【地方上級】神戸市「都市型創造産業統括プロデューサー」募集/説明会実施

神戸市では、地方公務員の課長級の役職である「都市型創造産業統括プロデューサー」の募集を開始しました。神戸市が取り組む「都市型創造産業」事業について、それを統括する「都市型創造産業統括プロデューサー」の仕事内容についてご紹介します。説明会も開催されますので興味のある方は参加することをおすすめします。


「都市型創造産業統括プロデューサー」とは?気になる仕事内容

神戸市には独自に「都市型創造産業」と定義する産業分野があります。これは、「人的資本」をクリエイターと呼び、そのクリエイターの集積によって、既に市内にある産業の高付加価値化やイノベーションを誘発できる産業のことを指します。

具体的には、デザイン業、広告業、情報サービス業、文化・文学・音楽・スポーツなどに関する事業者などが想定されています。

神戸市では、この「都市型創造産業」事業を統括する「都市型創造産業統括プロデューサー」の公募を開始しました。募集の対象となるのは、民間の企業などで培われた経験やノウハウを活かして、企画立案や施策展開に取り組むことができ、都市型創造産業の集積を実現できる人です。

具体的な仕事内容

「都市型創造産業統括プロデューサー」の具体的な業務内容は下記のとおりです。

1)クリエイターと企業とをビジネスマッチングさせるための施策の検討や立案、実施を行います。神戸市のクリエイターと企業をつなぐ役割を担います。

2)人的資本であるクリエイターに関する情報収集や整理、情報発信を行います。神戸市内外を問わず、都市型創造産業に寄与しそうなクリエイターを発掘する役割を担います。

3)クリエイターのネットワーク形成に役立つ施策の検討や立案、実施までを担います。クリエイター同士の交流によって、さらなる高付加価値化やイノベーションが生み出される環境を整えます。

4)クリエイターの育成のための施策の検討や立案、実施までを担います。未来の神戸市で活躍してくれるだろうクリエイターの育成も重要な業務のひとつです。

5)その他の都市型創造産業事業の施策展開に関する検討や立案、実施を行います。新規事業には、新しく発生する業務がつきものです。柔軟に対応する姿勢が必要です。

「神戸市:都市型創造産業統括プロデューサー」の採用条件

「都市型創造産業統括プロデューサー」として採用される場合の条件についてご説明します。

ただし、この採用は平成30年度神戸市一般会計予算の成立を前提に行われますので、予算が成立しない場合には、この募集に基づく採用を行われない可能性があります。最新情報は神戸市のホームページなどで確認してください。


1)人数:1名

採用予定の人数は1名のみです。

2)身分:地方公務員(一般任期付職員)

採用後の身分は神戸市に所属する「地方公務員」で、一時的に期間を定めて採用される「一般任期付職員」として扱われます。

3)役職:都市型創造産業統括プロデューサー(課長級)

役職名は「都市型創造産業産業プロデューサー」で、組織上の階級は課長級です。

4)給与:月額約55万円(45歳採用の場合の例)

45歳の方が採用された場合の給与は、月額55万円が予定されています。諸手当として家族や住まい、勤務実績等の状況に応じて、「扶養手当」「住居手当」「通勤手当」「管理職手当」「期末・勤勉手当」などが支給されます。

管理職のため、時間外勤務手当は支給されません。

5)任用期間:平成30年6月1日から平成31年3月31日の予定

勤務実績などによって任期の更新があります。最長では平成35年(2023年)3月31日まで勤務する可能性があります。

6)勤務時間:午前8時45分~午後5時30分

勤務時間は、一般の職員と同様です。

「神戸市:都市型創造産業統括プロデューサー」の受験資格

「都市型創造産業プロデューサー」の受験資格は、「企業などをクライアントとして、クリエイターを活用した事業に関わったことのある方、あるいは、クリエイターを活用した事業に類した事業に携わった経験のある方」とされています。

職務の中でデザイン業や広告業、情報サービス業、文化・文学・音楽・スポーツなどに関する事業者と仕事をすることが想定されていますので、広告業界で企画営業をしていた方や、デザイン業界で営業や進行管理の仕事をされていた方はその経験を活かすことができそうです。

