【アメリカ大統領選2020】不正選挙の詳細をまとめたナバロ・レポートとは?(2021年1月29日情報)

いま、アメリカでは2020年11月に行われた大統領選挙に関して、「不正選挙の根拠をまとめた」という報告書、「ナバロ・レポート」が話題です。

本記事では、「ナバロ・レポート」についてアメリカ在住の日本人にレポートいただきました。


はじめに

2020年の大統領選は民主党のジョー・バイデンが選挙人306名、一般投票では8,100万票を獲得して勝利しました。

敗れたトランプ氏は郵便投票による不正票や投票機の不正操作などを理由に「不正選挙」を訴えましたが、メディアやSNS企業による圧力を受けるようなかたちで発言を封じ込められる結果になりました。

トランプ氏が望みを託した最高裁裁判においても「原告適格がない」と判決を受け、判決理由は「司法上の明確な重要性が示せない」というものでした。

最後の最後まで混乱が続いた大統領選ですが、いまだに不正選挙の疑惑は拭いきれていません。そんな中、不正選挙の根拠をまとめたひとつの報告書が注目を集めています。

今回は、大統領選でどのような不正が行われたのかを詳細にまとめた報告書「ナバロ・レポート」について解説します。

ナバロ・レポートの概要

はじめにナバロ・レポートについて概要を見てみましょう。

「ナバロ・レポート」は大統領選の不正をまとめた報告書

ナバロ・レポートとは「2020年大統領選で起きた不正をまとめた報告書」のことです。2017年からトランプ政権で通商製造業の大統領補佐官を務めたピーター・ナバロ氏によって書かれました。

報告書は全3部(全83ページ)で構成されています。第一部は「The Immaculate Deception(完全な詐欺)」、第二部は「The Art Of The Steal(盗みの芸術)」そして第三部の「Yes, President Trump Won(トランプ大統領は勝利した)」です。

この報告書では「6つの激戦州」で起きた「6つの不正行為」について、根拠となる情報と共に書かれています。また、これらの不正行為の詳細や、各州において不正行為が結果にどのように影響するかなどがまとめられています。

この報告書はアメリカの大手メディアが報道しない不正選挙の実態を詳細に暴いたものとして注目を集めている一方、民主党支持者や左派からは、根拠に乏しい信頼できない報告書として扱われています。

▼参考URL:
ナバロ・レポート|第一部「The Immaculate Deception(完全な詐欺)」
https://bannonswarroom.com/wp-content/uploads/2020/12/The-Immaculate-Deception-12.15.20-1.pdf


ナバロ・レポート|第二部は「The Art Of The Steal(盗みの芸術)」
https://img1.wsimg.com/blobby/go/be36dc6d-0df4-4c20-addf-fca72be46150/The%20Art%20of%20the%20Steal%201.5.21%20FINAL.pdf

ナバロ・レポート|第三部「Yes, President Trump Won(トランプ大統領は勝利した)」https://img1.wsimg.com/blobby/go/be36dc6d-0df4-4c20-addf-fca72be46150/The%20Navarro%20Report%20Volume%20III%20Final%201.13.21-0001.pdf

「ナバロ・レポート」の執筆者、ピーター・ナバロ氏とは?

ピーター・ナバロ氏(71)は、トランプ政権で国家通商会議委員長や通商製造業政策局長を務めた人物です。アメリカの公共政策学者や経済学者としても知られ、現在はカリフォルニア大学で教鞭を執っています。

ナバロ氏は民主党派の人物としても知られており、これまでにカリフォルニア州サンディエゴの市長選(1992年)や下院議員選(1996年)に立候補した経験もあります。(議員経験はない)

2016年、大統領選に立候補したトランプ陣営の政策アドバイザーに就任して以降、トランプ氏の側近として活躍しました。両者は支持政党が異なるものの、ナバロ氏が徹底して「反中路線」の人物であったことからトランプ氏から信頼されていたと見られます。

ナバロ・レポートの目的とは?

