はじめに
地方公務員である「高知県庁」の平成30年度の公務員採用試験情報について紹介します。
大学卒業程度の高知県職員「上級試験」は、試験の区分が複数あり、2次試験の「口述試験」では2回の個別面接が行われることが特徴です。また、1次試験は合格基準となる平均点の70%以上に達しない種目がある場合には、1次試験の合計得点にかかわらず不合格となります。
「高知県庁」で働く公務員として知っておきたいこと
高知県は、四国地方の太平洋側に位置し、人口は全国で第45位の約71万人(平成27年国勢調査情報)の県です。
面積は、奈良県と鳥取県を足した広さで第18位で、市町村数は34エリア、11市17町6村です。県庁所在は高知市で、政令指定都市でもあります。
その他、青龍寺のある土佐市、阪神タイガースのキャンプ地として知られる安芸市などがあります。
高知県の強み(産業の特徴)
高知県は、県内総生産額および財政力指数は全国で最下位ですが、全国屈指の産業がそろっている県です。第1次産業では、平場を中心とした園芸農業が発展し、山間部では夏期の冷涼さを活かした農業や漁業などが行われています。第2次産業は、全般的に集積度が低く、第3次産業では、卸売・小売業が最も多く、医療・福祉業が続きます。
また、高知県では伝統産業が盛んで、現在は、50年以上の歴史がある11作品が「伝統的工芸品」として国から指定を受けています。中でも、「土佐和紙」と「土佐打刃物」は100年以上の歴史があります。
各産業の具体的な特徴として、農業では「ハウス栽培のベイナス」「ゆず」「文旦類」「ししとう」「みょうが」の収穫量は全国第1位、「ゆり」「にら」は全国第2位、「大葉」「ピーマン」は全国第3位、「ポンカン」「宿根かすみ草」は全国第4位、「らっきょう」「スターチス 」は全国第6位、「きゅうり」は全国第7位に入っています。
水産業では、カツオ・マグロ漁業が伝統的に行われており、「カツオの一本釣り」が有名です。中でも、「そうだかつお」の漁獲量は、全国第1位を誇っています。
林業では、県土の84%が森林の森林県であるため、森林率が全国第1位です。特に、日本三大美林の一つ「魚梁瀬杉」が有名で、木材の伐倒や架線集材などの林業技術が高いことでも知られています。
工業では、馬路村のゆず飲料、鰹節、すのこ、家具などの農産品加工業やセメント産業が盛んです。
「高知県」が募集する職種紹介
平成30年度の高知県庁の採用募集職種は、「行政職」、警察事務や学校事務の「事務職」、「技術職」、「資格免許職」などがあります。
高知県職員「上級試験」の採用試験情報
平成30年度では、大学卒業程度の高知県職員「上級試験」の試験区分は、「行政」「警察事務」「学校事務」「土木」「建築」「農業」「畜産」「林業」「水産」「化学」「農芸化学」「電気」「社会福祉(児童福祉)」での募集を予定しています。
高知県職員「上級試験」の受験資格は、22~29才の年齢での資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。また、学校教育法による4年制の大学等を卒業した人、または、2019年3月31日までに卒業見込みの人にも資格があります。
なお、試験区分「社会福祉(児童福祉)」については、年齢の要件に加えて、下記の要件を満たしていることが必要です。
区分:「社会福祉(児童福祉)」
試験区分「社会福祉(児童福祉)」は、児童福祉法第13条3項各号に該当する児童福祉司の任用資格を有する人、または、2019年3月31日までに取得見込みの人に資格があります。なお、「児童福祉司」の任用資格の主な内容は次の通りです。
【区分:「社会福祉(児童福祉)」の「任用資格」要件】
(1)児童福祉司の「任用資格」には、都道府県知事の指定する児童福祉司もしくは児童福祉施設の職員を養成する学校その他の学校を卒業した人、または、都道府県知事の指定する講習会の課程を修了した人に資格があります。
(2)児童福祉司の「任用資格」には、社会福祉士となる資格を有する人を含み、医師、精神保健福祉士となる資格を有する人、社会福祉主事として2年以上児童福祉事業に従事した人であって、厚生労働大臣が認める講習会の課程を修了した人に資格があります。
(3)児童福祉司の「任用資格」には、学校教育法による大学・大学院において、心理学、教育学もしくは社会学を専修・専攻する学科・研究科、または、これらに相当する課程を修めて卒業した人で、厚生労働省令で定める施設で1年以上児童その他の人の福祉に関する相談に応じ、助言、指導その他の援助を行う業務に従事した人に資格があります。
高知県職員「上級試験」の試験内容は、1次試験は、択一式「教養試験」、択一式「専門試験」で、2次試験は、「論文試験」、集団討論および2回の個別面接による「口述試験」、「適性検査」です。
申込期間は、4月13日(金)~5月25日(金)、1次試験の日程は、6月24日(日)、2次試験の日程については、「論文試験」と「適性検査」は、7月15日(日)、「口述試験」は、7月28日(土)~8月10日(金)を予定しています。
最終合格発表は、8月中旬の予定です。
