はじめに
国立大学法人「富山大学」は、本拠地(大学本部/キャンパス)は、富山県富山市にあり、1949年に設置された国立大学です。
国立大学法人「富山大学」の入試の偏差値は、学部によって変わりますが、52~69程度のようです。
今回は国立大学法人「富山大学」に関する基本的な情報について解説します。
国立大学法人「富山大学」の沿革について
国立大学法人「富山大学」の沿革は、1873年(明治6年)に教育学部の前身となる「新川県講習所」の発足までさかのぼりります。
1893年(明治26年)には薬学部の前身となる私立の「共立薬学校」が発足、1924年(大正13年)に経済学部の前身となる官立の「高岡高等商業学校」が発足され、同年に、旧制「富山高等学校尋常科」が開学されました。
1936年(昭和11年)に、「富山県立青年学校教員養成所」が発足、1943年(昭和18年)に「富山県立師範学校」が「富山師範学校」と改称、1944年に「富山県立青年学校教員養成所」が「富山青年師範学校」と改称、同年に工学部の前身となる「高岡高等学校」が「高岡工業専門学校」と改組された後、1949年にそれぞれが統合・包括され「旧・富山大学」が設置されました。
その後、1975年(昭和50年)に「富山医科薬科大学」の新設によって現在の医学部となる薬学部を分離、2004年(平成16年)に国立大学法人となった翌年に、旧「富山大学」、「富山医科薬科大学」、「高岡短期大学」が統合され、国立大学法人「富山大学」となりました。
国立大学法人「富山大学」では、この後も、2006年(平成18年)に、研究科、学部の改組が行われ、2018年(平成30年)にも都市デザイン学部などの学部が新設されています。
国立大学法人「富山大学」の理念・スローガンについて
国立大学法人「富山大学」の理念・スローガンは、「地域と世界に向かって開かれた大学として、生命科学、自然科学と人文社会科学を総合した特色ある国際水準の教育および研究を行い、人間尊重の精神を基本に高い使命感と創造力のある人材を育成し、地域と国際社会に貢献するとともに、科学、芸術文化、人間社会と自然環境との調和的発展に寄与する。」です。
この理念のもと、国立大学法人「富山大学」は、教育、研究、社会貢献、運営の分野で下記の目的を掲げています。
1)教育
学生の個性・人格を尊重すると同時に広い知識と深い専門的学識を教授して、高い使命感と想像力のある人材を育成する総合大学を目指す。
2)研究
現代社会の諸問題に取り組み、融合領域の研究を推進し、地域と世界に向けて先端的研究情報を発信する総合大学を目指す。
3)社会貢献
地域社会が抱える問題やグローバルな課題に取り組み、地域と国際社会に貢献する総合大学を目指す。
4)運営
教育・研究・社会貢献を推進し、「大学運営において高い透明性を持つ、社会に開かれた総合大学」を目指す。
国立大学法人「富山大学」の学章・校歌について
学章について
国立大学法人「富山大学」の学章(シンボルマーク)は、アルファベットの「T」と「U」を図案化し、その下部にある四角図形の右下に英語表記「UNIVERSITY/OF TOYAMA」を配したデザインです。
この学章の「T」と「U」の図案化された部分は、国立大学法人「富山大学」が大空・世界を飛翔するイメージを表し、大きい楕円が国際社会を、小さい楕円が地域を表し、それらが一体となって発展することが表現されています。
このような図形部分を支える四角図形形が伝統性を示し、この三次元的に構成された学章クは、創造性の豊かさも表現されています。
なお、国立大学法人「富山大学」の学章には、メインカラーに知的な印象と富山の豊かな自然をイメージできるブルーグレーが使用されています。
校歌について
国立大学法人「富山大学」の校歌(学歌)は、「立山の峰 はれやかに」です。
この校歌は、作詞は、「南 英市」さん、作曲は、「江村 玲子」さんによって創作されました。
国立大学法人「富山大学」の学長について
現在の国立大学法人「富山大学」の学長は、「遠藤 俊郎(えんどう しゅんろう)」さんです。
「遠藤 俊郎」さんの経歴は、1977年(昭和52年)に東北大学医学部附属病院助手に就任、1979年に富山医科歯科大学附属病院助教授、翌年には医学部助教授に就任しました。