ナバロ・レポートの目的は「公正な選挙の実施」と「不正を報じない主要メディアの責任」を追及することです。

ナバロ氏は、世界最大の民主主義国家で公正な選挙が実施されず、メディアが不正の証拠を調べず、ソーシャルメディアが発言を規制することは「アメリカ人と真実の間に壁を作る」と述べています。

また、バイデン氏が就任する前に不正行為を調査しなければ「再び公正な大統領選が実施できなくなる」と警鐘を鳴らしていました。

アメリカでは大統領選が決着した今でも大統領選で不正が起きたと信じている人が大勢います。ナバロ・レポートはそのような人たちの思いを代弁する目的もあると言えるでしょう。

ナバロ・レポートの中身について

次にナバロ・レポートの中身について要点を中心にして説明します。

「ナバロ・レポート」について、問題視しているポイント

ナバロ氏は報告書の第一部で不正選挙の背景について以下のことを指摘しています。

・11月3日(投票日)夜の時点でトランプ氏は優勢だった(下記*参照)
・ジョージア州、ペンシルベニア州、ミシガン州、ウィスコンシン州で勝利できるほどのリードを保っていた
・上記4州で勝利していれば獲得選挙人数が294人となり、最終的な勝利が決定的だった
・同日夜中に「郵便投票および不在者投票の洪水」が始まった
・「洪水」の後、上記4州でリードが簡単に消滅した
・アリゾナ州とネバダ州ではトランプ氏の票が加算されるとバイデン氏のリードが奪われる状況だったため、アリゾナ州では約15万票、ネバダ州では約3万票が集計されなかった
・驚くべき逆転に対してトランプ氏、共和党、右派は選挙が盗まれたと非難した
・50件を超える訴訟、4,000件の宣誓供述書、不正行為の写真やビデオで疑惑を裏付けた
・民主党や左派は敗者の泣き言として告発を却下した
・主要メディアはトランプ氏に結果を認めるよう要求した
・ツイッターやフェイスブックなどは選挙に疑問を持つ人を積極的かつ執拗に検閲した

*トランプ氏は以下の票差でリードしていた

ジョージア州 356,945票差
ペンシルバニア州 555,189票差
ミシガン州 293.052票差
ウィスコンシン州 112,022票差

ナバロ氏が問題としている6州

ナバロ氏は、バイデン氏がわずかな差で勝利した以下の6つの州(激戦州)において、公平性と完全性に欠ける投票が行われたとしています。(参考としてAP通信集計の最終得票数を掲載)

アリゾナ州 バイデン:1,672,143票/トランプ:1,661,6865票
ジョージア州 バイデン:2,473,633票/トランプ:2,461,854票
ミシガン州 バイデン:2,804,040票/トランプ:2,649,852票
ネバダ州 バイデン:703,486票/トランプ:669,890票
ペンシルバニア州 バイデン:3,459,923票/トランプ:3,378,263票
ウィスコンシン州 バイデン:1,630,866票/トランプ:1,610,184票

「ナバロ・レポート」に書かれた、6つの不正行為

ナバロ氏は報告書の中で「6つの不正行為」をまとめています。


6つの不正行為の詳細は細分化され、根拠となる情報元や証言などが加えられています。主要なものを抜粋し、同氏が根拠とする情報元を交えてご紹介します。

1.明らかな不正投票

「明らかな不正投票」は、偽投票用紙や賄賂、複数回のカウントなどが含まれます。様々な手法によってバイデン氏に有利になるような不正が行われたと指摘しています。

・偽投票用紙の製造
https://www.youtube.com/watch?v=R0xaA4dYsbQ)

・本物の投票用紙の破棄
(https://www.democracydocket.com/wp-content/uploads/sites/45/2020/12/Bower-Complaint-AZ.pdf)

・賄賂
https://www.washingtonexaminer.com/washington-secrets/pro-biden-effort-offered-native-americans-25-500-visa-gift-cards-jewelry-to-vote

・不適格有権者による投票
(https://www.democracydocket.com/wp-content/uploads/sites/45/2020/11/2020-11-30-Verified-Complaint.pdf)

・死亡者による投票
https://www.rev.com/blog/transcripts/pennsylvania-senate-republican-lawmaker-hearing-transcript-on-2020-election

・複数回のカウント(証言38)
https://bannonswarroom.com/wp-content/uploads/2020/12/The-Immaculate-Deception-12.15.20-1.pdf

2.投票用紙の取り扱いミス(アリゾナ州を除く)

「投票用紙の取り扱いミス」については、本来であれば無効であるべきはずの投票が杜撰な対応で有効になったことを指しています。とくに郵便投票や不在者投票の管理が適切でなかったことからこのような事態が起きたと指摘しています。

・IDチェックなし(証言43)
https://bannonswarroom.com/wp-content/uploads/2020/12/The-Immaculate-Deception-12.15.20-1.pdf

・署名の整合性チェックの乱用
https://www.democracydocket.com/wp-content/uploads/sites/45/2020/07/GA-Settlement-1.pdf

・外封筒がない投票用紙による投票
https://www.courtlistener.com/recap/gov.uscourts.pamd.127057/gov.uscourts.pamd.127057.169.0.pdf

