※本記事は、2019年9月調査の内容です(今後更新予定です)。
はじめに-「国立美術館」とは?
「国立美術館」は、美術館を設置し、映画を含む美術に関する作品の収集・保管し、これらに関連する調査・研究・教育および普及することを目的に設置されました。
設立:2001年4月1日
予算:120億82百万円(2015年度)
組織:文部科学省所管
所在地:東京都千代田区北の丸公園3番1号
公式ホームページ:http://www.artmuseums.go.jp/
「国立美術館」の事業内容
「国立美術館」の事業内容を、6つのポイントに分けて、ご紹介します。
ポイント1:美術館の設置および管理・運営業務
1つ目は、「美術館の設置業務および管理・運営」業務です。
この業務は、日本国内に下記の6つの国立美術館等を設置し、管理・運営する業務です。
1)東京国立近代美術館
2)国立西洋美術館
3)京都国立近代美術館
4)国立国際美術館
5)国立新美術館
6)国立映画アーカイブ
「国立美術館」は、上記6つの施設について、それぞれの特色に合わせた個性豊かで多彩な活動を展開しています。
ポイント2:親しまれる美術館づくり推進業務
2つ目は、「親しまれる美術館づくり推進業務」です。
この業務は、美術がより一層、世間一般に普及するよう青少年に身近な鑑賞機会を提供する業務です。
具体的には、高校生以下および18歳未満の観覧者に対し、所蔵作品展や特別展の観覧料を無料にする活動を行っています。
ポイント3:キャンパスメンバーズ制度の運用業務
3つ目は、「キャンパスメンバーズ制度の運用業務」です。
この業務は、大学などの学校を対象とした会員制度「国立美術館キャンパスメンバーズ」により、メンバーである学校の学生や教職員に所蔵作品展などの無料観覧、特別展・共催展などの割引き観覧等の特典を付与し、学校教育における美術館の有効活用を促進する業務です。
ポイント4:巡回展の実施業務
4つ目は、「巡回展の実施業務」です。
この業務は、地方の鑑賞機会を充実させるとともに、所蔵作品を効果的に活用して地方のニーズを反映させるため、国立美術館巡回展を実施する業務です。
ポイント5:指導者研修業務
5つ目は、「指導者研修業務」です。
この業務は、全国の小・中・高等学校の教員や美術館の学芸員、指導主事などを対象に、鑑賞教育のための研修を実施する業務です。
「国立美術館」は、この業務により、美術館を活用した鑑賞教育や教育普及事業の実践にあたる人材を育成し、各地域の学校と美術館との関係を活性化させることを目的としています。
ポイント6:総合目録検索システムに関する業務
6つ目は、「総合目録検索システム」に関する業務です。
この業務は、国立美術館の各館が平成30年度末までに収蔵した作品訳43,000点を全国どこからでも検索できるよう所蔵作品総合目録検索システムを運用する業務です。
現在、一部の作品は、画像データ・作家や作品に関する解説文も閲覧でき、英語版の公開も行われています。
今後も、画像の追加などのデータの拡充が継続的に行われる予定です。
「国立美術館」に就職するには?
「国立美術館」には、事務員である有期雇用職員の募集があり、このほか、5館の各館でも有期雇用職員などの採用が行われています。
「国立美術館」の募集職種
「国立美術館」には、有期雇用職員の職種があります。
なお、年度によって、募集している職種が異なりますので、詳細については、公式ホームページをご参照ください。
直近の募集・採用情報
参考までに、「国立美術館」の管理・運営している施設について、2019年下半期に募集のあった職種をご紹介します。
有期雇用職員(東京国立近代美術館/総務企画課事務補佐員)
「有期雇用職員(東京国立近代美術館/総務企画課事務補佐員)」は、令和2年4月1日に入館し、東京都千代田区北の丸公園3-1に勤務する職員です。
雇用予定期間は、2020年4月1日~2021年3月31日までで、採用日から最大5年まで更新されることがあります。
職務内容は、総務企画課にて一般事務の補助および電話応対等です。
応募資格には、パソコン操作ができる人などの諸条件があります。詳しくはホームページなどでご確認ください。
なお、書類選考の第1次選考後、面接試験の第2次選考に合格し、採用されれば就職することができます。
有期雇用職員(東京国立近代美術館/財務課事務補佐員)
「有期雇用職員(東京国立近代美術館/財務課事務補佐員)」は、令和2年4月1日に入館し、東京都千代田区北の丸公園3-1に勤務する職員です。
雇用予定期間は、2020年4月1日~2021年3月31日までで、採用日から最大5年まで更新されることがあります。
職務内容は、会計伝票の作成・ファイリング、請求書等の作成、データ入力その他財務会計業務に関する事務補助および電話応対等です。
応募資格には、パソコン操作ができる人などの諸条件があります。詳しくはホームページなどでご確認ください。
なお、書類選考の第1次選考後、面接試験の第2次選考に合格し、採用されれば就職することができます。
有期雇用職員(東京国立近代美術館/渉外・広報課研究補佐員)
「有期雇用職員(東京国立近代美術館/渉外・広報課研究補佐員)」は、令和2年4月1日に入館し、東京都千代田区北の丸公園3-1に勤務する職員です。
雇用予定期間は、2020年4月1日~2021年3月31日までで、採用日から最大5年まで更新されることがあります。
・職務内容
1)美術館の広報業務:メディアへの情報発信・アプローチ、取材対応、各種広報物作成(プレスリリース、チラシ・ポスター類、SNS など)、広告出稿に伴う業務など
2)美術館で開催される各種来館者向けイベントの運営サポート
応募資格には、大卒以上または卒業見込の人などの諸条件があります。詳しくはホームページなどでご確認ください。
