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【目指せ!外交官】南北アメリカ唯一のオランダ語圏「スリナム共和国」の基礎知識(2021年6月調査情報)

世界の国特集、今回紹介するのは、南アメリカの北東部に位置する共和制国家である「スリナム共和国」です。

「スリナム共和国」は、東にフランス領ギアナ、西にガイアナ、南にブラジルと国境を接し、北はカリブ海、大西洋に面している国です。

外交官になるなら押さえておきたい国の基本知識です。


「スリナム共和国」ってどんな国?

「スリナム共和国」の正式名称はオランダ語で「 Republiek Suriname」、英語では「Republic of Suriname」です。漢字では「蘇里南」と表記し、その他「蘇利南」などとも表記されます。

「スリナム共和国」の広さ 面積・場所について

「スリナム共和国」の面積は約163,820平方キロメートルで、日本の約2分の1の大きさです。

「スリナム共和国」の場所は、南アメリカの北東部にあり、東にフランス領ギアナ、西にガイアナ、南にブラジルと国境を接し、北はカリブ海、大西洋に面しています。

「スリナム共和国」の首都について

「スリナム共和国」の首都は「パラマリボ」で、「パラマリボ」は、大西洋からおよそ15キロメートルのスリナム河口に位置しています。

「パラマリボ」の人口は、2012年現在、240,924人です。

「スリナム共和国」の人口について

「スリナム共和国」の人口は、世界銀行が2019年に調べた時点で約58.1万人であり、人口密度は、約3.69人で、第187位です。

「スリナム共和国」の成り立ちについて

「スリナム共和国」は、15世紀末にスペインによって発見され、1650年に英国植民地となり、1667年にオランダ植民地となり、1815年にパリ条約で最終的にオランダ領となり、1954年にオランダ自治領となった後、1975年11月に独立しました。

「スリナム共和国」の国民・宗教・言語について

「スリナム共和国」の国民について

「スリナム共和国」の人種割合は、インド系(印僑)が約27パーセント、スリナム・クレオールが約17パーセント、マルーン系が約15パーセント、インドネシア系が約15パーセント、混血が約12パーセント、先住民(インディオ)、中国系、白人、そのほかと続きます。

マルーン系は内陸に逃れたアフリカ系奴隷の子孫で、奴隷制廃止まで北部都市に生活した同じアフリカ系のクレオール政権に対して、1986年から1992年まで反乱を起こし戦いました。

国民の約90パーセントがパラマリボか沿岸部に居住し、スリナムの人口はオランダにとっても重要で、2005年には約32万8,300人がオランダに居住しており、これはオランダの人口の約2パーセントを占めています。

「スリナム共和国」の宗教について

「スリナム共和国」の国家宗教は、ローマ・カトリックとプロテスタントのキリスト教が約40パーセント、ヒンドゥー教が約20パーセント、イスラム教が約14パーセント、不明が約16パーセント、その他が約10パーセントです。


「スリナム共和国」の言語について

「スリナム共和国」の公用語は、オランダ語ですが、クレオールが使うタキタキ語とも呼ばれるスリナム語が共通語として使われています。

また、英語やジャワ語やヒンディ語など、それぞれの民族はしばしば自分達が元々使っていた言語が使用されており、ポルトガル語やスペイン語を話すコミュニティも存在しています。

「スリナム共和国」の経済状況について

「スリナム共和国」の通貨はスリナム・ドルで、GNIは約32億2,000万米ドルで、世界164位です。そして、一人当たりのGDPは約3,988.45米ドルで、世界110位です。

「スリナム共和国」の貿易について

「スリナム共和国」の貿易相手は主に、輸出は、アラブ首長国連邦、EU、ブラジル、スイス、中国で、輸入は、米国、EU、中国、トリニダード・トバゴ、アンティグア・バーブーダとなっています。

「スリナム共和国」の主な輸出品目は、金、原油、木材、米、アルコール飲料で、輸入品目は、石油、機械部分品、綿、資本・消費財などです。

「スリナム共和国」の政治・政策について

政治体制について

「スリナム共和国」は、立憲共和制で、議会は一院制で議席は51名、任期は5年です。

「スリナム共和国」の政策

「スリナム共和国」は、1975年に独立し、植民地総督のフェリエが初代大統領に就任しますが、1980年にボータッセ軍曹率いる16名の下士官グループによるクーデターが発生し、87年まで暫定政権が続きました。

1987年の総選挙では野党が勝利し、シャンカール政権が誕生し、その後、1990年にクラーク政権が誕生、1991年の総選挙では、ニューフロント(NF)が勝利し、フェネツィアーン氏が大統領に就任しました。

1996年の総選挙によりNFは敗北、ウェイデンボス政権が誕生しますが、2000年の総選挙でNFが勝利し、フェネツィアーン氏が再び大統領に就任、2005年5の総選挙でも勝利し大統領を3期務めました。

2010年の総選挙でボータッセ氏率いるメガ・コンビネーション(MC)が勝利し、2015年5月の総選挙でボータッセ氏率いる国民民主党(NDP)が勝利、ボータッセ大統領は2期目となりました。

2020年の総選挙でサントキ氏率いる統一改革党(VHP)が勝利し、サントキVHP党首が大統領に就任しました。

「スリナム共和国」の元首・外相について

「スリナム共和国」の元首について

「スリナム共和国」の元首は、チャンドリカパサード・サントキ大統領です。

「スリナム共和国」の外相について

「スリナム共和国」の外相は、アルバード・ラムディンです。

「スリナム共和国」の国防・軍事制度・兵役について

「スリナム共和国」は、旧宗主国オランダとの関係が強い一方、近年はカリコムを中心とする地域統合やブラジル等の南米諸国、インド、中国、インドネシア等のアジア諸国等との関係強化を図るなど、多角化が積極的に進められています。

カリブ諸国連合(ACS)、南米諸国連合(UNASUR)およびイスラム協力機構(OIC)にも加盟しており、ガイアナおよび仏領ギアナとの間で国境問題を抱えています。


軍事力は、2019年現在、予算は不明で、兵役は志願制、兵力は、2020年現在、約1,840人で、その内訳は、陸軍が約1,400人、海軍が約240人、空軍が約200人です。

「スリナム共和国」と「日本」の関係は?

「スリナム共和国」と「日本」の政治関係は、日本は1975年11月25日スリナム独立と同時に同国を承認し、同年12月6日外交関係が開設されました。

1976年11月より在ベネズエラ大使館がスリナムを兼轄し、2006年1月に在スリナム兼勤駐在官事務所が廃止、在トリニダード・トバゴ大使館がスリナムを兼轄、2006年11月に在パラマリボ名誉総領事が任命、2014年7月にピナス駐日大使より信任状が捧呈されました。

経済関係は、対日貿易において、2019年現在、貿易額は、対日輸出が約6.34億円、対日輸入が約88.5億円で、主要品目は、対日輸出が魚介類、対日輸入が機械類、自動車です。

在留邦人数は、2019年10月現在で6名、在日当該国人数は、2019年12月現在、8名です。

まとめ

以上、国特集「スリナム共和国」でした。

ちなみに、「スリナム共和国」の男子サッカーFIFAランキングでは、2020年11月の時点では「141位」でした。

FIFAデータ

https://fifaranking.net/ranking/

本記事は、2023年1月17日時点調査または公開された情報です。
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