※本記事は、2019年9月調査の内容です(今後更新予定です)。
はじめに
今回ご紹介する公立美術館「東京都写真美術館」は、東京都目黒区(JR恵比寿駅近く)にあり、1990年(平成2年)に開館された公立美術館で、収蔵作品数は、約3万4千点の作品と図書約10万1千冊と公表されています。
今回は、公務員として働く「学芸員」向けに公立美術館「東京都写真美術館」に関する基本的な情報についてご紹介します。
公立美術館「東京都写真美術館」の沿革について
公立美術館「東京都写真美術館」の沿革についてご紹介します。
公立美術館「東京都写真美術館」は、1986年(昭和61年)に第二次東京都長期計画で「写真文化施設の設置」が発表、1987年に東京都映像文化施設設置企画委員会が設置されました。
その後、1988年に東京都映像文化施設作品資料収集・評価委員会が設置、1989年(平成元)に「東京都映像文化施設(仮称)基本構想」(設置企画委員会報告)が発表、東京都写真美術館設置企画委員会、同作品資料収集・評価委員会が設置されました。
1990年(平成2年)に東京都写真美術館条例が施行され、東京都写真美術館一次施設が開館、1991年に「東京都写真美術館基本計画」が発表、東京都写真美術館総合施設の建設工事が着手、1993年に東京都写真美術館総合施設開設準備委員会が設置されました。
1994年に東京都写真美術館の建物が竣工、1995年に東京都写真美術館が総合開館(恵比寿ガーデンプレイス内)され、2001年(平成13年)に写真映像文化振興支援協議会が設立、2010年(平成22年)に総合開館15周年を迎えました。
2011年に総合開館以降の入館者500万人を達成、2013年に総合開館以降の入館者600万人を達成、2014(平成26)年に大規模改修工事のため全館が休館、2015年に総合開館20周年を迎えました。
2016年(平成28年)に英語館名の一新および新しいシンボルマークとロゴタイプの使用が開始、2016年(平成28年)にリニューアル・オープンされ、2016年(平成28年)に総合開館20周年記念展が開催、総合開館20周年記念国際シンポジウムが開催され、2017年(平成29年)に総合開館以降の入館者700万人を達成しました。
公立美術館「東京都写真美術館」の概要について
公立美術館「東京都写真美術館」は、公益財団法人東京都歴史文化財団が運営する公立の美術館です。
東京都目黒区にあり、広さ約7,520平方メートル、収蔵資料は約3万4千点の作品と図書約10万1千冊で、常勤役職員については確認できませんでした。
また、平成27年度の来館者数は、3万8,497人です。
▼参考URL:
http://topmuseum.jp/contents/pages/navigation_index.html
http://www.kansa.metro.tokyo.jp/PDF/03zaien/28zaien/28zaien060.pdf
公立美術館「東京都写真美術館」の施設・展示について
公立美術館「東京都写真美術館」には、地下1階、2階、3階の展示室があります。
現在、開催されている展覧会は下記の通りです。
1)地下1階
展覧会:「世界報道写真展2019」
会期:2019年6月8日(土)~8月4日(日)
主催:世界報道写真財団、朝日新聞社
共催:東京都写真美術館
後援:オランダ王国大使館、公益社団法人日本写真協会、公益社団法人日本写真家協会、全日本写真連盟
2)2階
展覧会「嶋田 忠 野生の瞬間/華麗なる鳥の世界」
会期:2019年7月23日(火)~9月23日(月・祝)
主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会
後援:ふじみ野市、ふじみ野市教育委員会
特別協賛:キャノンマーケティングジャパン
3)3階
展覧会「TOPコレクション イメージを読む/場所をめぐる4つの物語」
会期:2019年5月14日(火)~8月4日(日)
主催:東京都、東京都写真美術館
協賛:凸版印刷株式会社
公立美術館「東京都写真美術館」のシンボルマークについて
公立美術館「東京都写真美術館」のシンボルマークは、総合開館が20周年を迎えたリニューアル・オープンにちなみ、改訂された英語表記「Tokyo Photographic Art Museum」の頭文字の一部を取り、「TOP MUSEUM」としました。
このマークは、「TOP」の文字を写真と映像が生み出す光で写したようなデザインになっています。