なお、、書類選考の第1次選考後、面接試験の第2次選考に合格し、採用されれば就職することができます。
有期雇用職員(東京国立近代美術館美術課 研究補佐員)
「有期雇用職員(東京国立近代美術館美術課 研究補佐員)」は、令和2年4月1日に入館し、東京都千代田区北の丸公園3-1に勤務する職員です。
雇用予定期間は、2020年4月1日~2021年3月31日までで、採用日から最大5年まで更新されることがあります。
・職務内容
美術課(コレクションを管理する部門)の以下の業務
1)所蔵作品データベースに関わる業務(データ入力・抽出、作品ポジ・画像データの管理など)
2)所蔵作品展の広報に関わる業務(海外対応を含むプレス対応、ホームページ・SNS等運用、画像貸出、著作権申請など)
応募資格には、大卒以上で、近・現代美術や美術館業務に関心の高い人などの諸条件があります。詳しくはホームページなどでご確認ください。
なお、「有期雇用職員(東京国立近代美術館美術課 研究補佐員)」は、書類選考の第1次選考後、面接試験の第2次選考に合格し、採用されれば就職することができます。
有期雇用職員(国立工芸館 研究補佐員/教育・連携担当)
「有期雇用職員(国立工芸館 研究補佐員/教育・連携担当)」は、令和2年4月1日に入館し、石川県金沢市出羽町に勤務する職員です。
雇用予定期間は、2020年4月1日~2021年3月31日までで、採用日から最大5年まで更新されることがあります。
職務内容は、国立工芸館における教育・普及活動に伴う研究補助業務および事務業務等です。
応募資格には、学芸員の資格を有する人などの諸条件があります。詳しくはホームページなどでご確認ください。
なお、書類選考(小論文あり)の第1次選考後、面接試験の第2次選考に合格し、採用されれば就職することができます。
有期雇用職員(国立工芸館 研究補佐員/展示・渉外担当)
「有期雇用職員(国立工芸館 研究補佐員/展示・渉外担当)」は、令和2年4月1日に入館し、石川県金沢市出羽町に勤務する職員です。
雇用予定期間は、2020年4月1日~2021年3月31日までで、採用日から最大5年まで更新されることがあります。
職務内容は、国立工芸館における展示・渉外活動に伴う研究補助業務および事務業務等です。
応募資格には、学芸員の資格を有する人などの諸条件があります。詳しくはホームページなどでご確認ください。
なお、書類選考(小論文あり)の第1次選考後、面接試験の第2次選考に合格し、採用されれば就職することができます。
有期雇用職員(国立工芸館/情報研究補佐員)
「有期雇用職員(国立工芸館/情報研究補佐員)」は、令和2年4月1日に入館し、石川県金沢市出羽町に勤務する職員です。
雇用予定期間は、2020年4月1日~2021年3月31日までで、採用日から最大5年まで更新されることがあります。
業務内容は、国立工芸館における情報システム管理における補助的業務です。
応募資格には、パソコンや情報機器の操作ができる人などの諸条件があります。詳しくはホームページなどでご確認ください。
なお、書類選考(小論文あり)の第1次選考後、面接試験の第2次選考に合格し、採用されれば就職することができます。
有期雇用職員(国立工芸館 事務補佐員)
「有期雇用職員(国立工芸館 事務補佐員)」は、令和2年4月1日に入館し、石川県金沢市出羽町に勤務する職員です。
雇用予定期間は、2020年4月1日~2021年3月31日までで、採用日から最大5年まで更新されることがあります。
職務内容は、工芸館における事務補助業務です。
具体的には、下記の3つです。
1)各種発生および物品等の管理の補助業務
2)関係書類等の作成整理
3)データ入力および電話・メール対応等
応募資格には、パソコン操作ができる人などの諸条件があります。詳しくはホームページなどでご確認ください。
なお、書類選考の第1次選考後、面接試験の第2次選考に合格し、採用されれば就職することができます。
有期雇用職員(国立西洋美術館 事務補佐員)
「有期雇用職員(国立西洋美術館 事務補佐員)」は、令和2年4月1日に入館し、東京都台東区上野公園7-7に勤務する職員です。
雇用予定期間は、令和2年4月1日~令和3年3月31日までで、最長で令和7年3月31日まで更新されることがあります。
職務内容は、会計担当に係る事務補助業務および総務課内の電話対応等の諸業務です。
応募資格には、高卒以上またはそれと同等以上の学力を有している人などの諸条件があります。詳しくはホームページなどでご確認ください。
なお、書類選考の第1次選考後、面接試験の第2次選考に合格し、採用されれば就職することができます。
特別有期雇用職員(国立国際美術館 特定研究員)
「特別有期雇用職員(国立国際美術館 特定研究員)」は、令和2年4月1日に入館し、大阪府大阪市北区中之島4-2-55に勤務する職員です。
任期は、採用日から3年以内ですが、予算の状況や勤務実績の評価、従事する業務継続の必要性等により更新されることがあります。
業務内容は、国立国際美術館における教育普及関係事業等に関わる業務全般です。
応募資格には、大学院で美術に関する研究分野を専攻した人などの諸条件があります。詳しくはホームページなどでご確認ください。
なお、書類選考の第1次選考後、面接試験の第2次選考に合格し、採用されれば就職することができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「国立美術館」は、美術館を設置し、映画を含む美術に関する作品の収集・保管し、これらに関連する調査・研究・教育および普及する役割を担っています。
「国立美術館」への就職を希望されている方は、ぜひこの記事をご参考ください。
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