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「SAT(警備部特殊部隊)」になるには?

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「SAT(警備部特殊部隊)」とは? - 重要凶悪事件を制圧する特殊部隊

「SAT」とは、東京都を管轄する警視庁と、大阪、北海道、千葉、神奈川、愛知、福岡、沖縄の全国7都道府県の警察本部に、計11隊編成されている特殊部隊です。

「Special Assault Team」を略してSATと呼ばれており、日本では「特殊部隊」と呼ばれています。

「SAT」の任務は、ハイジャック事件やテロ事件、人質誘拐事件など、多くの人命が危険にさらされている、重要凶悪事件の制圧です。犯人が政治的な主義・主張を持っていたり、組織での犯罪であることも多く、それに対抗する「SAT」の組織も、警察側の切り札として、隠されてきた歴史もあります。

近年では、「SAT」の存在は公にされており、SATになるための方法についても一般的に知られるようになってきました。

このページでは、警備部の特殊部隊「SAT」の隊員になる方法についてご紹介します。

なお、「SIT(特殊事件捜査係)」に関しては以下の記事も併せてご参考ください。

》「SIT(特殊事件捜査係)」になるには?

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》警察の特殊部隊「SAT」と「SIT」とは?その違いや任務内容を解説

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「SAT」になるには 1)警察官採用試験に合格する

「SAT」は警察官から選抜された隊員で編成されています。そのため、「SAT」になるために、まずは警察官として採用される必要があります。


警察官になるには、警察庁(国家公務員)、皇宮警察(国家公務員)、警視庁や道府県警察本部(地方公務員)のいずれかの採用試験を受験し、合格する方法があります。

「警察官になるには」に関する記事一覧

「皇宮護衛官になるには」に関する記事一覧

「SAT」になるには 2)警察学校の初等科、初任補習科などで優秀な成績を修める

警察官採用試験に合格すると、まずは警察官としての基本的な知識や技術などの能力を身につけるため、警察学校での研修が行われます。

その後、職場実習として、警察本部勤務や交番勤務を経験し、再度警察学校に戻り「初任補修科」の課程でさらに知識や技能を身につけます。

「SAT」を目指す場合、この警察学校での研修は、いずれも優秀な成績を修めておく必要があるようです。

将来、凶悪犯罪に立ち向かう人材となるわけですから、訓練だからといって手を抜かず、また他の警察官に比べても優れた体力、知力を兼ね備えた人物であるか、警察学校時代から、「SAT」になる素質があるかが見られているようです。

》【警察官としての始めの一歩】「警察学校」の初任科教養について

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「SAT」になるには 3)「機動隊」への入隊を希望する

「SAT」は、多くの警察本部で警備部の機動隊組織の中に設置されています。

ただし、警視庁と大阪府警では警備部内に、機動隊からは独立して設置されているようです。

そのため、SATに入隊するためにはまず、「機動隊」に入隊することとなります。

「機動隊」に入隊するには、志願して配属される場合と、志願はしていなくても異動を命じられる場合があるようです。

「機動隊」は、要人の大規模な警備を組織的に行なったり、テロや暴動などの集団での暴力行為を、集団の力で鎮圧することを専門にした部隊です。

機動隊での活躍などが認められると、「特殊部隊新隊員候補」として声がかかり、「特殊部隊試験入隊訓練」に呼ばれます。訓練ではSAT隊員としてやっていける適性があるのかをチェックされ、残念ながら落選することもあるようです。


》【機動隊】大きな勢力の鎮圧も!! 体力勝負の「警察の機動隊」について

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「SAT」になるには 4)「特殊部隊新隊員訓練」を経て、「SAT」に入隊

約2週間ほどの「特殊部隊試験入隊訓練」を経て、選考に残ることができれば、「特殊部隊新隊員訓練」へと進むことができます。

新隊員訓練は1ヶ月ほど行われますが、いよいよ本採用に向けた厳しい訓練が待っています。

この新隊員訓練に適応できれば、晴れて「SAT」に入隊が決まります。そして「SAT」の任務を遂行する一員になることができます。

「SAT」になれる期間は限られているが、再任命もあり得る。

「SAT」に入隊できる人数は限られており、毎年、特殊部隊試験は狭き門です。

「SAT」は優れた体力や技能、精神力を持ち合わせている隊員で構成されるスペシャリスト集団ですので、すでに警察学校でも目立つほどの実力があり、新隊員候補としてスカウトされなければ、気持ちだけで志願し続けても、能力がなければなることはなかなか難しい職業です。

