地方自治体特集「中核市」シリーズ

中核市シリーズ第20回「金沢市」について(2019年9月情報)

地方自治体特集「中核市」シリーズ、第20回は「金沢市」です。

石川県にある「金沢市」の人口は2019年9月時点で約47万人と、岡山県倉敷市に次いで国内34番目です。そんな「金沢市」とはどんな都市なのか解説します。


※本記事は、2019年9月調査の内容です(今後更新予定です)。

「金沢市」について

石川県の県庁所在地である「金沢市」は、同県のほぼ中央に位置する中核市です。戦災や災害などの影響を受けなかったため、市街地には歴史的風情のある町並みが今もなお残り、同市の貴重な財産になっています。また、市内では山も海も臨める他、犀川と浅野川が流れ、自然に恵まれた「用水のまち」としても知られています。

一方、「金沢市」は、大阪、名古屋、東京のいずれの都市からも特急1本で2時間半の距離に位置していることから、国の出先機関や大企業の支社が多く置かれ、政治と金融においても北陸有数の中心都市として発展してきました。同時に、長年に渡り受け継がれてきた加賀友禅や金沢箔などの伝統工芸や、日本三名園の一つとして知られる兼六園など、観光都市としても有名です。人々の暮らしに息づく伝統工芸は世界に認められ、2009年には、アジアでは初となるクラフト&フォークアート部門でユネスコの創造都市に認定されました。

さらに、「金沢市」の気候は、日本海側気候で、春や夏は好天の日が続く一方、冬は雨と雪の降る日が多いです。また、年間を通して湿度が高く、漆塗りや金箔製造に適しています。

>金沢市のホームページ
https://www4.city.kanazawa.lg.jp/

「金沢市」の成り立ち

「金沢市」の成り立ちは、1889年(明治22年)4月の市制施行により、市域面積約10平方キロメートルで誕生したのが始まりです。江戸時代には、加賀百万石の城下町として栄え、人口規模では、江戸、大阪、京の三都に次いで、名古屋と並ぶ大都市でした。

明治時代に入ると、神戸や横浜に人口で抜かれたものの、学都・軍都として発展しました。そして、市制施行以来、近隣町村との合併を繰り返して市域を拡大し、1996年(平成8年)に中核市に移行しました。

金沢市長「山野 之義」(やまの ゆきよし)さんはどんな人?

2010年11月から金沢市長を務める「山野之義」さんは、1962年3月30日に金沢市で生まれました。大学卒業後は、ソフトバンクに入社し、約4年務めました。その後、金沢市議会議員を4期務め、第34代の金沢市長となり、4期目になります。

>金沢市長公式ホームページ
(http://yyamano.jp/)

「金沢市」の行政プラン

「金沢市」の行政プランは、「世界の交流拠点都市金沢」を目指す将来像とし、市民が創る誇りあるまちの具現化に向けて、「人・モノ・情報の交流拠点」になることが最も重要だとしています。特性を生かした交流拠点都市として、機能強化を果たすべく、以下の5つの重点方針を掲げています。

1) 産業創出(技術力に裏打ちされた新たな産業の創出)
2) 学術文化(まちの品格を高める学術文化の醸成)
3) 観光交流(観光を軸とした交流の活発化)
4) 交通基盤(新幹線時代に対応した交通基盤の整備)
5) コミュニティ(あらゆる世代に対応した新たなコミュニティの形成)


まとめ

以上、地方自治体特集「中核市」シリーズ、第20回は石川県の「金沢市」についてご紹介させていただきました。

本シリーズの他の都市は下記よりご覧いただけます。

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本記事は、2020年9月4日時点調査または公開された情報です。
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