国際復興開発銀行(IBRD)の基本情報

国際連合の関連機関である「国際復興開発銀行(IBRD)」の組織について基本情報をまとめました。


はじめに

国連の関連機関には、中所得国および信用力のある低所得国に融資・保証・リスク管理商品・アドバイザリーサービスを提供し、地域と世界の対応を調整することにより、世界銀行グループの使命を支援することを目的とするIBRD(国際復興開発銀行)というものがあります。

本ページでは、「IBRD」とはどのような組織なのか基本的な情報についてまとめました。

「IBRD」は国際復興開発銀行のこと

「IBRD」はInternational Bank for Reconstruction and Developmentの略で、日本語に訳すと「国際復興開発銀行」のことです。

「IBRD」は、国連、つまり国際連合の専門機関の一つで、1944年にブレトン・ウッズ協定によって設立が決定されました。

その後、1946年に業務が開始、1947年に「中所得国および信用力のある低所得国に融資・保証・リスク管理商品・アドバイザリーサービスを提供し、地域と世界の対応を調整することによって世界銀行グループの使命を支援すること」を目的として国連の専門機関となりました。

なお、日本が「IBRD」に加盟したのは、1952年です。

「IBRD」の組織体制について

「IBRD」の本部は、アメリカ合衆国のワシントンD.C.にあり、下記の4つの機関とともに世界銀行グループを構成しています。

1)国際金融公社
2)国際開発協会
3)国際投資紛争解決センター
4)多数国間投資保証機関

「IBRAD」は、世界銀行グループの一機関として、加盟国の出資を資本として金融市場から資金を調達し、開発途上国の中でも比較的所得水準が高く融資の返済能力がある国々に対し、開発プロジェクト実施のための長期融資等を行っています。

「IBRD」の役割

「IBRD」の役割は、世界銀行グループの初期の頃からの機関として、中所得かつ信用貸しのできる貧しい国が貧困をなくすため、融資・保証・危機管理商品や分析、諮問サービスを通して持続可能な開発を促進することです。

「IBRAD」は、その189加盟国の利益のために所有かつ運営される協同組合のように構築されており、資金のほとんどを世界の金融市場から得ています。


世界銀行が長年にわたって生み出した所得によって開発活動の資金を供給し、その財務の健全性を保つため、低コストで借り入れ、顧客にはよりよい借り入れ条件を提示することができます。

▼参考URL:国際連合広報センター「国際復興開発銀行(IBRD)」(外部サイト)

「IBRD」の主な活動

「IBRD」は、中低所得国に特に重点を置き、貧困削減と繁栄拡大の進展を確実に維持できるように支援するため、資金・知識・技術サービスを組み合わせて提供して公共の財政管理を強化して投資環境を改善し、政策と制度を強化するための政府の取り組みを支援する活動を行っています。

具体的には、主に下記の3つの活動を行っています。

1)国の戦略
2)製品とサービス
3)資金調達とリスク管理

国の戦略

「IBRD」は、他の世界銀行グループの機関がクライアント国と協力して、極度の貧困をなくし、共有の繁栄を持続可能な方法で向上させるための活動を行っています。

製品とサービス

「IBRD」は、政府が貧困を削減し、持続可能な成長を促進するのを支援する他の世界銀行グループの取り組みを補完し、中所得国に加えて、IDA(国際開発協会)のサポートを受けられる信用力の高い貧しい国々に融資する活動を行っています。

資金調達とリスク管理

「IBRD」は、世界銀行グループの1機関として、保険・信用補完・およびヘッジ商品を幅広く提供するために革新を続け、クライアント国が開発の課題に取り組む際の金融リスクの管理を支援する活動を行っています。

まとめ

本ページでは、「IBRD」とはどのような組織なのか基本的な情報についてまとめました。

本記事は、2021年9月24日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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