「大学」で働く「保健師」の仕事内容・給料レポート

「大学」で働く「保健師」のキャリアレポートです。

今回は、その仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や残業状況・職場恋愛などについてインタビューしたものを編集して掲載します。


はじめに

「大学」で働く「保健師」のキャリアレポートです。

レポート者のプロフィール

職業・勤務先:保健師 / 大学
性別:女性
雇用体系:非常勤
所有資格:看護師免許 保健師免許

「保健師」を目指した理由

「看護師」として4年間、総合病院の小児科病棟で働いていました。小児科といっても高校生や大学生などの入院も多く、大学生と関わっていく中で生活習慣の乱れが気になり何か関わりを持てたらなと思っていました。

もともと「保健師」の資格を活用した仕事をしたいなと思っていたので、退社後非常勤勤務で大学の「保健師」として働くようになりました。

「保健師」の仕事内容について

大学で非常勤としての「保健師」の仕事は、主に学生の健康管理になります。定期的な健康診断の結果をもとに一人一人の学生と面談をし、指導を行っていきます。

高校を卒業して大学から一人暮らしを始める学生が多いなか、アルバイトを開始し生活習慣が乱れがちになります。外食ばかりであったり、朝食を食べないといった学生や昼夜逆転の生活をしている学生もいます。

それに準じて、月経周期が不規則になってしまったり、寝つきがが悪いといった自覚症状を訴える学生も多いです。そのような現状を一緒に確認しながら、食事の選び方、朝食を摂ることの意味、日常に取り入れやすい運動方法やスマートフォンを長時間使用することによる身体への影響などを本人が理解できるよう伝えていきます。

また、ダイエットプログラム・禁煙プログラムの企画・運営も行っていました。 既往の有無、現在も通院しているのか、どのような治療を行っているのか等も把握し、必要時スムーズに病院と連携できるよう情報を管理していくとともにメンタル面で気になる学生をカウンセラーに繋げます。

また、体調不良者や怪我をした学生への応急処置も行っています。

「保健師」の1日の仕事の流れ

ある1日のスケジュールは、
7時:起床 
8時:自宅を出て電車で通勤 
8時半:大学に到着 
8時45分:朝礼 
9時:勤務開始、健康診断結果・面談での会話内容をパソコンへ入力。特に4~5月は面談で気にかかった学生をピックアップし次の個人面談について本人と連絡し合いながら調整を行う。
12時:昼食(60分間) 
13時:個人面談を予約している学生と面談
14時:学生向けへWeb配信の準備。熱中症対策や喫煙・副流煙の影響など学生の身近な健康問題について1ヶ月に1回配信。
16時:明日の面談予定者の情報収集と先輩保健師とある程度どのような対応をしていくのかについての話し合い。
17時:勤務終了、電車にて帰宅

大体のスケジュールはこのような感じですが、常時体調不良者や相談窓口へ来た学生の対応を行いつつ実施しています。


「保健師」の給料・残業・有給休暇について

給料は日給で9000円で月に17~18万円程度いただいていました。

暦どおりのお休みだったので、基本土日祝日がお休みでした。残業はほぼなく定時に勤務終了が多く、残業した際は残業手当てが出ていました。

非常勤だったためボーナスや有給休暇はありませんでした。

この仕事で、働いているときに困ったこと

健子診断結果から面談を実施しますが、自身の健康についてあまり関心がないのかなと思う学生が多いなと感じました。学生自身が関心を持たないことにはいくら積極的に介入しようとしても意味がないのだということを痛感しました。

それに対し、どのような関わり方が効果的なのかについては日々自問自答していました。学生自身が関心をもって積極的に健康行動がとれるような広報や説明方法については先輩に相談しながら行っていました。

この仕事や職場でよかったこと

先輩方がみなさん優しく、仕事を1から教えてくださり、わからない事や困ったことはその都度相談できていました。

また、定時で帰宅できるところも魅力的だと思います。家事と仕事の両立がしやすく土日休みなので予定も立てやすかったです。

看護師時代は忙しさが相まってなかなか1人1人とじっくり関わることができなかったのですが、時間にある程度余裕もあるので学生1人1人とじっくり関わっていけるのもとてもいい経験でした。

「保健師」の仕事エピソード

大学の「保健師」として働き始めて間もない頃、BMIが肥満となっており、ダイエットプログラムを利用する学生に対応しました。1年間を通してのプログラムでしたが、最初は食生活や運動習慣を身につけていく事が大変でした。一人暮らしではなく実家暮らしであったため、食事内容に関するリーフレットを家族向けに作成して本人から渡してもらい家庭での食事を工夫してもらうよう働きかけました。

また、運動に関してもいきなりハードなものは難しいので、ながら運動できるものを数種類と通学を最初は片道だけバスではなく徒歩に変えてもらうなどして開始してもらいました。徐々に体力もつき始め、少しずつ運動時間を増やしたり自分で調理してみたり自主性がでてきて、1年後に約10キロの減量に成功しました。

継続して学生を見ていたこともあり、苦労しながら自主的に行動し始めて成功した姿を見たときは自分のことのように嬉しかったです。その成功に微力ながら一緒に参加できたのは私にとっても忘れられない経験になりました。

「保健師」の職場恋愛について

周りの皆さんは職場ではなく友人の紹介や学生時代からの付き合いで結婚されている方が多かったです。私自身は看護師時代に職場で出会った方のとお付き合いし結婚しました。

保健室勤務だとなかなか他職種と関わり合うことはなく、学生との関わりがほとんどなので出会いは難しいかと思います^^;以前は大学で教員として働いていた方と結婚された方もいたというお話は聞きました。一番多いのは合コンや結婚式の2次会での出会いだったように思います。

まとめ - 「保健師」を目指す方へメッセージ

最初は初めての経験だらけで不安も多かったですが、学生との関わりはとても楽しく自分自身も若い気持ちで働けているように感じていました。

保健師資格をお持ちならぜひ一度経験してみるのはいかがでしょうか!


本記事は、2022年9月23日時点調査または公開された情報です。
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