※本記事は、2019年9月調査の内容です(今後更新予定です)。
はじめに
今回ご紹介する公立美術館「富山県美術館」は、富山県富山市(JR富山駅近く)にあり、2017年(平成29年)に開館された公立美術館で、収蔵作品数は、約16,000点と公表されています。
今回は、公務員として働く「学芸員」向けに公立美術館「富山県美術館」に関する基本的な情報についてご紹介します。
公立美術館「富山県美術館」の沿革について
公立美術館「富山県美術館」の沿革についてご紹介します。
公立美術館「富山県美術館」は、1981年(昭和56年)に前身の富山県立近代美術館が開館、2011年(平成23年)にマスコットキャラクター「ミルゾー」が誕生、2013年に「新:富山県立近代美術館(仮称)」が富山県の見晴らしの丘に移転されることが発表、基本計画が策定されました。
その後、2014年’(平成26年)に新美術館の基本設計概要、実施設計概要が発表、2015年に新美術館が起工、2016年に新美術館名が「富山県美術館」に正式決定され、ロゴマークが発表、公式ホームページが開設、富山県美術館が竣工されました。
同年、富山県美術館へ移転準備のため、富山県立近代美術館が閉館され、2017年(平成29年)に「富山県美術館」が全館オープンされました。
公立美術館「富山県美術館」の概要について
公立美術館「富山県美術館」は、公益財団法人富山県文化振興財団が運営する公立の美術館です。
富山県富山市にあり、略称は「TAD(タッド)」で、広さ14,990平方メートル、収蔵資料は約16,000点で、公立美術館「富山県美術館」を運用する公益財団法人富山県文化振興財団の常勤役職員は令和1年6月24日現在で14名です。
また、2019年に来館者数が、200万人を達成しました。
▼参考URL:
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%8C%E5%B1%B1%E7%9C%8C%E7%BE%8E%E8%A1%93%E9%A4%A8
https://www.bunka-toyama.jp/data/pdf/02.pdf
https://tad-toyama.jp/news/7170
公立美術館「富山県美術館」の施設・展示について
公立美術館「富山県美術館」には、TADギャラリー、展示室1~6があり、企画展およびコレクション展が開催されます。
企画展
公立美術館「富山県美術館」で現在開催中および今後開催予定の企画展は、下記の通りです。
1)展覧会「『日本の美 美術×デザイン』ー琳派、浮世絵版画から現代へー」
会期:2019年8月10日(土)~10月20日(日)
会場:展示室2、4
主催:富山県美術館、北日本新聞社、北日本放送
2)展覧会「びじゅチューン!×TAD なりきり美術館」
会期:2019年8月10日(土)~10月20日(日)
会場:展示室3
主催:富山県美術館、文化財活用センター、NHK富山放送局
協力:東京国立博物館
3)展覧会「瀧口修造/加納光於『海燕のセミオティク』2019 詩人と画家の出会い 交流 創造」
会期:2019年11月1日(金)~12月25日(水)
4)展覧会「START☆みんなのミュージアム2020」
会期:2020年1月18日(土)~2月24日(月・祝)
5)展覧会「森村 泰昌のあそぶ美術史 ~ほんきであそぶとせかいはかわる~」
会期:2020年3月7日(土)~5月下旬
コレクション展
公立美術館「富山県美術館」で現在開催中および今後開催予定のコレクション展は、下記の通りです。
1)展覧会「シモン・ゴールドベルク&山根美代子コレクション ゴールドベルクとアジア」
会期:2019年7月18日(木)~10月8日(火)
会場:展示室6
主催:富山県美術館
2)展覧会「コレクション展2」
会期:2019年8月8日(木)~10月28日(月)
会場:展示室1
主催:富山県美術館
3)展覧会「デザインコレクション2 世界のシアター・ポスター2 ~日本、そして世界~」
会期:2019年7月18日(木)~2019年10月8日(火)
会場:展示室5
主催:富山県美術館
4)展覧会「デザインコレクション3」
会期:2019年10月10日(木)~2020年1月7日(火)
主催:富山県美術館
3)展覧会「デザインコレクション4」
会期:2020年1月9日(木)~4月上旬
主催:富山県美術館
公立美術館「富山県美術館」のシンボルマークについて
公立美術館「富山県美術館」のシンボルマークは、グラフィックデザイナーの永井 一正さんによってデザインされました。
