地方公務員「市役所で働く職員」(キャリア5年)の仕事内容や給料について

市役所で働く、キャリア5年の女性「市役所職員」によるキャリアレポートです。

今回は、その「市役所職員」の仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や残業状況・職場恋愛などについてインタビューしたものを編集して掲載します。


はじめに

市役所で働く、キャリア5年の女性「市役所職員」によるキャリアレポートです。

なお、今回の方は、「実用英語技能検定準1級」の資格を持っているそうです。

この職業を目指した理由

大学卒業後に安定した職業につきたいと考え始めたのは、高校の職業講話のようなもので公務員として活躍していた方の話を聞いてからです。

また、得意な英語を生かして観光誘致などに取り組みたかったのも理由の一つです。

大きなきっかけとなったのは、東日本大震災です。生まれ育った場所は大きな被害は受けませんでしたが、私も復興を引っ張っていく立場になりたい、ここに住んでいる人たちが安心して暮らせる街づくりに貢献していきたいと考えて目指しました。

「市役所で働く職員」の仕事内容について

公務員の主な仕事内容はその部署によって様々ですので、一つにまとめて書くことはできません。

課によっては書類の発行など一般市民の方々と接する機会が多い課もありますし、また清掃工場や水道施設などで働く課もあります。

学校事務に携わる事もありますので、幅広い仕事に対応していく事が必要です。

一般職員は、主に電話応対、物品などの配達業者さんとの連絡、決裁文書の作成、また議会のための準備などたくさんありました。ほとんどがデスクワークで、書類作成の仕事になります。

また、公民館などに勤務した際には市民の方々が利用するための登録手続きなどに携わりました。都道府県職員よりも、より市民にとって身近な、普段の生活に関する業務が多かったです。

「市役所で働く職員」の1日の仕事の流れ

7時30分:自宅を出て、バスで通勤
8時15分:到着
8時30分:仕事開始、メールチェック
9時~12時:電話応対、書類作成、来客対応など
※場合によっては会議や上司との業務についての相談
12時~13時:お昼休憩
13時~17時15分:電話応対、書類作成、メールの確認、来客対応など
※午後は同僚と書類の読み合わせや相談、それから発送する郵便物の準備などをします。
17時15分:勤務終了
17時20分:帰宅開始
18時:帰宅


「市役所で働く職員」の給料・残業・有給休暇について

私の場合ですが、「市役所職員」の給料は、月給が20万円ほどでした。残業はほとんどしたことがなかったのですが残業代はしっかりと出ました。ちなみに、ボーナスは60万円くらいだったと思います。

まだ経験が浅かった事もあり、年収は300万ほどでした。年齢が上へいくとぐっと上がるはずです。残業はほとんどなく、有給休暇はすごくとりやすかったです。

この仕事で、働いているときに困ったこと

今現在勤務している民間企業では、大きな荷物が届いたりすると男性職員の方が自分に関係のない仕事の荷物でも運ぶ作業を手伝ってくれるのですが、市役所勤務の際はそんな事が一切ありませんでした。

大きな荷物が届いても、若い臨時職員さんに押しつけるか、見て見ぬふりをするのが普通で、平気で女性に重労働をさせます。男女平等が進んでいると言えばそれまでかもしれませんが、自分の事に精いっぱいで周りに気を配る事のできない職員が多かったように感じます。

また、市民が払う税金によって給料をもらっているのに、働く気がない職員がとても多い事が気になりました。一番市民に近い立場で、よりよい暮らしやサービスを提供するために仕事をするべきなのにその気が感じられない公務員がいる事にがっかりしました。

この仕事や職場でよかったこと

とにかく、福利厚生がしっかりとしている事に尽きるでしょう。

年次などの有給はもちろん、男性の育児休暇や女性の生理休暇などもありました。

最近は男性でも育児休暇を取得する事があるようですが、上司もそれを快く認めていましたし、それが普通になってきています。こんなにお休みの取りやすさに恵まれている職業は他にはないと思いました。上司自らしょっちゅうお休みをとるので、若い職員もとりやすい環境なのがとても良かったです。

また、住居手当も結構でるのでアパートなどを借りてもあまり負担になりませんでしたし、独身寮などもありました。

「市役所で働く職員」の仕事エピソード

私は英語が得意だった事もあり、国際交流関係の仕事をしていた時期がありました。

その時に、あるイベントを企画することになりました。私はそれまでは書類の発行などしか行なった事が無くイベントのチラシ作りや企画など初めてで何から手をつけていいかが分からず手探りで仕事をしていました。

そのイベントを成功できるのかがとても不安で、毎日夜も眠る事ができない位ストレスを感じていました。しかし、実際イベントの開催までこぎつけ、その時に参加していたご年配の方が笑顔で「今日はとても楽しかったです」と一言言ってくださいました。その時に仕事のやりがいを感じ、感激しました。

職場恋愛について教えてください

あまり若い男女が多い職場ではなかったので、職場恋愛はあまりなかったと思いますが、若い女性の臨時職員さんが多いので男性はよくお付き合いをしているように思えました。

あとは若手職員の方々が中心となって、合コンみたいな飲み会もありましたし、職場内でのボーリングやカラオケなどのレクリエーションもありました。

職場以外では、社会人サークルに参加したり、友人に紹介してもらったりしてお付き合いを開始している方が多かったです。


まとめ ー「市役所で働く職員」を目指す方へメッセージ

公務員は、自分が住む地域に恩返しをして貢献することができる仕事です。

都道府県であれば幅広い県政事務、市区町村であれば、より市民にとって普段の身近な生活に関わる仕事に携わる事ができます。

自分の出来る事を社会に還元していく事が出来るやりがいのある仕事ですので、是非目指してみてください。

本記事は、2018年8月4日時点調査または公開された情報です。
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