「コンゴ民主共和国」ってどんな国?
「コンゴ民主共和国」の正式名称はアイスランド語で「République Démocratique du Congo」、英語では「Democratic Republic of the Congo」です。漢字では「公果」と表記し、その他「公額、工鄂、公我、広哥、康固、剛果」などとも表記されます。
「コンゴ民主共和国」の広さ 面積・場所について
「コンゴ民主共和国」の面積は約234.5万平方キロメートル万平方キロメートルで、…、
「コンゴ民主共和国」は、北西にコンゴ共和国、南西にアンゴラ、南にザンビア、東にタンザニア、ブルンジ、ルワンダ、北東にウガンダ、南スーダン、北に中央アフリカ共和国と国境を接し、西は大西洋に面しています。
「コンゴ民主共和国」の首都について
「コンゴ民主共和国」の首都は「キンシャサ」で、「キンシャサ」は、アフリカでも特に成長の著しい目がシティの1つで、2019年のシンクタンクの世界都市ランキング「グローバル都市指標」では世界第101位の都市であると評価されました。
「キンシャサ」の人口は、2020年現在、州が約1,456万6,000人、 都市部は約1,434万2,000人です。
「コンゴ民主共和国」の人口について
「コンゴ民主共和国」の人口は、世界銀行が2019年に調べた時点で約8,679万人であり、人口密度は、約38.72人で、第141位です。
「コンゴ民主共和国」の成り立ちについて
「コンゴ民主共和国」は、1908年にベルギー領となり、1960年にベルギーより独立して「コンゴ共和国となり、コンゴ動乱が発生、1965年にモブツ政権が成立、1971年に「ザイール共和国」に国名が変更されました。
その後、1990年に複数政党制が導入、1996~97年に第一次コンゴ内戦が発生、1997年にローラン・デジレ・カビラ大統領が就任、モブツ大統領が国外逃亡、国名が「コンゴ民主共和国」に変更されました。
1998年に第二次コンゴ内戦が発生、2001年にローラン・デジレ・カビラ大統領が暗殺、息子のジョゼフ・カビラが大統領職を後継、2002年にプレトリア包括和平が合意、2003年に暫定政権が成立しました。
2005年12月に憲法草案に対する国民投票が実施、2006年2月に新憲法が公布、2006年に大統領選挙・国民議会選挙が実施、ジョゼフ・カビラが大統領に就任、2011年12月に大統領選挙・国民議会選挙が実施、ジョゼフ・カビラ大統領が再選しました。
2018年12月に大統領選挙・国民議会選挙・州議会議員選挙が実施、2019年1月にチセケディ大統領が就任しました。
「コンゴ民主共和国」の国民・宗教・言語について
「コンゴ民主共和国」の国民について
「コンゴ民主共和国」の人種割合は、バントゥー系、スーダン系、ナイル系などの黒人が大半を占め、ピグミーが原住民として約60万人います。
最も人口が多いのはコンゴ人、ルバ人、モンゴ人などです。
「コンゴ民主共和国」の宗教について
「コンゴ民主共和国」の国家宗教は、キリスト教で、人口の約約80%によって信仰されています。
宗派ごとに見ると、カトリックが約50%、プロテスタントが約20%、キンバングー教会が約10%となっています。
キンバングー教会は、植民地時代にシモン・キンバングーによって創設され、植民地支配体制を批判する勢力となったためにベルギー当局によって弾圧されました。
キンバングー教会には約300万人の信徒が存在し、バス=コンゴとキンシャサのコンゴ人が主な担い手となっています。
ウィリアム・ブランハムは、「コンゴ民主共和国」で最も多くのキリスト教徒を集め、およそ200万人の信徒が存在すると見積もられています。
コンゴキリスト教会の傘下に62のプロテスタントの諸宗派が連合し、人口の約20%以上を占めるプロテスタントをカバーしているため、単に「プロテスタント教会」と言及されることもあります。
残りの約20%の人口のうち、半数はムスリムで、残りは伝統宗教か、習合した宗派が信仰されています。
「コンゴ民主共和国」の言語について
「コンゴ民主共和国」の公用語は、フランス語で、このほか約242の言語が存在すると言われています。
アフリカの言語からは、スワヒリ語、コンゴ語、リンガラ語、ルバ語の4つが国民語として認められており、西部ではリンガラ語の影響力が、東部ではスワヒリ語の影響力がそれぞれ増す傾向にあります。
また、およそ700もの地方語や方言が話されていますが、この言語的な不一致は、フランス語と、スワヒリ語、コンゴ語、リンガラ語、ルバ語などの仲介言語の広範な普及によって乗り越えられています。
「コンゴ民主共和国」の経済状況について
「コンゴ民主共和国」の通貨は、コンゴ・フランで、GDPは約473.2億米ドルで、世界184位です。そして、一人当たりのGDPは約38.72米ドルで、世界141位です。
「コンゴ民主共和国」の貿易について
「コンゴ民主共和国」の貿易相手は主に、輸出が、中国、韓国、ナミビア、イタリアで、輸入が、中国、南アフリカ、ベルギー、フランスとなっています。