このマークは、公立美術館「富山県美術館(Toyama Prefectural Museum of Art and Design)」の「富山(TOYAMA)」の頭文字「T」を「ART」の頭文字「A」と「DESIGN」の頭文字「D」で構成したデザインです。
なお、色彩は、明るいブルーの「A」の横部分は、白く輝く立山が映える空を、濃いブルーの「D」部分は、深く豊かな富山湾が表現されています。
▼画像イメージURL:
https://tad-toyama.jp/common/images/about/p_logo.png
公立美術館「富山県美術館」の館長について
現在の公立美術館「富山県美術館」の館長は、「雪山 行二(ゆきやま こうじ)」さんです。
「雪山 行二」さんの経歴は、1973年(昭和48年)に東京大学文学部美術史学科を卒業、1976年に同大学院人文科学研究科修士課程を修了後、国立西洋美術館の研究員として勤務しました。
その後、1992年(平成4年)に同館の学芸課長に就任、1998年に愛知県美術館副館長に就任、2002年(平成14年)に横浜美術館の館長に就任、2009年(平成21年)に和歌山県立近代美術館館長に就任しました。
同年の9月より、富山県立近代美術館の顧問に就任した後、2012年(平成24年)に富山県立近代美術館の館長に就任しました。
なお、「雪山 行二」さんが、公立美術館「富山県美術館」の何代目の館長であるかについては確認できませんでした。
公立美術館「富山県美術館」のアクセス・開館時間・休館日について
公立美術館「富山県美術館」は、富山県富山市にあり、最寄り駅は、JR富山駅です。
開館時間は、9:30~18:00です。
休館日は、祝日を除く毎週水曜日、祝日の翌日、年末年始、臨時休館です。
ただし、公立美術館「富山県美術館」の屋上庭園オノマトペの屋上の開館時間は、8:00~22:00、休館日は12月1日~3月15日です。
詳細な情報については、公立美術館「富山県美術館」のホームページなどをご確認ください。
▼参考URL:https://tad-toyama.jp/visitor/general
公立美術館「富山県美術館」の観覧料について
公立美術館「富山県美術館」の観覧料は、コレクション展と企画展によって異なります。
コレクション展
コレクション展の観覧料は、普通観覧者は、一般は300円で、団体観覧者は、一般は240円です。
なお、小・中学生、高校生、大学生、70歳以上の方、学校教育・社会教育活動としての児童・生徒の引率者、各種手帳をお持ちの障害者の方とその付き添い1名は無料です。
企画展
企画展の観覧料は、展覧会によって異なります。
現在開催中の企画展1)「『日本の美 美術×デザイン』ー琳派、浮世絵版画から現代へー」(会期:2019年8月10日(土)~10月20日(日))の普通観覧者は、一般は、1,300円、大学生は650円で、団体観覧者は、一般は1,000円、大学生は500円です。
なお、小・中学生、高校生、大学生、70歳以上の方、学校教育・社会教育活動としての児童・生徒の引率者、各種手帳をお持ちの障害者の方とその付き添い1名は無料です。
企画展2)展覧会「びじゅチューン!×TAD なりきり美術館」(会期:2019年8月10日(土)~10月20日(日))は無料です。
詳細な情報については、公立美術館「富山県美術館」のホームページなどをご確認ください。
▼参考URL:
https://tad-toyama.jp/visitor/general
https://tad-toyama.jp/exhibition-event/8041
https://tad-toyama.jp/exhibition-event/8086
公立美術館「富山県美術館」の職員数について
公立美術館「富山県美術館」の職員数については、確認できませんでした。
公立美術館「富山県美術館」の採用情報について
現在は募集がなく、過去には平成31年度の嘱託職員(学芸員)の募集がありました。
▼参考URL:https://tad-toyama.jp/news/7093
公立美術館「富山県美術館」の財務状況について
平成31年度の公立美術館「富山県美術館」を運営する公益財団法人富山県文化振興財団の運営費は、24億4,850万円ですが、公立美術館「富山県美術館」の財務状況については確認できませんでした。
▼参考URL:https://www.bunka-toyama.jp/data/pdf/09.pdf
まとめ
いかがでしたか?
公立美術館「富山県美術館」は、富山県立近代美術館を前身とし、「アートとデザインをつなぐ」をコンセプトとしている公立の美術館です。
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