高知県職員「初級試験」の採用試験情報
高校卒業程度の高知県職員「初級試験」の試験情報は、7月12日(木)に公表予定です。
詳細については、後日掲載予定です。
高知県職員「身体障害者対象」の採用試験情報
高知県職員「身体障害者対象」の試験情報は、7月12日(木)に公表予定です。
詳細については、後日掲載予定です。
高知県職員「社会人経験者」の採用試験情報
平成30年度では、高知県職員「社会人経験者採用」の試験区分は、「行政」での募集を予定しています。
高知県職員「社会人経験者採用」の受験資格は、59才の年齢まで資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。また、民間企業等における職務経験は、大学院(修士・博士)を修了した人は3年以上、大学を卒業した人および4年制の専門学校を卒業した人は5年以上、3年制の短期大学または専門学校を卒業した人は7年以上、2年制の短期大学または専門学校もしくは5年制の高等専門学校を卒業した人は8年以上、1年制の専門学校を卒業した人は9年以上、高等学校卒業は10年以上、その他は15年以上の年数が必要です。
なお、高知県職員「社会人経験者採用」の職務経験に関する留意事項は下記の通りです。
【高知県職員「社会人経験者採用」の職務経験 留意事項】
(1)「民間企業等における職務経験」には、会社員、団体職員、公務員、自営業者、アルバイト、パート タイム等として、一つの企業又は団体等で1年以上継続して就業していた期間が該当します。なお、1年以上継続した就業とは、1週間当たりの所定労働時間が30時間以上のものに限ります。
(2)独立行政法人国際協力機構(JICA)が実施する青年海外協力隊等の国際貢献活動は、1年以上 継続して活動に参加した場合に限り、職務経験に含めることができます。
(3)人事上の都合により関連会社等に出向していた期間は、出向元の企業等の在職期間として扱われます。
(4)雇用契約の期間が1年未満の場合であっても、継続して就業した後に雇用期間が更新され、同一の職務に継続して従事した場合であって、更新前後の就業期間を合算して1年以上となる場合は、その期間を通算することができます。
(5)職務経験が複数ある場合は、通算することができます。ただし、同一期間内に複数の職務に従事した場合は、いずれか一つの職務経験のみ通算することができます。
(6)職務経験は月単位で算定します。月の途中での就職、離職など従事期間が1月に満たない月も1月として計算します。
(7)産前産後休暇を除き、 休暇・休業・休職等のため、連続して1月を超えて職務に従事していない期間は、職務経験に通算することができません。
(8)職務経験年数は申込書に記載された内容等により確認しますが、上記の基準を満たさないことが判判明した場合は、その時点で受験資格を失います。
(9)最終合格発表後、任命権者が指定する時期に任命権者に対して職歴証明書等を提出する必要があります。職務経験等が証明できない場合、採用されないことがあります。
高知県職員「社会人経験者」の試験内容は、1次試験は、択一式「職務基礎力試験」「職務適応性検査」「論文試験」で、2次試験は、「論文試験」「口述試験」「適性検査」です。
申込期間は、4月13日(金)~5月25日(金)、1次試験の日程は、6月24日(日)、2次試験の日程については、「論文試験」および「適性検査」は7月15日(日)、「口述試験」は7月28日(土)~8月10日(金)を予定しています。
最終合格発表は、8月中旬の予定です。
高知県職員「初級試験」の採用試験情報
高校卒業程度の高知県職員「初級試験採用」の試験情報については、7月12日(木)に公表予定です。
詳細は後日掲載予定です。
高知県職員「身体障害者対象」の採用試験情報
高知県職員「身体障害者対象」に試験情報ついては、7月12日(木)に公表予定です。
詳細は後日掲載予定です。
その他注目情報「高知県 県政運営指針」について
高知県では、平成27年に「県政運営指針」を策定しました。その背景には、平成22年に策定した「新行政改革プラン」により、高知県の抱える課題と向き合い、積極的に経済の活性化や日本一の健康長寿県づくりなどを推進してきたにもかかわらず、未だ問題が解消されていない現状があります。
そこで、具体的な指針として、「姿勢・意識」「組織づくり」「人材育成」の3つの柱を「財政の健全性」「行財政改革」「コンプライアンス」 の3つの柱が支える構想の基に、高知県では、民間や市町村との一体感ある取り組みの推進、本庁と出先機関・地域本部との連携の強化、課題に挑戦する人材の育成、安定した財政運営、組織機能の質の向上、県民にわかりやすく県民と対話できる県庁づくりに取り組み、県民が幸せで将来に希望の持てる高知県の実現を目指しています。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、高知県の平成30年度の採用試験情報をお届けしました。
参考になれば幸いです。
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