「コンゴ民主共和国」の主な輸出品目は、銅・銅製品、その他卑金属、鉱物・鉱滓
で、輸入品目は、機械・機械部品、電気機械・設備・部品、医薬品、乗用車です。
「コンゴ民主共和国」の政治・政策について
政治体制について
「コンゴ民主共和国」は、共和制で、議会は、上院が120議席、国民議会は500議席です。
「コンゴ民主共和国」の政策
「コンゴ民主共和国」は、ベルギーから独立後、モブツ大統領が1965年に政権を掌握し、1990年以降内政は混乱したものの、30年以上独裁体制が維持されています。
1997年5月にルワンダ、ウガンダの支援を受けた反政府勢力のローラン・デジレ・カビラ・コンゴ・ザイール解放され、民主勢力同盟(ADFL)議長によって首都キンシャサが制圧されました。
同議長が大統領となり、国名をザイールからコンゴ民主共和国へと改称しましたが、その後、再び1998年8月に同国東部地域で反政府勢力が武装蜂起し、ウガンダ、ルワンダなどが反政府勢力を支援して派兵、またジンバブエ、アンゴラ等がカビラ政権支援のためにコンゴ民主共和国領内へ派兵したことによって国際紛争が発展されました。
2001年1月にローラン・デジレ・カビラ大統領が暗殺、息子のジョゼフ・カビラ将軍によって大統領職が後継、国民対話の推進、近隣国・欧米との関係改善、経済自由化政策が推進されました。
2002年12月に国内の全勢力が参加する「プレトリア包括和平合意」が成立、右合意に基づき、2003年7月に暫定政権が成立、2006年に大統領選挙と国民議会選挙が実施され、ジョゼフ・カビラ大統領が当選し、同大統領が、2011年に再選されました。
憲法上、カビラ大統領の任期は、2016年12月19日で満了を迎えましたが、大統領選挙日程の目途が立たず、同大統領は2016年12月20日以降も引き続き大統領ポストに留っていました。
同年12月31日の与野党間政治合意を経て、2017年中の選挙実施は実現しなかったものの、2018年12月30日に大統領選挙等が実施され、野党候補のチセケディ民主社会進歩連合(UDPS)党首が勝利し、平和裡に政権以降が行われ、2019年1月24日にチセケディ大統領が就任しました。
コンゴ民主共和国東部地域は、歴史的な部族対立、天然資源を巡る武装勢力の対立、周辺国の介入等によって1990年代初めより不安定な情勢が継続してきました。
東部を中心に国連PKOが展開されていますが、武装勢力による文民の攻撃・殺害が頻発しており、治安の改善が引き続き課題となっています。
「コンゴ民主共和国」の元首・首相・外相について
「コンゴ民主共和国」の大統領について
「コンゴ民主共和国」の大統領は、フェリックス・アントワン・チセケディ・チロンボ大統領です。
「コンゴ民主共和国」の首相・外相について
「コンゴ民主共和国」の首相は、ジャン=ミッシェル・サマ・ルコンデ・キエンゲで、副首相兼外務大臣は、クリストフ・ルトゥンドゥラ・アパラ・ペンアパラです。
「コンゴ民主共和国」の国防・軍事制度・兵役について
「コンゴ民主共和国」では、国内・域内安定と平和の確立、周辺諸国との友好関係強化に重点が置かれ、また、平和の定着、国家再建のための協力を得るため、欧米諸国との関係が強化されています。
2016年にEUが選挙プロセスの妨害や人権侵害を理由に一部個人に対する制裁が科されて以来、関係が悪化しましたが、チセケディ大統領の就任後、改善の兆しが見られ、現在、アフリカ連合(AU)議長国を務めています。
軍事力は、予算が、2017年現在、約5億8,600万米ドル、兵役は志願制、兵力は、予備兵を除き、陸軍が約10万3,000人、海軍が約6,700人、空軍が2,550人、大統領警護隊が約8,000です。
「コンゴ民主共和国」と「日本」の関係は?
「コンゴ民主共和国」と「日本」の政治関係は、1960年6月の独立以来、両国では友好関係が維持されています。
日本は、コンゴ民主共和国の独立と同時に国家承認し、大使館が開設、1955年に開設されていた総領事館が昇格し、コンゴ民主共和国では、1967年7月に駐日大使館が開設されました。
経済関係は、対日貿易は、貿易額は、対日輸出は、2019年現在、約5.97億円、対日輸入は、約80.49億円で、主要品目は、輸出が銅、木材、非鉄卑金属くずなどで、輸入が、輸送用機器、機械類、化学製品などで、進出日本企業は、2018年10月現在で4社となっています。
文化関係は、2016年より柔道杯、空手杯が定期的に実施、平成30年度より、一般文化無償資金協力で柔道スポーツ施設建設が実施中です。
在留邦人数は、2020年10月現在で40人、在日当該国人数は、2019年6月現在で546人となっています。
まとめ
以上、国特集「コンゴ民主共和国」でした。
ちなみに、「コンゴ民主共和国」の男子サッカーFIFAランキングでは、2020年11月の時点では「60位」でした。
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