はじめに
「病院内の治療就労両立支援センター」で働く「保健師」のキャリアレポートです。
職業・勤務先:保健師 / 病院(治療就労両立支援センター)
性別:女性
雇用体系:非常勤
所有資格:看護師、保健師、養護教諭2種(東京都)
「保健師」を目指した理由
全国どこでも、いつでも働くことができる資格が欲しかったため、目指しました。元々、別にやりたいこと(夢)があったのですが、それが上手くいかなかった時に、仕事に困らないようにと思い、目指しました。
「保健師」の仕事内容について
中規模病院の治療就労両立支援センターという部署で働く「保健師」です。仕事内容は主に2つあります。
1つ目は、内科外来通院中の患者さんに対し、生活指導を行います。例えば、高血圧の内服治療中の患者に対し、薬だけでは改善できない生活習慣の部分を面談を通して指導しています。この指導は患者さんと一対一で、1時間~2時間程度向き合うので、コミュニケーション力、指導に必要な豊富な知識が求められ非常にやりがいがあります。
2つ目は、病院の健診センターで人間ドックを受診する患者さんに対し、検査結果の説明と簡単な生活指導をする仕事です。例えば、血液検査でコレステロール値に異常がある場合は、食事内容や体重管理について聞き取りをし、問題があれば指導をします。
また、上記2つ以外には、不定期で外部の企業に出張し、健康相談・指導を行う機会もあります。常に患者さん、そして部署内の医師や栄養士、理学療法士など多職種と関わる仕事なので、高いコミュニケーション力、協調性が求められる仕事です。
「保健師」の1日の仕事の流れ
仕事は平日5日の日勤です。
朝7時半に自宅を出て、電車で30分ほどかけて通勤
8時過ぎに病院に着き、着替え
8時15分始業
その日の指導の指導のスケジュールを個々が確認した後に、朝のミーティングでお互いの1日のスケジュールを確認します。日によっては、医師に対し、生活指導の経過報告をするミーティングも行います。
患者さんへの指導は主に9時頃から開始(予約状況による)。
午前中は、担当の患者の生活指導に2時間ほど使い、その後PCで記録作業します。
12時からお昼休憩(45分)
午後は13時から、午前中と同様、生活指導の予約があれば行います。
14時頃からは、人間ドック受診者への指導の対応が入ります。他の保健師と分担して行います。
16時半に終業となります。
「保健師」の給料・残業・有給休暇について
パートのため、時給です。時給は1450円で、月給だと18万~20万程です。祝祭日や年末年始など休みが多い月はその分手取りが減ります。
ボーナスはパートですが年2回少しあり、それぞれ額面8万程度です。残業はなしです。有給休暇はパートのため年10日付与されます。人手不足傾向にある職場のため休みを取る際は気を使います。
この仕事で、働いているときに困ったこと
困ったことは、パートタイマーだったのですが勤務時間・勤務頻度の融通がほとんど利かなかったことです。例えば、閑散期に仕事がほとんどない状態でも出勤を強いられたりなど、です。
また、昔ながらの古い職場だったため、朝出勤するとお茶を沸かし、皆に配るという習慣も残っており、就業開始前にも関わらず行っていました。
また、休憩をとる部屋がないため、お昼はデスクでとるのですが、お昼時に患者さんが来た際などの対応をする人が明確に決まっておらず、お弁当を食べている最中に中断して対応するシーンもあり、時給で働いている身としては不満でした。
この仕事や職場でよかったこと
人間関係が良かった点です。直属の上司にあたる保健師や一緒に仕事をする多職種が皆良い方でした。
あとは、比較的規模が大きく、名の知れている病院なので、「患者さんが来ない」ということがなく、「黙っていても仕事がある状態」は恵まれていたのではないかと思います。
また、パートでしたが、しっかりと福利厚生(宿泊費補助や、医療費補助など)を受けられる点は、他の小規模病院やクリニックにはない点だと思うので恵まれていました。
「保健師」の仕事エピソード
毎日、ほぼ初めましての患者さんと対面し、2時間程度の面談を一対一で行うので、様々なタイプの人と接するストレスがあった点はかなり大変でした。理解力が良い患者さんは良いのですが、そうではない患者さんが大半なので、日々個々にあった指導を考えていました。
また、指導をし成果がある方だけではないので、「自分が行った指導は無意味だったのでは?」と自問自答してしまうこともありました。
逆に、感動したことは、何回に一度か、「今日来てよかった、保健師さんに相談してよかった。」とストレートに表現してくれる患者さんがいた時です。
「保健師」の職場恋愛について
私が所属している部署での職場恋愛は皆無、といって良いと思います。というのは、全員既婚者だったからです。皆結婚し、子供がいて、基本的に家庭優先の働き方なので、飲み会なども年に数回程度です。
皆の出会い、ご縁は、学生時代の友人だったり、趣味のサークルや飲み会での出会いが大半だったと思います。医療系の職場は、基本的に忙しく、皆余裕がないことが多いので、職場内での恋愛はあまりないように思います。医療者同士の結婚だと、同じ病院ではなく他病院が多い傾向にあります…
まとめ - 「保健師」を目指す方へメッセージ
人と接することが好き、責任感がある人にはやりがいのある仕事です。頑張ってください。
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