ロシア・ウクライナのイギリスでの報道の解説(2022年2月27日まとめ)

【在英日本人コラム】ロシアのウクライナ侵攻について2月27日時点の報道についてまとめたものをご紹介します。


イギリス在住日本人の現地レポート

これまでボリス・ジョンソン英首相は何度なくウラジミール・プーチン露大統領との対話を行ってきましたが、懸念していたロシアによるウクライナへの軍事侵攻が2022年2月24日、ついに開始されてしまいました。

ボリス・ジョンソン英首相は「全世界はプーチン氏の侵略行為を失敗に終わらせなければならい!」とロシアの軍事行動に対し強く非難をしました。

今後の侵攻拡大に歯止めをかけ、一日も早く終戦させるためにロシアに対する制裁措置およびウクライナの支援策を次々と発表しています。

2022年2月27日までに発表されている主な制裁と支援措置の内容をご紹介します。

主な制裁措置4項目

 事項1:ロシアの国際銀行間通信協会(SWIFT)を排除する。

*SWIFTとは世界中の銀行が国際金融取引に使用する取引記号および番号で、ロシアの銀行を示すSWIFTがついた銀行との取引を一切禁じるということです。これによってロシアは他国と貿易取引などが出来なくなります。

お金がなければ武器も買えなくなりますし、輸入に頼っていた食料や燃料などは入手できなくなるわけです。

 

事項2:ベラルーシ国を含む、プーチン大統領、ロシア有力者のサルゲイ・ラブロフ氏、ロシアの銀行5行を含む100社以上の会社およびプーチン大統領が関わる財閥の資産の凍結。

*ベラルーシは旧ソ連から独立した国で、ロシアとウクライナに隣接しています。資源がない国なのでロシアに多くを依存している国です。

 

事項3:ロシア国営航空会社エアロフロート機の離着陸を禁止

 

事項4:UE諸外国、NATO加盟国、北欧諸国に強く協力を呼びかける。

 


ウクライナへの支援措置5項目 (1ポンド154円、1ドル115円換算)

事項1:ウクライナ国民に対し、英国ビザの支給、在英のウクライナ人へのビザ延長

事項2:ウクライナ人を支援するための軍隊派遣を決定

*民間人であっても志願者はウクライナ派遣に参加できると呼びかける。

事項3:ウクライナ軍隊の軍事強化の訓練援助

事項4:4千万ポンド(約61.6億円)の人道的追加支援を決定

事項5:1億ポンド(約154億円)の経済支援と5億ドル(約575億円)の銀行支援

イギリスのこれらの措置は、ロシアを軍事的行為によって制圧するのではなく、世界が一つになって、ウクライナを支援し、ロシアに財政的なダメージを負わせ、これ以上軍事行動が出来ないように封じ込めようとするものです。

 

今回の内容の参考サイト・関連したサイト

UK says it will work ‘all day’ to persuade Europe to cut Russia off from Swift | Ukraine  The Guardian

Boris Johnson (@BorisJohnson) / Twitter

 

 

本記事は、2022年3月1日時点調査または公開された情報です。
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