文部科学省所管の独立行政法人「日本芸術文化振興会」に就職するには?

文部科学省所管の独立行政法人「日本芸術文化振興会」は、文化芸術の振興・普及を図るための活動に対する援助を行う機関です。

この記事では、「日本芸術文化振興会」の役割や、就職するための方法を解説します。


はじめに-「日本芸術文化振興会」とは?

「日本芸術文化振興会」は、文化芸術の振興・普及を図るための活動に対する援助などを行っています。

「日本芸術文化振興会」のプロフィール

設立:1966年6月271日
予算:215億2,300万円(平成31年度)
組織:文部科学省所管
所在地:東京都千代田区隼町4-1
公式ホームページ:http://www.ntj.jac.go.jp/

「日本芸術文化振興会」の事業内容

「日本芸術文化振興会」の事業内容を、3つのポイントに分けて、ご紹介します。

ポイント1:文化芸術活動の援助に関する業務

1つ目は、「文化芸術活動の援助」に関する業務です。

この業務は、国民が文化芸術に親しみ、新しい文化を創造するための環境づくりと、その基盤の強化を助成する業務です。

このほか、文化芸術活動の中核的拠点として、文化芸術活動の助成を行う民間助成団体に関する情報を収集したり、データベース化やホームページ等による情報提供なども行っています。

ポイント2:伝統芸能の保存および振興に関する業務

この業務は、5つの劇場、1)「国立劇場」、2)「国立演芸資料館(国立演芸場)」、3)「国立能楽堂」、4)「国立文楽劇場」、5)「国立劇場おきなわ」を拠点として、以下の4つの業務に細分化されています。

1)伝統芸能の公開に関する業務

この業務は、各劇場の歌舞伎、文楽、舞踊、邦楽、雅楽、声明、民俗芸能、大衆芸能、能楽、沖縄伝統芸能等多岐にわたる伝統芸能を公開する業務です。

また、現代社会では商業的に興行が困難な廃絶演目や古典様式の復活などの作品を取り上げたり、様々な流派の作品をの上演など、一般的には試みられないような公演を積極的に行っています。

2)伝統芸能伝承者の養成に関する業務


この業務は、国立劇場の設立当初からの伝統芸能を長期的な視点で保存・振興し、伝承者を安定的に確保・養成する業務です。

3)伝統芸能に関する調査研究および資料の収集・活用に関する業務

この業務は、古典伝承を踏まえた伝統芸能を公開するため、演出・演技の向上に関する調査・研究を行う業務です。

また、上演資料集を刊行して各種古文献や演劇書等を調査し、復刻・翻刻するなどの普及・啓発活動も行っています。

4)劇場施設の貸与に関する業務

この業務は、伝統芸能の保存・振興を目的とする事業等の利用のため、各劇場の劇場および稽古室を提供する業務です。

ポイント3:現代舞台芸術の振興および普及に関する業務

3つ目は、「現代舞台芸術の振興および普及」に関する業務です。

この業務は、さらに下記の業務に細分化されています。

1)現代舞台芸術の公演に関する業務
この業務は、新国立劇場で主催公演として高い水準のオペラ、舞踊(バレエ、現代舞踊)、演劇等を自主制作により上演しすることで、各年代、各層の人々が現代舞台芸術に広く親しむ機会を提供する業務です。

2)現代舞台芸術の実演家その他の関係者の研修に関する業務
この業務は、現代舞台芸術の人材を育成するため、高い技術と豊かな芸術性を備えたオペラ歌手、バレエダンサー、演劇俳優などの次代を担う実演家の研修を行う業務です。

3)現代舞台芸術に関する調査研究および資料の収集・活用に関する業務
この業務は、世界や日本の現代舞台芸術の上演や作品に関する調査を行い、関係資料を主催公演の充実等に活用し、現代舞台芸術の理解を促進するために一般利用に供する業務です。

4)劇場施設の貸与に関する業務
この業務は、現代舞台芸術の振興・普及のため、各劇場の劇場や稽古室を提供する業務です。

「日本芸術文化振興会」に就職するには?

「日本芸術文化振興会」にでは、毎年定期・不定期に行われる採用試験に合格し採用されることで、就職することができます。

新卒採用から社会人採用まであり、新卒採用は毎年採用試験があり、社会人採用や非常勤職員の採用など、その他の職種は、不定期で募集があります。

「日本芸術文化振興会」の募集職種

「日本芸術文化振興会」には、事務職員・舞台技術職員・文楽技術職員・アルバイト・非常勤職員・任期付職員・プログラムディレクター・プログラムオフィサーなどの職種があります。


事務職員以外は、毎年全ての職種に募集があるわけではなく、年度によって、募集している職種は異なります。詳しくは、公式ホームページをご参照ください。

直近の募集・採用情報

参考までに、2019年下半期に募集のあった職種をご紹介します。

事務職員

「事務職員」は、2020年4月1日に入会し、東京または大阪に勤務する職員で、大学の学部または大学院の修士課程を卒業した人に応募資格があります。

この「事務職員」は、筆記試験による1次試験、面接試験による2次試験および3次試験に合格し、採用されれば就職することができます。

なお、2019年度の募集は、既に終了しています。

舞台技術職員(舞台・照明・音響)

「舞台技術職員(舞台・照明・音響)」は、2020年4月1日に入会し、東京または大阪に勤務する職員で、事務職員採用試験との併願はできません。

この「舞台技術職員(舞台・照明・音響)」は、書類選考の1次試験、筆記試験・作文試験・実技試験・面接試験の2次試験、面接試験の3次試験に合格し、採用されれば就職することができます。

なお、2019年度の募集は、既に終了しています。

文楽技術職員(鬘・床山)

「文楽技術職員(鬘・床山)」は、2020年4月1日に入会し、国立文楽劇場(大阪府大阪市中央区日本橋1-12-10)に勤務する正職員登用制度のあるアルバイト職員です。

この「文楽技術職員(鬘・床山)」は、書類選考の1次試験、作文試験・面接試験の2次試験に合格し、採用されれば就職することができます。

なお、2019年度の募集は、既に終了しています。

採用に関する詳細

上記に記載してある情報は、2020年1月に調査したものです。詳細は、公式ホームページの採用情報をご覧ください。

▼参考URL:http://www.ntj.jac.go.jp/recruit.html

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「日本芸術文化振興会」は、文化芸術の振興・普及を図るための活動に対する援助を行う役割を担っています。

「日本芸術文化振興会」への就職を希望されている方は、ぜひこの記事をご参考ください。

本記事は、2020年5月15日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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