一般の企業にいた方でも、例えば自社ホームページの運用を外注する窓口として仕事を経験していた方であれば、資格に該当すると言えるでしょう。最終的にどのような経験が認められるかは神戸市の採用担当が判断することですので、少しでも該当しそうな経験があれば応募書類に余すことなく記入し、アピールすることをおすすめします。

また、学歴は問われませんが、次のいずれにも該当しない人が受験できます。

【受験できない資格要件】
・ 成年被後見人、または、被保佐人
・ 禁錮以上の刑に処せられ、その執行を終わるまで、または、その執行を受けることがなくなるまでの人
・ 神戸市において懲戒免職の処分を受け、その処分の日から 2 年を経過しない人
・ 日本国憲法施行の日以後において、日本国憲法又はその下に成立した政府を暴力で破壊することを主張する政党その他の団体を結成し、またはこれに加入した人
・ 人事委員会、または公平委員会の委員の職にあって、地方公務員法第 60 条から第 63条までに規定する罪を犯し刑に処せられた者

選考方法・選考スケジュール

「都市型創造産業統括プロデューサー」採用試験の選考方法についてです。

まず第1次選考で「書面による職務経験等の実績審査」「論文審査」があります。その後、第2次選考で「プレゼンテーション審査」「個別面接」があります。

選考スケジュールは下記のように予定されています。


【採用選考案内等配布開始】平成30年3月8日(木)
【応募締切(郵送の場合、同日の消印有効 )】平成30年4月6日(金)
【第1次選考】平成30年4月上旬
【第1次選考合格発表】平成30年4月中旬
【第2次選考】平成30年4月25日(水)から27日(金)
【第2次選考合格発表】平成30年5月下旬までに発表
【採用(辞令交付式)】平成30年6月1日(金)

申込みには、専用フォームによる「選考申込書兼職務経歴書」と「課題論文」の提出が必要です。論文の課題テーマは「神戸市における都市型創造産業の集積に向けた方策」です。テーマの詳細について「採用選考案内」に掲載されています。

「採用選考案内」や提出書類の専用フォームなどは「デザイン都市・神戸」のホームページでダウンロードできますので確認してみましょう。

>「デザイン都市・神戸」のページ
https://design.city.kobe.lg.jp/

説明会開催情報

神戸市では、「都市型創造産業統括プロデューサー」に応募を考えている方を対象に、神戸市内と東京都内の2会場で説明会の開催が予定されています。

説明会は、神戸と東京で開催し、神戸会場は、3月15日(木)19:00からで会場は神戸市内を予定しており、東京会場は、3月17日(土)13:00から、会場は東京都内で予定しています。

参加は事前申し込み制で、申込み者にのみ、具体的な実施会場などの詳細が案内されるとのことです。

参加を希望する場合は3月14日(水)までに専用のメールアドレス宛に必要事項を明記して申込みをする必要があります。詳しくは神戸市のホームページをご確認ください。

>「都市型創造産業統括プロデューサーの募集」のページ
https://design.city.kobe.lg.jp/2018/03/kobep/

まとめ

このページでは、神戸市による「都市型創造産業統括プロデューサー」職の公募についてご紹介しました。

神戸市は「デザイン都市・神戸」を掲げ、既存のデザイン業、広告業、情報サービス業、文化・文学・音楽・スポーツなどに関する事業などをを高付加価値化し、イノベーションを誘発する産業分野について「都市型創造産業」と定義しています。

神戸市は明治時代から多様な文化を採り入れてきた歴史があり、デザインとは縁の深い街です。建築物やファッション、洋菓子など、常にクリエイティブなまちづくりが実践されてきた街としても有名ですが、「都市型創造産業」事業の実践によって、更にクリエイティブな、「デザイン都市」として世界に訴えかけるような街として発展していくことを目指しているようです。

この神戸市特有の事業をリードしたいと考える方は、説明会に足を運んでみてはいかがでしょうか。

本記事は、2018年3月14日時点調査または公開された情報です。
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