・有効期日を超えた無効票のカウント
https://www.theepochtimes.com/wisconsin-usps-subcontractor-alleges-backdating-of-tens-of-thousands-of-mail-in-ballots_3601580.html

3.プロセス違反

「プロセス違反」は、監督者らが投票所で公平性に基づくプロセスを踏んでいなかったことを指しています。なかには州法に違反する行為が見られたと指摘しています。

・監督者や傍観者の乱用(証言66-72)
https://bannonswarroom.com/wp-content/uploads/2020/12/The-Immaculate-Deception-12.15.20-1.pdf

・州法違反の郵便投票
https://cdn.donaldjtrump.com/public-files/press_assets/wisconsin-filing-12-1-20_compressed.pdf

・非合法的な有権者による投票を許可(証言80-82)
https://bannonswarroom.com/wp-content/uploads/2020/12/The-Immaculate-Deception-12.15.20-1.pdf

4.平等保護条約違反

「平等保護条約違反」は、すべての投票が平等に扱われていないことを指しています。郵便投票と対面投票ではIDチェックの厳しさが異なるなど、不正に繋がりやすい環境にあったと指摘しています。

・郵便投票よりも対面投票者に対して厳格なID確認が行われた
https://www.inquirer.com/politics/election/mail-ballots-pennsylvania-election-trump-biden-20201119.html


・投票の間違いを修正する際の基準に不平等があった
(http://www.pacourts.us/assets/files/setting-7723/file-10362.pdf?cb=f327ff)

・公平さに欠ける監視員や傍観者の配置(証言105-107)
https://bannonswarroom.com/wp-content/uploads/2020/12/The-Immaculate-Deception-12.15.20-1.pdf

5.投票機の欠陥

「投票機の欠陥」では、投票機やソフトウェアに欠陥があり、票を操作できる状態にあったことを指しています。また、投票機を提供した企業(ドミニオン)は、反トランプ派の関係者が多く、意図的な操作に繋がったと指摘しています。

・不正確な投票機
https://www.democracydocket.com/wp-content/uploads/sites/45/2020/11/nov-17-doc-2.pdf

・バイデン氏が有利になる設定や不可解な票の増減
https://thecitizen.com/2020/11/15/georgia-voting-irregularities-the-curious-case-of-bidens-20000-vote-surge/

6.致命的な統計異常(ペンシルバニア州を除く)

「致命的な統計異常」は、不自然で異常な統計が多かったことを指しています。バイデン氏は郵便投票や不在者投票による獲得票が多いことや、深夜に急激に票を伸ばすなど、異常性が目立ったと指摘しています。

・郵便投票および不在者投票の拒否率が劇的に減少
(https://www.democracydocket.com/wp-content/uploads/sites/45/2020/12/Trump-v.-Raffensperger.pdf)

・100%を超える投票率
https://themichiganstar.com/2020/12/02/mathematician-says-biden-may-have-received-130-percent-of-the-democrat-vote-in-maricopa-county-arizona/

・異常な票の増加
https://votepatternanalysis.substack.com/p/voting-anomalies-2020

「ナバロ・レポート」に対する周囲の反応

ナバロ・レポートに対する反応を見てみましょう。

批判的なワシントン・ポスト誌の反応

アメリカの大手新聞社ワシントン・ポストは、ナバロ・レポートについて「ホワイトハウス関係者による最も恥ずべき報告書」と批判的な報じ方をしています。

記事を書いたフィリップ・バンプ氏は、ナバロ氏が不正の根拠として引用している部分を入念に確認したところ「偏った欠陥がある情報源に依存している」と指摘しています。つまり、ナバロ氏が報告書内で挙げた証拠は「共和党やトランプ氏寄りのメディアが報じたもの」しかないということです。

同時に、不正選挙や陰謀論を信じるアメリカ人は、疑わしい情報を発信することを厭わないメディアからしか情報を得ていないと述べており、ナバロ氏が主張する不正の根拠に疑問を呈しています。

ちなみに、同誌は2018年のGallupとKnight Foundationによる共同調査「アメリカのメディアの偏向と公平」の結果、第9位であることから中立的なメディアと言えるでしょう。

嘘をついたと報道するCNN

民主党寄り、そして反トランプとして知られるCNNによる報道では、ナバロ氏について「嘘をついた」と報じています。

記事のなかで、テレビ番組のフォックス・ビジネスに出演したナバロ氏が「ホワイトハウスはトランプ政権2期目を仮定して調整している」や「選挙に勝った」など、嘘をついたと指摘しました。