その後、1999年(平成11年)に富山医科歯科大学医学部教授に就任、2003年(平成15年)に富山医科薬科大学附属病院副病院長に就任、2005年に国立大学法人「富山大学」医学部教授に就任、2006年に国立大学法人「富山大学」附属病院副病院長に就任、2009年(平成21年)に同病院長に就任した後、2011年に国立大学法人「富山大学」の学長に就任しました。
学長の「遠藤 俊郎」さんは、「富山大学」が自然環境や農林水産資源、伝統ある文化などに恵まれた富山の地域活性化のための中核拠点としての役割を担い、世界レベルの先端的研究を推進して新しい業績や情報を社会に発信できるよう努めています。
なお、「遠藤 俊郎」さんは、国立大学法人「富山大学」の第14代目の学長です。
国立大学法人「富山大学」の本拠地・キャンパスについて
国立大学法人「富山大学」の本拠地(本部キャンパス)を含め、3つのキャンパス「五福キャンパス」「杉谷キャンパス」「高岡キャンパス」があります。
五福キャンパス
国立大学法人「富山大学」の「五福キャンパス」には、人文学部、人間発達科学部、経済学部、理学部、工学部、都市デザイン学部があります。
このほか、「五福キャンパス」には、中央図書館、学生支援・地域連携交流プラザ、総合情報基盤センター、創造工学センター、研究推進機構産学連携推進センターなどが置かれています。
この「五福キャンパス」には、人間発達科学部 附属学校のある五艘地区と、国際交流会館や新樹寮の置かれている寺町地区があります。
なお、「五福キャンパス」は、富山県富山市五福にあり、最寄り駅は、「富山駅」です。
杉谷キャンパス
国立大学法人「富山大学」の「杉谷キャンパス」には、医学部、薬学部があります。
このほかには、和漢医薬学総合研究所、附属病院、医薬学図書館、医薬イノベーションセンターなどが置かれています。
なお、「杉谷キャンパス」は、富山県富山市杉谷にあり、最寄り駅は、「富山駅」です。
高岡キャンパス
国立大学法人「富山大学」の「高岡キャンパス」は、芸術文化学部と芸術文化図書館などが置かれています。
この「高岡キャンパス」は、富山県高岡市にあり、最寄り駅は、「高岡駅」「新高岡駅」です。
国立大学法人「富山大学」の教職員数について
国立大学法人「富山大学」の教職員数は、平成30年のデータで、総数3,169人で、このうち職員数は、2,297人で、教員数は、872人です。
教職員採用に関する情報は、下記ページをご覧ください。
>国立大学法人「富山大学」の教職員数
https://www.u-toyama.ac.jp/outline/statistics/faculty.html
https://www.u-toyama.ac.jp/outline/statistics/staff.html
国立大学法人「富山大学」の学生数について
国立大学法人「富山大学」の学生数は、学部学生数は、8,071名(うち外国人学生 77名)で、大学院学生数は、1,092名(うち外国人学生 108名)です。
国立大学法人「富山大学」の学部について
国立大学法人「富山大学」には、9つの学部があります。
1)人文学部
2)人間発達科学部
3)経済学部
4)理学部
5)医学部
6)薬学部
7)工学部
8)芸術文化学部
9)都市デザイン学部
国立大学法人「富山大学」大学院について
国立大学法人「富山大学」の大学院は、下記の通り、8つあります。
1)人文科学研究科
2)人間発達科学研究科
3)経済学研究科
4)芸術文化学研究科
5)生命融合科学教育部
6)医学薬学教育部
7)理工学教育部
8)教職実践開発研究科
国立大学法人「富山大学」の財務状況について
平成29年度の、国立大学法人「富山大学」の収入は、442億7700万円でした。
その主な内訳は、運営費交付金、附属病院収入、授業料・入学料および検定料、産学連携等研究収入および寄付金収入などです。
参考データ:https://www.u-toyama.ac.jp/outline/public/financial/pdf/h28-3.pdf
まとめ
いかがでしたか?
国立大学法人「富山大学」は、生命科学・自然科学・人文社会科学を総合した国際水準の教育・研究を特徴とする国立大学です。
ちなみに、国立大学法人「富山大学」出身の有名人は、すま けいさん、宮下 英樹さん、中山 千佳子さんなどがいらっしゃいます。
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