地方公務員「市役所事務職」(女性・勤務歴7年)の仕事内容・給料レポート

市役所で働く、キャリア7年の女性事務職によるキャリアレポートです。

今回は、その女性事務職の仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や残業状況・職場恋愛などについてインタビューしたものを編集して掲載します。


はじめに

市役所で働く、キャリア7年の女性事務職によるキャリアレポートです。

なお、今回の方は、「測量士補」と「宅建」の資格を持っているそうです。

この職業を目指した理由

私は中学生のころから何か人の役に立つ仕事ができたら良いなぁと漠然と思っていましたが、特に何がしたい!とかは、わかりませんでした。

その後高校を卒業して就職活動をするに当たって何がしたいかを考えた時に、自分の身近な人たちの役に立ちたいと考え、地元の市役所の職員を目指すことにしました。

とはいっても市役所の職員ってどんな仕事があるのか詳しく分からなかったので、自分なりに詳しく調べたり知人に聞いて理解した上で目指すことにしました。

「市役所で働く事務職」の仕事内容について

私は市役所の長寿介護課で介護認定や介護保険料、高齢者福祉の仕事をしていました。主に高齢者に関わるお仕事が中心です。

この仕事内容は介護保険料の金額を決定してお知らせを送付したり、保険料を滞納している人のところへ行って回収する仕事や、お医者さんや介護に関わる人たちと会議を開いて介護が必要な人の介護度を決める仕事、介護施設の監査・指導、介護予防、元気な高齢者たちへのサービスの提供などがあります。

介護保険料に関わる仕事は税金なので間違いは許されず、かなり気を使う仕事でした。介護認定の仕事は市内の介護が必要な人全員が対象なので、公平性も求められます。そのため、市内の医師会や介護施設の方たち、その他地域の方たちなど、いろんな人との連携も必要でした。

「市役所で働く事務職」の1日の仕事の流れ

7時半 家を出る
8時 到着、デスクまわりの整頓、掃除
8時30分 職員会議、今日の各担当のスケジュール確認と共有、課長からのお話
8時40分 仕事開始、デスクワークやミーティング、窓口対応、電話対応、訪問、市役所の外で会議など
12時 お昼休憩(60分)
13時 仕事開始、デスクワークやミーティング、窓口対応、電話対応、訪問、市役所の外で会議など
17時 終業、掃除、場合によっては残業、会議など
18時半 帰宅

「市役所で働く事務職」の給料・残業・有給休暇について

私の場合ですが、「市役所事務職」の給料についてですが、初めは毎月16万円ほど(残業代込み)でした。手取りだと11万~12万円ほどで本当に少なかったです。

ボーナスが夏と冬に25~30万円ずつもらえました。年収にしたら200万円弱でした。ちなみに、毎年5000円くらいずつ上がります。


また、役職が上がると給料も少し上がります。残業は部署によって異なりますが、私はあまりありませんでした。有給は半分くらい取れました。

この仕事で、働いているときに困ったこと

この仕事で困ったことは、やはり市役所の職員は地域の人たちからの目が厳しかったことです。

窓口対応していても、家に訪問に行っても、「税金で給料をもらっている」とか「たくさん給料をもらっている」というようなことはよく言われました。(実際は勤め始めた頃は民間で働いている友人たちよりかなり給料は少なかったです。)

窓口に定期的にクレーマーの人が来て、何時間も話して行ったりするので、その対応も大変でした。

気になったことは、市役所は昔からの風習?慣例?みたいなものが残っているなと感じました。また、上司の人たちもやり方を変えるというのをあまり好まないようでした。

市民の方に送る書類なども昔からの見にくい分かりにくいものをそのまま使っていたりしました。もっと定期的に見直しをしたりした方が良いと思いました。

この仕事や職場でよかったこと

1番恵まれていると感じたのは、やはり安定していることでしょうか。

民間企業と違って倒産したりリストラされる心配がないことです。毎月の給料もボーナスもきちんと出ます。(世間の情況に応じて減額とかはありますが…。)

あとは有休は取りやすかったです。イベントなどがあって休日に出勤した際にも代替で休みはきちんと取れました。ただ、有休はすべて取得できたわけではなく、取れても半分くらいでした。残った分は翌年へ繰り越しすることができました。

あとは公務員は世間的に信頼度が高いので、カードの審査や各種ローンの審査も通りやすかったです。

「市役所で働く事務職」の仕事エピソード

1番感動してりやりがいがあったのは、地域のお祭りです。

市役所の職員だったので地域の皆さんと接することが多々あり、一緒に同じ目標に向かって何かを作り上げていく過程や、準備していくのは大変だけどとてもやりがいがあったし、終わった時の達成感はすごくありました。

1番失敗したことは郵便物を間違えて送ってしまったことです。

市民の方にとって市役所はなんとなく身構える存在なので、一度こういう失敗があると一気に信頼がなくなってしまうこともあり得ます。そこで、上司と謝りに行ったりしました。

あとは定期的にくるクレーマーの人がいたので、その対応は大変でした。


職場恋愛について教えてください

職場内の恋愛はとても多かったです。私の同期も半分以上は職場内恋愛でそのまま結婚する人が多かったです。市役所の同じ年代の人との飲み会で仲良くなる感じです。結婚すると、同じ部署にはならないような人事になっていました。

その他だと、私も含め学生時代から付き合っている人とそのまま結婚という人も多かったです。学生時代から付き合っている人は、大体卒業して3年くらいしたら結婚している人が多かったです。

ちなみに公務員は男性職員は結婚するのは早いですが、女性職員はずっと独身の人がわりといました。

まとめ ー「市役所で働く事務職」を目指す方へメッセージ

最近は市役所の職員になるのは倍率も高いし受かるか不安で大変だと思いますが、安定しているのは間違いないです!有休も取りやすいし、ボーナスもきちんと出ます。

そして地域の人たちと仲良くなれるし、役に立てるのはとても嬉しいことです。

やりがいもあるので頑張ってください。

本記事は、2018年7月2日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

気に入ったら是非フォローお願いします!
NO IMAGE

第一回 公務員川柳 2019

公務員総研が主催の、日本で働く「公務員」をテーマにした「川柳」を募集し、世に発信する企画です。

CTR IMG