【11年勤務の幼稚園先生レポート】公立幼稚園で働く魅力5つ

今回は、公立幼稚園で11年勤務した私が、公立幼稚園で働いて良かったと思う点について5つ紹介します。


公立幼稚園で働いて良かったことその1:福利厚生が充実している

公立幼稚園教諭は地方自治体の職員として勤務するため、市役所職員と同じように充実した福利厚生を利用することができます。女性で働く私にとって、とても助かるものでした。

いくつかその例をご紹介します。

産前休暇を8週前からとることができる

私が妊娠した際、産前休暇がいつからか取れるかをネットで調べていると一般的には6週前からのところが多いと知りました。

しかし、自治体の規程で確認すると、少し早く(8週前)に産前休暇に入ることができると分かり、予定日の8週前から私は産前休暇に入ることができました。

育児休業を最高3年取得できる

公立幼稚園教諭は育児休業も最高3年取得できるところは大きな強みです。育児休業給付金が出ることはもちろん、公立幼稚園教諭は復帰した後も時短勤務とは別に育児時間(私の自治体は子供が3歳になるまでは1日90分)を取得することができます。

特別休暇が付与される

自身の子どもの学校行事等の休暇や教員の子どもの看護休暇など、『特別休暇』として(年休とは別に給料が発生する休み)一定日数の休暇が付与されていました。

優待価格で利用できるものがある

公立幼稚園教諭は休暇制度だけではなく、福利厚生ガイドブックなどが支給され、レジャー施設などを優待価格で利用することもできます。

公立幼稚園で働いて良かったことその2:研究熱心な尊敬できる先輩が多い

公立幼稚園教諭は、保育技術のスキルを持つだけでなく、保育の理論的な面を考えながら保育をしている先輩が多いので、自分自身の勉強にもなることが多く、尊敬できる方が多かったです。

私がそう感じた理由をいくつかご紹介します。

活動のねらいや活動の意味について理解している

公立幼稚園教諭は教育委員会や市役所指導課、大学の講師から研修を受けているので、活動の『ねらい』、何のためにその活動をするのかなどを理解されている方が多かったです。

私自身、保育の理論的な部分を学ぶことができ、とても勉強になりました。


子どもの実態に合わせた保育をしている

公立幼稚園教諭は、『子どもが単に活動をすれば良い、行事をすれば良い』ということではなく、指導計画に基づいて、受け持っているクラスの子ども達の実態に合わせた保育のねらいを考えている研究熱心な先生が多かったです。

公立幼稚園で働いて良かったことその3: 異動がある

公立幼稚園教諭は、自治体職員として採用されているので、自治体内での異動があります。私の周りの公立幼稚園教諭も2年から6年程度で異動があることがほとんどでした。

仮に人間関係でいまひとつなことがあっても、異動があるので気持ちも年度ごとに切り替えることができます。

また、毎年新しい公立幼稚園教諭との出会いがあるので、保育面で自分に吸収できることも多く、自分自身の保育の幅も広がります。

公立幼稚園で働いて良かったことその4:研修制度が充実している

公立幼稚園は研修が充実しており、幼稚園教諭としての資質を高めやすい環境にあります。いくつかその例をご紹介します。

都道府県主催の研修がある

都道府県が主催する、初任者研修や中堅研修、10年目研修など、勤務している都道府県の公立幼稚園教諭が集まって研修する機会があります。

園内研修を定期的に行っている

公立幼稚園は、園内での研修も私立幼稚園に比べると多いと思います。

学期ごとに指導計画を見直したり、個別指導計画を園全体で共有したり、必要な教材を職員全員で作成したりしています。

指導実践がある

指導実践(公立幼稚園が保育している姿を、教育委員会の指導課や大学講師講師等の先生に見てもらい、指導を受ける)も定期的にあり、直接評価やアドバイスをいただく機会がありました。

自治体職員としての研修がある

幼稚園教諭としての研修だけでなく、地方公務員としての法制度や財務関連など、現場では使うことがあまりない研修も経験年数によってはありました。

公立幼稚園で働いて良かったことその5:幼稚園教諭としては給料が高い

公立幼稚園教諭は私立幼稚園教諭と初任給に関しては大差がないかもしれません。

しかし、年数を重ねていくごとに給料の差が大きくなっていきます。

その理由をいくつかご紹介します。

地方公務員としての昇給・賞与がある

公立幼稚園教諭は公務員として働くので、給料も地方自治体に定められた通りに昇給し、市役所職員と同様に賞与もあるので、年収としては大きな差が出てくるでしょう。

時間外手当がつく

時間外手当は園長の承認が必要ですが、きちんと手当てをつけてもらえることが多いです。(園や自治体ごとに時間外手当てをつける判断基準には差があると思います)


地域手当がつく自治体もある

地域手当とは、都市部といった物価の高い地域に勤務する従業員に対して支給される手当のことです。

勤務する自治体ごとにパーセンテージが決められており、都市部に近いほど地域手当は高めにつけてもらえているようです。

まとめ

今回は公立幼稚園教諭として働く魅力について、5つご紹介しました。

公立幼稚園教諭は、私立幼稚園とは異なり、長く働いていくとそれだけお給料も加算され、福利厚生も充実しているので長く働きたい方にはおすすめです。

また、公立幼稚園教諭は異動があり、研修制度も充実しているので、幼稚園教諭として理論的な部分も勉強しながら幼稚園教諭としての質を高めていきたいという向上心のある方は、ぜひ公立幼稚園での勤務をお薦めします。

参考サイト

キャリアガーデン (careergarden.jp)

参考資料

会社設立センター

本記事は、2023年6月28日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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