「会員制医療サービス」で働く「保健師」の仕事内容・給料レポート

「会員制医療サービス」で働く「保健師」のキャリアレポートです。

今回は、その仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や残業状況・職場恋愛などについてインタビューしたものを編集して掲載します。


はじめに

「会員制医療サービス」で働く「保健師」のキャリアレポートです。

レポート者のプロフィール

職業・勤務先:保健師 / 会員制医療サービス
性別:女性
雇用体系:派遣
所有資格:看護師、保健師、第一種衛生管理者

「保健師」を目指した理由

中学生の時にバスケットボール部に所属しており、けがをしました。 その時に手術、入院、リハビリをしましたが、関わっていた「看護師」に憧れました。

「保健師と看護師」の仕事内容について

「看護師」・「保健師」2つの仕事を1つの場所で掛け持ちしていました。

「看護師」としての仕事内容は、新規登録される方へのサービスや健診・人間ドックの内容の説明、受診スケジュールの調整、受診当日のアテンドです。 基本的にはプラン制となるため、毎年実施する内容は決まっており、その検査の必要性や検査によってわかることをご説明し、ご都合を伺いながら1年間のプランを立てます。

また、施設内に小規模な医療設備を設けており、アンチエイジング検査や各種点滴(美容、疲労回復などの目的のもの)は、非常勤医師の指示に基づいて実施していました。

「保健師」としての仕事内容は、健診や人間ドックの検査結果を直接顧客へご説明することです。 医療機関からは顧客のご自宅へも結果が郵送されていますが、あらためて口頭でご説明し、適切な生活のアドバイスをします。 また、要精密検査や要治療がある場合、または顧客の希望がある場合は、適切な医療機関をご紹介し、受診をサポートします。

「保健師」の1日の仕事の流れ

8時: 自宅から出勤(電車通勤)
8時30分: 会社到着
9時: ・会社内、医療設備の準備 ・当日来訪者の資料等の準備 ・健診受診者のお出迎え、医療機関までのアテンド(オープンよりも受付時間が早かったため)
9時~13時: ・新規登録者さまに対するご説明 ・医療機関を受診される患者様のアテンド(1日2~3件程度) ・アンチエイジング検査、点滴の実施 ・医療機関への受診代理申し込み ・会員様への検査結果のご説明、生活アドバイス ・翌日の来訪者様の資料、対応準備 ・非常勤医師のもてなし(週3回) ・電話対応
13時~14時: 昼休憩
14時~17時: 午前中と同じ

※仕事はかなりルーチンが多いですが、日によって行動は大きく変わるため、「よくある1日」というものがありません。 上記の中の職務を、その日担当する会員様のスケジュールに合わせてこなしていく流れです。

「保健師」の給料・残業・有給休暇について

時給1800円/週5日勤務 ボーナスはありません。 派遣なので残業はありませんでしたが、正社員の方はかなり残業が多いと聞きました。

「保健師」有資格者の場合は、さらに仕事量が増えるため、土日の休日出勤もしているそうです。


この仕事で、働いているときに困ったこと

会員様は基本的に富裕層がメインとなるため、健康と時間をお金で買っている印象でサービスを利用されている方が多く見受けられました。 そのためか、対応はわりと横柄な方が多く、病院やクリニックに勤めていた時よりも精神的な負担が大きかったことが、働いていて困ったことです。

また、かなり仕事量が多いにもかかわらず派遣は時給の関係で残業できないため、その分の仕事が正社員の「看護師」・「保健師」の負担になることが、かなり気になりました。 大手企業が経営しているのでコストに厳しいのは理解できますが、もう少し柔軟な対応が現場では求められていました。

この仕事や職場でよかったこと

オフィスも大きな駅のすぐそばだったので、通勤が非常に便利でした。 周りに飲食店も多く、昼休憩の外出もOKだったので、ランチタイムが楽しめました。

また、「看護師」・「保健師」の仕事の中でも、時給はかなり良い方だったと思います。 富裕層相手の仕事のため、面接ではかなり接遇面を求められましたが、それをクリアできれば割のいい仕事だと思います。 ただ、それはあくまでも派遣で仕事をしていればの話で合って、正社員の話を聞いていると常勤にはなりたくないと思いました。

「保健師」の仕事エピソード

大変だったことは、会員様への対応です。 アテンドや説明は一般健診だけでなく、各種人間ドックやこれから受診する(または現在している)病気・治療の内容までかなり幅広くあります。 当然、会員様からご質問を受ける事もありますし、深く掘り下げて説明を求める方もいらっします。

また、医療サポートの側面もあるため、ご自身だけでなくご家族やご親戚、ご友人の話にまで及びます。 そのため、かなり広く深い医療知識が求められ、専門にしてこなかった分野の勉強が非常に大変でした。 お相手はかなり高い利用料をお支払いになられて、会員権を得られているため、「知りません」「分かりません」「あとで調べます」では通用しません。

「保健師」の職場恋愛について

人数が少ない上に職場は女性ばかりで、男性は代表・営業・事務の3名だけでした。 しかも皆さま50代を超える既婚者だったので、職場恋愛・結婚はありません。 非常勤医師で男性の方もお見えになりますが、恋愛へと発展したことは今まで1度もなかったそうです。

また、基本的に会員様も中高年以上の方が中心であり、会員登録はご家族揃ってされる方がほとんどだったので、会員様との恋愛事情もありませんでした。 お付き合い・ご結婚をされている「看護師」や「保健師」も、職場とは関係のない機会に出会われた人、友人だった人がパートナーでした。

まとめ - 「保健師」を目指す方へメッセージ

「保健師」業務でもレアな経験をしましたが、マナーに自信のある方は派遣なら狙い目の仕事だと思います。

本記事は、2021年8月20日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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