「TOP」の部分は扉が開いているようにも見え、感動への期待感や奥行き・空間などが表現され、新しい表現で来館者を迎える決意もイメージされています。
公立美術館「東京都写真美術館」の館長について
現在の公立美術館「東京都写真美術館」の館長は、「伊東 信一郎(いとう しんいちろう)」さんです。
「伊東 信一郎」さんの経歴は、1974年(昭和49年)に九州大学経済学部を卒業、 全日本空輸に入社、1999年(平成11年)に社長室事業計画部長に就任、2001年に人事部長に就任、2004年に常務取締役に就任、2006年に専務取締役営業推進本部長に就任しました。
その後、2007年に全日本空輸の代表取締役副社長営業推進本部長に就任、2009年(平成21年)に代表取締役社長に就任、2012年に日本経済団体連合会審議員会副議長に就任、2013年にANAホールディングス代表取締役社長、全日本空輸取締役会長に就任しました。
2013年(平成25年)に経済同友会副代表幹事、三菱重工業株式会社監査役に就任、2015年にANAホールディングス代表取締役会長に就任した後、2016年(平成28年)に東京都写真美術館館長に就任しました。
なお、「伊東 信一郎」さんは、公立美術館「東京都写真美術館」の第5代目の館長です。
公立美術館「東京都写真美術館」のアクセス・開館時間・休館日について
公立美術館「東京都写真美術館」は、東京都目黒区にあり、最寄り駅は、恵比寿駅です。
開館時間は、10:00~18:00で、木・金曜日は20:00までです。
休館日は、毎週月曜日(祝日の場合は翌平日休館)、年末年始、2020年1月27日(月)~2月6日(木)、2020年2月24日(月)~2月28日(金)です。
詳細な情報については、公立美術館「東京都写真美術館」のホームページなどをご確認ください。
▼参考URL:http://topmuseum.jp/contents/pages/guide_index.html
公立美術館「東京都写真美術館」の入館料について
展覧会・上映によって料金が異なります。
3階展示室「TOPコレクション イメージを読む/場所をめぐる4つの物語」(2019年5月14日(火)~8月4日(日))は、一般500円、学生は400円、中高生・65歳以上は250円です。
2階展示室「嶋田 忠 野生の瞬間/華麗なる鳥の世界」(2019年7月23日(火)~9月23日(月・祝))は、一般700円、学生600円、中高生・65歳以上は500円です。
地下1階展示室は、「世界報道写真展2019」(2019年6月8日(土)~8月4日(日))は、一般800円、学生600円、中高生・65歳以上は400円です。
20名以上の団体来館者は、観覧料が2割引、親子ふれあいデー(毎月第3土曜日と引き続く日曜日)は、都民で18歳未満の子ども連れの家族は観覧料が5割引です。
なお、小学生以下、障害者手帳提示者とその介護者2名まで、被爆者手帳提示者とその介護者2名まで、愛の手帳・療育手帳提示者とその介護者2名まで、精神障害者福祉手帳提示者とその介護者2名まで、東京都内の中学生は無料です。
詳細な情報については、公立美術館「東京都写真美術館」のホームページなどをご確認ください。
▼参考URL:http://topmuseum.jp/contents/pages/guide_index.html
公立美術館「東京都写真美術館」の職員数について
公立美術館「東京都写真美術館」の職員数については、確認できませんでした。
公立美術館「東京都写真美術館」の採用情報について
現在は募集がなく、過去の情報もみつかりませんでした。
公立美術館「東京都写真美術館」の財務状況について
平成29年度の、公立美術館「東京都写真美術館」を運営する公益財団法人東京都歴史文化財団の運営費は、112億6,02万2,167円でした。
▼参考URL:https://www.rekibun.or.jp/wp-content/uploads/2017/10/29_financial_zaimushohyo_300628.pdf
なお、上記金額は、東京都写真美術館、東京都美術館、東京都現代美術館、東京都庭園美術館、東京文化会館、東京都江戸東京博物館などの合算です。
まとめ
いかがでしたか?
公立美術館「東京都写真美術館」は、日本で初めての写真と映像に関する公立の総合美術館です。
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