農林水産省所管の独立行政法人「家畜改良センター」に就職するには?

農林水産省所管の独立行政法人「家畜改良センター」は、家畜改良および飼養管理の改善、飼料作物の増殖に必要な種苗の生産・供給等を行う機関です。

この記事では、「家畜改良センター」の役割や、就職するための方法を解説します。


はじめに – 「家畜改良センター」とは?

「家畜改良センター」は、家畜改良および飼養管理の改善、飼料作物の増殖に必要な種苗の生産・供給などを行っています。

「家畜改良センター」のプロフィール

設立:1990年10月
予算:93億円(平成24年度)
組織:農林水産省所管
所在地:福島県西白河郡西郷村大字小田倉字小田倉原1番地
公式ホームページ:http://www.nlbc.go.jp/

「家畜改良センター」の事業内容

「家畜改良センター」の事業内容を、6つのポイントに分けて、ご紹介します。

ポイント1:家畜改良

1つ目は、「家畜改良」に関する業務です。

この業務は、下記の6つの業務に細分化されています。

1)国内の畜産農家で広く利用できるよう優良な種畜・種きん・種卵・家畜人工授精用精液および家畜受精卵の提供
2)家畜改良増殖法に基づく種畜検査の案内および実施
3)主要な家畜における統計遺伝学的な分析および受精卵移植等の繁殖
4)家畜の遺伝的能力の評価
5)全国データベースによる家畜に関する各種情報の提供
6)家畜の健康管理および衛生対策

ポイント2:飼料作物

2つ目は、「飼料作物」に関する業務です。

この業務は、主に下記の5つの業務に細分化されています。

1)飼料作物種子の増殖および検査
2)遺伝資源の導入・保存・データ管理
3)遺伝資源に関する事業計画および推進の調整
4)遺伝資源に関する国際的な対応
5)遺伝資源の収集・保存・増殖・特性の評価

ポイント3:調査研究

3つ目は、「調査研究」に関する業務です。

この業務は、主に下記の4つの業務に細分化されています。


1)遺伝育種技術・肉質評価技術・繁殖技術・飼養管理および飼料生産関連技術などの畜産技術の開発
2)調査研究に関する特許情報の提供
3)学会・研究会等における調査研究の公表
4)調査研究に関する業界紙への掲載

ポイント4:個体識別

4つ目は、「個体識別」に関する業務です。

この業務は、下記の4つの業務に細分化されています。

1)牛の生産履歴のための牛個体識別台帳の作成・記録・保存および情報の提供
2)牛個体識別台帳の蓄積記録に関する統計情報の提供
3)BSE陽性牛を同居牛を特定するための緊急検索
4)トレーサビリティの導入事例に関する調査

キーワードチェック:トレーサビリティ

「トレーサビリティ」とは、物品などの流通経路について、生産段階から最終的に消費されたり廃棄されたりする段階まで追跡が可能な状態のことで、「追跡可能性」とも呼ばれています。

ポイント5:講習および指導

5つ目は、「講習および指導」に関する業務です。

この業務は、下記の4つの業務に細分化されています。

1)家畜の飼養管理・繁殖技術・家畜衛生業務・食肉分析技術・家畜ゲノム解析技術・粗飼料生産技術・飼料作物の種苗生産に関する個別研修の実施
2)家畜に関する検査技術・飼料分析手法・堆肥処理技術に関する個別研修の実施
3)受精卵移植技術指導者に対する研修の実施
4)家畜人工授精に関する講習会およびその他の開催

ポイント6:外部支援

6つ目は、「外部支援」に関する業務です。

この業務は、下記の3つの業務に細分化されています。

1)家畜伝染性疾病が発生した場合の緊急対応
2)自然災害が発生した場合の緊急対応
3)緊急時の家畜・乾牧草などの支援

「家畜改良センター」に就職するには?

