地方自治体特集「中核市」シリーズ

中核市シリーズ第4回「郡山市」について(2019年9月情報)

地方自治体特集「中核市」シリーズ、第4回は「郡山市」です。

福島県にある「郡山市」の人口は2019年9月時点で約33万人、と群馬県前橋市に次いで国内66番目です。そんな「郡山市」とはどんな都市なのか解説します。


※本記事は、2019年9月調査の内容です(今後更新予定です)。

「郡山市」について

福島県にある「郡山市」は、同県の中央に位置し、東北地方では仙台市、いわき市に次いで3番目に人口の多い中核市です。鉄道や東北自動車道、磐越自動車道が縦横に走り、東京から新幹線で約80分とアクセスも良い立地から「陸の港」とも称されています。

また、「郡山市」の人口密度は、1平方キロメートルあたり約440人と福島県内一となっており、民営事業所数、商業事業所数、年間商品販売額でいずれも同県内1位、東北地方では仙台市に次いで第2位の経済規模を誇り、「人」・「モノ」・「情報」が集積する「経済県都」として発展している都市です。

さらに、「郡山市」は、1954年の「NHK交響楽団公演」の成功から始まり、日本最大規模の野外ロックフェスティバルの開催などを経て、2008年(平成20年)に「音楽都市」を宣言しました。音楽活動が盛んな街として、「楽都郡山」をキャッチフレーズに情報発信を行っています。

最後に、「郡山市」の気候は、年間を通じて乾燥し、冬は真冬日が多いですが、夏は朝晩を中心に過ごしやすいです。市街地は、ヒートアイランドの影響を強く受けます。

>郡山市のホームページ
https://www.city.koriyama.lg.jp/

「郡山市」の成り立ち

「郡山市」の成り立ちは、1924年(大正13年)9月1日に郡山町と小原田村が合併して発足したことが始まりです。1935年(昭和10年)には、人口が約5万4千人を超え、福島県下一となりました。「郡山市」の発足後も、40年に渡り編入や合併を繰り返し、1984年(昭和59年)の市制60周年に、人口30万人を突破しました。その後、1997年(平成9年)4月1日に東北地方初の中核市に指定されました。

また、昭和に入り太平洋戦争が始まると、「郡山市」の産業は軍需関連中心となり、1944年(昭和19年)に軍都に指定されました。終戦後は、戦災復興都市の指定を受け、1964年(昭和39年)に新産業都市にも指定されました。

2013年9月には、推計人口が約32万8千人となり、それまで県内最大の人口を誇っていたいわき市を上回り、47年ぶりに福島県内で最大都市になりましたが、2016年1月に再びいわき市の人口が郡山市の人口を超えました。

郡山市長「品川 萬里」(しながわ まさと)さんはどんな人?

2013年4月から郡山市長を務める「品川萬里」さんは、1944年12月19日に郡山市で生まれました。大学卒業後、郵政省に入省し、東北郵政局長や放送行政局長などを経て、郵政審議官を務めた後、退官。その後、株式会社の役員や法政大学の教授などを歴任後、第14代の郡山市長となり、2期目になります。

>郡山市長公式ホームページ
https://masatoshinagawa.com/


「郡山市」の行政プラン

「郡山市」の行政プランは、2025年までのまちづくりの基本指針として、「みんなの想いや願いを結び、未来(あす)へとつながるまち 郡山」~課題解決先進都市 郡山~をスローガンに、以下の4つの都市像を目指すとしています。

1) 「共有」・「共感」・「共奏」で多様な人とつながるまち
2) 一人ひとりの「想い」や「願い」が未来とつながるまち
3) 「魅力」と「活力」で世界とつながるまち
4) 希望を紡ぎ次の世代とつながるまち

さらに、分野別に5つの大綱を定め、具体的な取り組みを明らかにしています。

1) 産業・仕事の未来(商業・工業・雇用・農林業分野)
2) 交流・観光の未来(交流・文化・観光・広聴広報・シティプロモーション分野)
3) 学び育む子どもたちの未来(子育て・教育・地域学習分野)
4) 誰もが地域で輝く未来(市民協働・生涯学習・保健福祉・男女共同参画分野)
5) 暮らしやすいまちの未来(環境・防災・市民安全・生活インフラ分野)

まとめ

以上、地方自治体特集「中核市」シリーズ、第4回は福島県の「郡山市」についてご紹介させていただきました。

本シリーズの他の都市は下記よりご覧いただけます。

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本記事は、2019年10月11日時点調査または公開された情報です。
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