とは、各患者が来院次第、透析で使う用の長くて太い針を、シャントと呼ばれる血管に2箇所刺して、抜けることのないよう固定し、透析を安全に始める業務のことをいいます。

また、「回収作業」は、透析が終了した患者の血液を、機械を操作して体内に戻して、その後抜針して止血を確認するまでの仕事のことをいいます。

その他の仕事として、透析中の患者の病態チェックがあります。病院によって異なるかもしれませんが、1時間に1回は必ずバイタルチェックを行い、患者の状態に変化がないかを確認します。

また、患者それぞれにも特徴があるので、個々に合わせて小まめにバイタルチェックを測ったり、除水速度の調整を行う必要があります。

それ以外にも、体調不良のある患者や、シャントに問題があるかもしれない患者の場合は、その情報を収集して、透析が終了するまでに医師に報告したり、適切な医療処置を提供できるようにすることも大切な仕事のひとつです。

「透析クリニックの看護師」の1日の仕事の流れ

私が働いていた個人医院の透析クリニックでは、3クール(朝・昼・夜)の透析を行なっていたので、日勤が7時から18時まで、準夜が11時半から23時までというのが、基本のシフトでした。

日勤:

7時:出社
7時20分:申し送り
7時30分:穿刺開始、受け持ち患者の情報収集と申し送り、看護記録、処置のある患者の処置など
9時30分:休憩45分 休憩後受け持ち患者の仕事の残りを終わらせる
11時30分:回収開始
12時30分:昼の患者の穿刺開始、受け持ち患者の情報収集と申し送り、看護記録、処置のある患者の処置
13時30分:休憩30分
15時:ミーティング
15時30分:受け持ち患者の仕事の残りを終わらせる
16時30分:回収開始、その後夜の部の患者の穿刺手伝い

夜勤:

11時30分:出社、朝の患者の回収作業
12時30分:昼の患者の穿刺開始、日勤の手伝いと夜勤の受け持ちの情報収集
13時30分:休憩45分、その後夜の準備
15時:ミーティング
15時30分:夜の患者が来だすので来たら穿刺、その他は日勤手伝い
16時:休憩30分
16時30分:昼の患者の回収作業と夜の患者の穿刺
18時:受け持ち患者の情報収集と申し送り、看護記録、処置のある患者の処置など
19時30分:透析が終わった順に回収作業(これが23:00まで続く)


「透析クリニックの看護師」の給料・残業・有給休暇について

私の場合ですが、「透析クリニックの看護師」の月給は各手当込みで、24万円でした。準夜すると約4万円ほどアップしました。

ボーナスは年2回あり、約0.5ヶ月分支給されました。年収は400万円いかないくらいでした。残業はほとんどありませんでした。

有給休暇は規定通りに付与され、ほぼ希望通りに取得することができました。また体調不良の時も気兼ねなく使うことができました。

この仕事で、働いているときに困ったこと

クリニックだからしょうがないのかもしれませんが、教育体制が整っておらず、入職当初から放ったらかしにされたり、技術や知識の面で未熟なまま、約1ヶ月で自立せざるを得ず、自分に自信がつくまでの数ヶ月は本当に不安な日々でした。

また、受け持ちNS(看護師)→ゾーンリーダー→総リーダーというふうに、リーダーが2種類いて、報告するまでの経由が多く、医師に思ったように受け持ちNS(看護師)の見解が伝わっていなかったり、業務効率的にとても効率が悪いと思いました。

病棟であれば、受け持ちNS(看護師)から直接リーダー(1人)に報告できるので、ゾーンリーダーはとても不要なものに思います。

この仕事や職場でよかったこと

休みが取りやすいのはとても良かったと思います。基本的には月3日までは希望休を出すことができて、それ以外で有給や希望休が必要な場合は直接師長さんに相談すれば、基本的には休みを頂くことができました。

体調不良で急なお休みを頂く場合も、長期でなければ診断書なども必要なく、快くお休みをいただけたので良かったです。

また、夜のクールはありますが、23時までなので、終電で帰宅することができるし、次の日は必ず休みなので、身体的には病棟より楽でした。その割にお給料(月給)はそこそこあるので、そういう面は良かったです。

「透析クリニックの看護師」の仕事エピソード

大変だったことは、患者さんとの信頼関係の構築がとても大変でした。透析患者さんは少しクセがある方が多く、頑固だったり、新しいことを嫌ったりする方が多いです。

基本的には穿刺する看護師を指名することなどできないのですが、新人はだめという理由でなかなか穿刺させて頂けない患者さんもいらっしゃいました。

穿刺以外で少しずつコミュニケーションをとって、信頼関係を構築していき、やっと穿刺できるところまで持っていくという過程が必要でした。

また、透析の看護には、食事管理・水分管理がとても重要なのですが、なかなかこちらの話を聞いて頂けない方も多く、指導の際はいつも頭を悩ませました。

このまま続けると命の危険があることも合わせて何度も注意しても、摂取量を守らず、透析中に急変したりを繰り返す方も多く、患者との関わり方にとても神経をすり減らしました。

まとめ ー「看護師」を目指す方へメッセージ

「看護師」は身体的にも精神的にも、とても大変な仕事です。


しかし、やはりその分やりがいを感じることができるし、患者さんと関わることで感謝の言葉を直接頂けたり、その方の生活をサポートすることができる貴重な職業だと思うので、是非がんばって「看護師」になってください!

本記事は、2018年6月15日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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この記事を書いた人

公務員総研の編集部です。公務員の方、公務員を目指す方、公務員を応援する方のチカラになれるよう活動してまいります。

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