「家畜改良センター」には、毎年定期・不定期に行われる採用試験に合格し、採用されることで、就職することができます。

新卒採用から社会人採用まであり、新卒採用は毎年採用試験があり、社会人採用や非常勤職員の採用など、その他の職種は、不定期で募集があります。

「家畜改良センター」の募集職種

「家畜改良センター」には、一般職(事務系)、一般職(獣医系)、一般職(技術系)、技術専門職、技術専門職(経験者)、任期付職員の職種があります。

新卒職員以外は、毎年全ての職種に募集があるわけではなく、年度によって、募集している職種は異なります。くわしくは、公式ホームページをご参照ください。


直近の募集・採用情報

参考までに、2020年上半期に募集のあった職種をご紹介します。

一般職(事務系)

「一般職」(事務系)は、新卒者が対象で、2021年4月1日に入所し、総務・人事・労務・財務・会計・財産管理などの管理業務およびインターネット環境の整備・管理業務を行う職員です。

応募資格は、1990年4月2日以降生まれの人など、諸条件がありますので、くわしくは、ホームページをご確認ください。

なお、「一般職」(事務系)は、エントリーシート提出後、面接試験・作文試験に合格し、採用されれば就職できます。

一般職(技術系)

「一般職」(技術系)は、新卒者が対象で、2021年4月1日に入所し、主に下記の業務を行う職員です。

1)家畜の改良増殖関連業務(家畜改良に関する遺伝子解析を含む)
2)種苗関連業務(飼料作物の増殖に必要な種苗の生産・供給・検査)
3)飼料生産関連業務
4)牛トレーサビリティ業務(牛個体識別台帳の運用・管理・監督)
5)家畜の遺伝的能力評価業務

応募資格は、1985年4月2日以降に生まれた人など、諸条件がありますので、くわしくは、ホームページをご確認ください。

なお、「一般職」(技術系)は、エントリーシート提出後、筆記試験および面接試験の1次試験、面接試験の2次試験に合格し、採用されれば就職できます。

一般職(技術・獣医系)

「一般職」(技術・獣医系)は、新卒者が対象で、2021年4月1日に入所し、防疫・検査業務、家畜診療業務、繁殖業務などを行う職員です。

応募資格は、1985年4月2日以降に生まれた人など、諸条件がありますので、くわしくは、ホームページをご確認ください。

なお、「一般職」(技術・獣医系)は、エントリーシート提出後、筆記試験および面接試験の1次試験、面接試験の2次試験に合格し、採用されれば就職できます。

技術専門職

「技術系専門職」は、新卒者が対象で、2021年4月1日に入所し、家畜の飼養管理、飼料生産等の業務を行う職員です。

応募資格は、1990年4月2日以降生まれの人など、諸条件がありますので、くわしくは、ホームページをご確認ください。

なお、「技術専門職」は、エントリーシート提出後、作文試験および面接試験の1次試験、面接試験の2次試験に合格し、採用されれば就職できます。

技術専門職(経験者)

「技術専門職」(経験者)は、2021年4月1日に入所し、家畜の飼養管理、飼料生産等の業務を行う職員です。

応募資格は、1980年4月2日以降生まれの人など、諸条件がありますので、くわしくは、ホームページをご確認ください。

なお、「技術専門職」は、エントリーシート提出後、作文試験および面接試験の1次試験、面接試験の2次試験に合格し、採用されれば就職できます。

採用に関する詳細

上記に記載してある情報は、2020年4月に調査したものです。詳細は、公式ホームページの採用情報をご覧ください。

▼参考URL:http://www.nlbc.go.jp/saiyo/


まとめ

以上、「農林水産省所管の独立行政法人「家畜改良センター」に就職するには?」でした。

「家畜改良センター」は、家畜改良および飼養管理の改善、飼料作物の増殖に必要な種苗の生産・供給等を行う役割を担っています。

「家畜改良センター」への就職を希望されている方は、ぜひこの記事をご参考ください。

本記事は、2020年6月25日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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