また、同氏が嘘をつき続けたと強調したうえで「バイデン氏が不正な票によってトランプ氏のリードを覆した」と述べたと紹介しています。

CNNは民主党寄りの偏向報道をする代表格として知られているため、ナバロ氏の主張に対して批判的なのは当然と言えるでしょう。

懐疑的なFox News

共和党寄り、親トランプ報道で知られるFox Newsは、同社の番組に出演したナバロ氏の発言に対して「間違っている」と否定しています。

Business Insiderは、ナバロ氏がリアリティ番組「Justice with Judge Jeanine(ジェニーン裁判官との正義)」に出演した際「不正選挙の調査を受け、2021年1月20日の大統領就任式は延期される可能性がある」と発言し、間違っていると指摘されたと伝えています。(日程は憲法で決まっている)


また、報告書によって大統領選の結果が覆る可能性も否定し、信頼できる証拠を示せていないと紹介しました。

アメリカで最も共和党寄りとされているFox Newsでさえもナバロ・リポートに厳しい評価を下したと言えるでしょう。

静観のツイッター社

ツイッター社はナバロ氏のアカウントを凍結していません。2021年1月25日現在、同氏のアカウントは不正選挙について触れた投稿(https://twitter.com/RealPNavarro/status/1346481794170855428)で警告を受けている以外、正常に表示されています。

また、ナバロ・リポートを発表した投稿(https://twitter.com/RealPNavarro/status/1339621214126546947)では何も警告を受けていません。この投稿はおおよそ2,000回のリツートで拡散されていますが、トランプ氏をはじめシドニー・パウエル氏や陰謀論支持者らのアカウントが7万件も停止されている事態を考慮すると異例と言えるかもしれません。

まとめ

以上、「【アメリカ大統領選】不正選挙の詳細をまとめたナバロ・レポートとは?」でした。

ナバロ氏による不正を暴く報告書はアメリカの一部で波紋を呼んでいます。仮に、ナバロ氏の主張が正しければ、今回の大統領選は仕組まれた選挙であり、民主主義を根幹から揺るがす事態です。また、アメリカの主要メディアの信頼性は失墜するでしょう。

一方、ワシントン・ポスト誌が指摘するように、ナバロ氏が根拠として挙げている点の多くは、不正行為そのものの証拠としては乏しいものが多く、あくまでも引用レベルであることは否めません。

バイデン政権がスタートしたいま、ナバロ・レポートが不正選挙や偏向報道に一石を投じるか、今後も注視しましょう。

参考資料サイト

ナバロ・レポート|第一部「The Immaculate Deception(完全な詐欺)」
https://bannonswarroom.com/wp-content/uploads/2020/12/The-Immaculate-Deception-12.15.20-1.pdf

ナバロ・レポート|第二部は「The Art Of The Steal(盗みの芸術)」
https://img1.wsimg.com/blobby/go/be36dc6d-0df4-4c20-addf-fca72be46150/The%20Art%20of%20the%20Steal%201.5.21%20FINAL.pdf

ナバロ・レポート|第三部「Yes, President Trump Won(トランプ大統領は勝利した)」https://img1.wsimg.com/blobby/go/be36dc6d-0df4-4c20-addf-fca72be46150/The%20Navarro%20Report%20Volume%20III%20Final%201.13.21-0001.pdf

AP通信|UNDERSTANDING THE ELECTION
https://www.ap.org/media-center/understanding-the-election

ワシントン・ポスト|This might be the most embarrassing document created by a White House staffer
https://www.washingtonpost.com/politics/2020/12/18/this-might-be-most-embarrassing-document-created-by-white-house-staffer/

GallupとKnight Foundationによる共同調査|These are the most and least biased news outlets in the US, according to Americans
https://www.businessinsider.com/most-biased-news-outlets-in-america-cnn-fox-nytimes-2018-8

CNN|Biden begins transition plans as Trump refuses to concede
https://edition.cnn.com/politics/live-news/biden-trump-us-election-news-11-13-20/h_3b32c253a51efe960f84f787d0664cbd


Business Insider|Trump advisor Peter Navarro falsely claimed that Biden’s inauguration could be delayed, contradicting the Constitution
https://www.businessinsider.com/peter-navarro-falsely-claims-biden-inauguration-can-be-delayed-2021-1

Twitter|不正選挙について触れた投稿
https://twitter.com/RealPNavarro/status/1346481794170855428

Twitter|ナバロ・リポートを発表した投稿
https://twitter.com/RealPNavarro/status/1339621214126546947

本記事は、2021年1月29日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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