刑務官など矯正職員歴37年、現在里山で晴耕雨読を享受している元・国家公務員の小柴龍太郎さんのコラム「地方消滅が始まった?」(平成28年3月4日執筆)です。日本の総人口が、とうとう、10年前から94万人余りも減っているというお話です。
地方消滅が始まった?
いよいよ日本の人口減少が始まったようです。そして「地方消滅」も現実味が増してきました。不安が募ります。
2月26日に総務省が公表した国勢調査の速報値によれば、日本の総人口は10年前から94万人余り減ったとのこと。これは1920年の調査開始以来初めてだそうです。
それだけではありません。もっと気になるのは東北地方の減少率が際立って高いということです。一番減少率が高いのは秋田県で、2位が福島、3位は青森と、東北の半分の県が上位を占めました。
元総務相の増田寛也氏が警告する「地方消滅」は東北から始まるのか。そんな気持ちにもなりました。
もとより政治・行政が率先してこの問題に対処すべきでしょうが、私たちも「のほほん」としている場合ではないように思います。
何ができるか。
まずは選挙のたびにこの問題に不熱心な候補者には投票しない。これはできそうです。3世代同居とかスープの冷めない所に住む。これもできるだけやったらいいと思います。高齢者の介護の問題を解決しつつ保育園への待機児童を減らすことができそうですし、お母さんやおばあちゃんが近くにいれば育児も安心でしょう。
そのほかに何かないか。考え続け、実践しましょう。
平成28年3月4日
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