「神奈川県」にある私立美術大学で働く「大学教員(デザイン学科)」の仕事内容・給料レポート

現役もしくは元・公務員へのキャリア・アンケートです。

今回は、「神奈川県」にある私立美術大学で働く「大学教員(デザイン学科)」(男性)に回答いただきました。

仕事内容、年収(給料・ボーナス)や残業状況・職場恋愛などについてアンケートしたものを編集して掲載しています。


はじめに

「神奈川県」にある私立美術大学で働く「大学教員(デザイン学科)」(男性)によるキャリアレポートです。

レポート者のプロフィール

公務員としての職業・勤務先:大学教員(デザイン学科) / 神奈川県にある私立美術大学
性別:男性
雇用体系:正規雇用
所有資格:なし

「大学教員」を目指した理由

以前からお仕事でご一緒させてもらっていた方が、大学の教授でして、その方からのご紹介で教員になることになりました。もともとの大学が美術大学だったので、他校ではありますが志望させていただきました。

「大学教員(デザイン学科)」仕事内容について

私立美大のデザイン学科での教員のお仕事なので、主にデザイナーを目指す学生達に指導をするお仕事になります。 近年のデザイン分野では、ポスターやグラフィックに止まらず、イラストレーションや、写真、映像、webやディレクター職など、多岐に渡る分野があるため、それぞれで専門的な活動を行なっている人たちが、教員として指導に携わっています。

また、年中行事(オープンキャンパス、美術祭、卒業制作)を円滑に進めるための学生フォローも必要です。 基本的には大学は学生主導で行ってもらう主体性を求める学科だったので、こちらが全てを手取り足取りのではなく、自主的にひとりひとりがそれぞれのイベントを盛り上げて行くように、うまく背中を押してあげるというフォローをしてあげます。

また入試期間は準備、当日監督などで休日出勤もあります。それ以外では基本土日はお休みですし、大学の夏休み期間や冬休み期間は、まとまった休みがとれるくらいの出勤ペースになります。

「大学教員(デザイン学科)」の1日の仕事の流れ

8時 家をでる
8時半頃 大学行きのバスに乗車(約30分)
9時頃  授業準備や、打ち合わせ等
9時20分 授業開始(各授業90分1コマで、1限と3限、5限の後に休憩10分。2限と3限の間に1時間のお昼休みがあり。担当する科目数にて変動あり)
12時20分 お昼休み(60分) ※午後からの担当授業しかない場合はこの時間に出勤となります。また終日担当の科目がある場合、お昼に授業がずれ込む時間があるので、休憩は適宜時間を見つけてとるようになります。
13時20分  3限授業
18時10分 授業終了(5限授業担当が無い場合) この後に学生によっては面談等の対応を行なったり、課題ねフォローを行います。
19時〜20時までの間に退社
20時以降残業等ある場合は残りますが、特に何も無い場合は、18時過ぎには帰ることが多いです。

「大学教員(デザイン学科)」の給料・残業・有給休暇について

月収手取り20万円弱(年齢級で変動あり) ボーナスは年の5.5ヶ月分前後。 残業代はありませんが、終バス後等タクシー代などは支給ありました。

また研究費として、年10万前後の個人予算が使えます。 有給は比較的とりやすく、夏季冬季休暇も多くある為、時間はかなり融通がきくとおもいます。

この仕事で、働いているときに困ったこと

学生も教員も多くの人たちを相手にしなければ行けない仕事なので、終始様々な人と話す必要があります。 授業も含めると1日話し続けるお仕事なので、対人関係が重要になるかと思います。

学生に関しては、授業課題に対してのフォローはもちろんですが、大学生活においての様々なトラブルや、メンタル面での問題へのフォロー、高学年では進路、就活での相談なども対応が必要な為、ひとりひとりに対して様々な対応が必要になってくるのが大変です。


この仕事や職場でよかったこと

前述した通り、夏季冬季休暇も多くある為、時間はかなり融通がきくとおもいます。各分野において実績を残されているデザイナーやクリエーターさんが多く教員をされているので、その方々と交流ができるのは、自分にとっても大きな刺激になります。

また、年々若い学生が入ってくるので、新しい流行にも触れる機会が多く、勉強になることが多いです。 指導では学外で展覧会をまわったりもしますが、自分が見たかった展示などに授業をあわせたりもできるので、学生ともども勉強できます。

「大学教員(デザイン学科)」の仕事エピソード

やはり学生が卒業して社会で活躍してるのを見ると、やりがいを感じます。仲が良い学生などは卒業後も交流が多く、後に同じ仕事で関わったりするのが楽しいです。 先生は学生にいじられる機会が意外と多くて、美祭で自分の顔が勝手にロゴに使われたアイテムが売られていたり、予想外のことが多くて楽しかったです笑。

大変だったことは、やはり問題を抱えた学生のフォローで、メンタル系は対応する側も気持ちが辛くなったりします。ただ長い期間留年していて、このままだと退学間際だった学生が、最後の最後に卒業できた時は同じ気持ちになって嬉しくなりました。

「大学教員(デザイン学科)」の職場恋愛について

職場恋愛はそこまで多く無いと思います。 理由としては教員の方々は年齢的に高めの方が多いため、既婚の方が多いのがあるのかなと思います。 学生と恋愛に発展することは、暗黙の了解で避けられているので、ほぼほぼ無いかなと思います。(あるとかなりのスピードで広まる上様々な問題に発展します)

職場以外でお付き合いがある方がほとんどではないかと思います。大学にいる時間より、外でのお仕事をされている時間の方が長い方々が大半なので、その辺りでお付き合いが多いのかなとおもいます。

まとめ – 「大学教員」を目指す方へメッセージ

教育は難しく悩むことが多いですが、自分にプラスになることもそれ以上に多いので、是非楽しみながらやれるといいかなと思います。頑張ってください。

本記事は、2020年5月2日時点調査または公開された情報です。
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