また、体力勝負だということもあり、若いうちに採用され、若い隊員を中心に構成されています。年齢制限があるわけではないようですが、「SAT」として活動できる期間は、年齢的・体力的にも限られています。

ただし「SAT」には、諸外国からの来賓を守る仕事や、国際的なテロ組織に対する知識なども求められるので、語学力を兼ね備えていると、採用される可能性が広がるかもしれません。

また、一度「SAT」を離れたとしても、異動先として再任命されるケースもあるようです。

「SAT」になるには、求められる能力のレベルは高いのですが、本人の努力次第では、年齢や性別などに関わらず、採用される可能性があるということです。

まとめ

このページでは、「SAT(警備部特殊部隊)」の隊員になるには、どのような試験や訓練があるのかをご紹介しました。

「SAT」の入隊試験は誰でも受験できるわけではなく、「SAT隊員」は、警察官に採用され、機動隊に配属された職員の中から、少数精鋭を選抜し訓練をしてから任命されています。

ただし「SAT」になるには、基本的に警察官になるところからが第一歩ですので、警察官になるための勉強や、体力づくりから着実に努力をして続けていくことをおすすめします。

また、「SAT」に名前が似ていて、よく混同される「SIT」については、任務の内容や採用方法が異なります。「SAT」は警備部内の組織ですが、「SIT」は主に刑事部内の組織であり捜査や交渉がメインの任務です。詳しくはこちらの記事も併せてご覧ください。

》「SIT(特殊事件捜査係)」になるには?

「SIT(特殊事件捜査係)」になるには、警察官として採用された後、刑事課への配属を目指します。刑事課に行くための講習、「SIT」になるための講習など、常に専門知識を身につけ、業務で成果を上げ、努力を続ける姿勢が重要です。スタートは一般的な警察官と同じように、警察官採用試験に合格するところから始まる、「SIT」になる方法をご紹介します。

》警察の特殊部隊「SAT」と「SIT」とは?その違いや任務内容を解説

警察、自衛隊、海上保安庁には特殊部隊が存在しますが、その任務内容から公にされる事はあまり多くありません。今回ご紹介する警察の特殊部隊である「SAT」と「SIT」もそのひとつ。ここではSATとSITの違いや任務内容について解説しています。


本記事は、2020年9月24日時点調査または公開された情報です。
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この記事を書いた人

公務員総研の編集部です。公務員の方、公務員を目指す方、公務員を応援する方のチカラになれるよう活動してまいります。

コメント

コメント一覧 (5件)

  • SAT(警備部特殊部隊)というのは聞くことはありますが、機動隊に入った人から選ばれることは知りませんでした。少数精鋭なので、年齢制限はないとしても若い人が中心だということも知ることができました。

  • テレビや映画で見てSATの存在は知っていたが、どうやってなるのかや期間が決められている事が分かって勉強になりました。
    警察官になるにも優秀な人材でなければならないのにその中でさらに優秀でないといけないのは狭き門と言うことが良く分かりました。

  • SATにはテレビドラマなどで興味があったのですが、やはり優秀じゃないとダメとか再任命もあり得るとか知らなかったことが書いてありました。

  • SATは凶悪事件などの報道などで目にする機会も多く、きっと警察官の中でも知力、体力ともに秀でた方々が、なられるのであろうとは想像していましたが正にそのようでした。
    さらには、警察学校にさかのっぼての成績も加味されるということでしたので、相当のエリートであることを知ることが出来ました。

  • ドラマでも見る「SAT(警備部特殊部隊)」。名前は聞いたことはあるが、詳しくは何をやっているのか、今までぼんやりとしかわからなったので、このサイトは大変参考になりました。

    警察側の切り札として、隠されてきた歴史だったようですが、いまは公けにドラマでも出てくるし、治安維持をしていただいて、ありがとうという感謝の気持ちがわいてきました

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