総務省所管の独立行政法人「統計センター」に就職するには?

総務省所管の独立行政法人「統計センター」は、国勢調査や消費者物価指数など、国の基本となる統計の作成などを行う中央統計機関の一つです。

この記事では、「統計センター」の役割や、就職するための方法について解説します。

はじめに-「統計センター」とは?

「統計センター」は、総務省統計局所管の国勢調査や消費者物価指数など、日本の基本統計を作成し、各府省や地方公共団体の委託により、各種統計を作成しています。

また、それらに必要な統計技術を研究し、統計の信憑性の確保や統計技術の向上を目指しています。

「統計センター」のプロフィール

設立:2003年4月1日
予算:9,928百万円(2018年度)
組織:総務省所管
所在地:東京都新宿区若松町19番1号総務省第2庁舎
公式ホームページ:https://www.nstac.go.jp/index.html

「統計センター」の事業内容

「統計センター」の事業内容を、7つのポイントに分けて、ご紹介します。

ポイント1:統計作成実務に関する業務

1つ目は、「統計作成実務に関する業務」です。

この業務は、一定の手順に基づいて統計調査によって集められた調査票を集計し、統計を作成(製表)する業務です。

具体的には、下記の4つの流れの業務が行われます。

1)統計を作成するために必要な調査を企画・設計する。
2)実際の調査活動を行う。
3)調査票から統計結果を算出し、統計を作成する。
4)作成された統計を分析し、国民等に提供する。

なお、この業務にあたり、「統計センター」は、統計の信頼性を確保し、統計技術を向上させるため、下記の3つを目指しています。

1)正確性
2)迅速性
3)継続性

ポイント2:統計作成の企画・設計業務

2つ目は、「統計作成の企画・設計」業務です。

この業務は、統計調査を実施するため、行政機関と連携しながら統計作成業務の全般的な企画・設計を行う業務です。

具体的には、下記の業務があります。

1)工程設計
2)品質統計
3)要員計画
4)調達計画
5)民間事業者の活用範囲計画

さらに、統計理論や数理計算とコンピュータ技術とを連動させて、統計作成業務の生産性を高めるためのシステムを構築する業務もあります。

ポイント3:調査票の受付整理・入力業務

3つ目は、「調査票の受付整理・入力」業務です。

この業務は、地方公共団体などを辻手提出された調査票等の調査書類の種類や数量を確認して、整理された調査票等を保管室にて厳重に管理する業務です。

なお、調査票は、「光学式文字読取(OCR)装置」によって画像分析とデータ入力を処理し、統計作成処理ができるようにします。

ポイント4:調査票自由記入事項の符号化(分類符号の格付)業務

4つ目は、「調査票自由記入事項の符号化(分類符号の格付)」業務です。

この業務は、調査票に記入された「事業内容」「仕事の種類」「家系の収入・支出の種類」などの自由記入事項について、産業分類・職業分類・収支項目分類などの分類基準に従ってコーディング(符号格付)を行う業務です。

現在は、コンピュータによるオートコーディングの研究開発によって処理の自動化が進んでいますが、なかには複雑で多岐にわたる記入内容や新たな項目などによってコンピュータで判断することができないものもあります。

このようなとき、専門職員が、対象となる産業や職業などに関する専門知識と適合する分類を即座に判断します。

ポイント5:クリーンデータの作成業務

5つ目は、「クリーンデータの作成」業務です。

この業務は、先の「光学式文字読取(OCR)装置」で入力したデータやコーディング(符号格付)された分類符号を基に、調査票の記入漏れや誤記、記入内容の矛盾や異常値などをコンピュータでチェックし、個々のデータが妥当であるかを審査する業務です。

また、個々の欠損データや調査項目間で不整合となったデータについては、統計を作成する際の品質や信頼性を低下させるため、当該データを抽出し、論理的または数理的な補正などのデータのスクリーニングを行います。

ポイント6:結果表の作成業務

6つ目は、「結果表の作成」業務です。

この業務は、クリーニングされたデータをコンピュータの結果表作成システムによって集計し、結果表を作成する業務です。

この集計する業務については、統計理論に基づき、統計調査ごとに設計した推定方法による集計のほか、季節調整法を適用した時系列データの集計、多変量解析法による集計、統計精度を推定する誤差集計などが行われます。

ポイント7:結果表の審査業務

7つ目は、「結果表の審査」業務です。

この業務は、結果表の品質を維持するため、主に下記の作業が行われます。

1)集計結果とは別のチェックプログラムによって集計された結果を比較するダブルチェック等の形式チェック
2)当計数値の論理的な整合性の検証
3)過去の数値との時系列検証
4)各種情報を利用した分析的なチェック
5)異常値・特異値の検証

なお、このような審査後に作成された結果表は、各種媒体によって総務省統計局や、その他の統計調査を実施した各府省に提出されます。

「統計センター」に就職するには?

独立行政法人「統計センター」には、毎年定期・不定期に行われる採用試験に合格し採用されることで、就職することができます。

新卒採用があり、新卒採用は毎年採用試験があり、非常勤研究員や任期付職員、傷害者選考の採用など、その他の職種は、不定期で募集があります。

「統計センター」の募集職種

「統計センター」には、新規職員、任期付研究員、非常勤研究員、任期付職員、非常勤職員、傷害者選考などの職種があります。

新規職員以外は、毎年全ての職種に募集があるわけではなく、年度によって、募集している職種は異なります。詳しくは、公式ホームページをご参照ください。

直近の募集・採用情報

参考までに、2019年下半期に募集のあった職種をご紹介します。

新規職員

「新卒職員」とは、2020年4月に入所する職員であり、新卒者が対象です。募集職種は、大卒程度と高卒程度です。

1)新規職員(一般職/大卒程度)
区分:【行政、電気・電子・情報、機械、物理、化学】

2)新規職員(一般職/高卒者)
区分: 【事務、技術】

「統計センター」では、精度の高い統計を迅速に作成するため、新しい情報技術の導入、生産性を高めるための柔軟な発想が不可欠です。

統計に興味を持ち、物事を柔軟に考えることができる人、情報処理技術を駆使した自らの専門性を高める意欲のある人が求められています。

採用に関する詳細

上記に記載してある情報は、2019年12月に調査したものです。詳細は、公式ホームページの採用情報をご覧ください。
http://www.nstac.go.jp/jobs/index.html

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「統計センター」は、国勢調査や消費者物価指数など、国の基本となる統計の作成などを行う中央統計機関の役割を担っています。

「統計センター」への就職を希望されている方は、ぜひこの記事をご参考ください。

本記事は、2020年2月13日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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