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幼稚園での事故を未然に防ぐために心がけること

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目次

幼稚園や保育園での安全点検の実施

幼稚園や保育園での園内の遊具や設備に関して、定期的に安全点検をすることが重要です。

具体的には安全点検のチェックリストを作り、月1回安全点検日を決めておくことで忘れずに実施することができます。

また、色々な職員が同じ場所を交代で行っていくことで、色々な目で確認することができ、不具合の見逃しを防ぐことができます。

勤務していた園での安全点検実施例

各保育室、テラス、園庭、ホール、トイレ、湯沸かし室等、園内のすべての箇所を園長教頭を除く全職員で分担し、毎月点検していました。

また、園務分掌で安全点検係になっている職員は、各職員が行ったチェックリストをすべて点検していました。

安全点検係は不具合がある箇所に関しては教頭に報告し、すぐに処置できることに関しては用務員さんと対応し、業者に依頼する必要がある場合は教頭がすぐに修理依頼をしていました。

》参考URL:固定遊具の事故防止マニュアル (jpnsport.go.jp)

プール活動の監視に対する危機意識

プールや水遊びは溺れることから命に直結する活動になります。

プールの中に入って主に指導をする教員と外側から監視をすることに専念する教員が必要です。

動いていない子どもや危ない動きをしている幼児がいないか、全体に目を配り、規則的に目線を動かしながら監視することがポイントです。

こまめな園児の人数確認

お散歩や園外保育など、園の外に出かける場合は、移動する前には必ず人数確認をしましょう。


「時間に遅れそうになるから」とどんなに急いでいたとしても、たいして多い人数でなかったとしても、人数確認は必須です。

子どもがいなくなっていることに気づくのが遅くなればなるほど、リスクは高まります。

アレルギー把握と細やかな対応

アレルギーに関しては命に直結する問題です。

入園時に保護者からアレルギーに関する情報はあると思いますが、その情報を園全体で職員間で共有しておくことが必要です。

また食物アレルギーに関しては、間違っても友達のお弁当や給食を食べることのないよう、座る位置を工夫する、アレルギー食の子の給食を先に出しておく等しましょう。

勤務していた園でのアレルギー対応の例

担任は年度の始めに、保護者から預かる『家庭状況調査票』や『健康調査票』をもとに、アレルギーを持つ幼児に関する名簿を作成していました。

アレルギー名簿には、以下のような内容を記載していました。

1)幼児が何のアレルギーを持っているのか
2)どのような症状が現われるのか
3)症状が出たときの対応
4)かかりつけ医と病院の電話番号

作成したアレルギー名簿は、職員室に置いておくことで職員誰もが閲覧できるように用意していました。

》参考URL:【保育・保健関係者向け】子供を預かる施設における食物アレルギー日常生活・緊急時対応ガイドブック(令和3年度改訂版)を発行しました|お知らせ|東京都アレルギー情報navi. (tokyo.lg.jp)

持病に関する保護者・園との共通理解

アレルギーと同様、持病や病歴があるお子さんもいるかもしれません。

症状が現われた時には、どのような対応をしたら良いのか、すぐに家庭に連絡する必要があるのか、かかりつけの病院はどこなのかといった情報をしっかりと保護者から聞き取りをし、アレルギーと同様に園長をはじめ園全体で情報共有しておく必要があります。

特にてんかんやアナフィラキシーショックの可能性があるお子さんに関しては十分に注意する必要があります。

》参考URL:食物アレルギー・アナフィラキシーとは|第13回「学校での食物アレルギー・アナフィラキシー対応」|養護教諭のお仕事|特集|学校保健ポータルサイト (gakkohoken.jp)

職員の連携で子どもを「見守る」

幼稚園では年中や年長の学年になると学級の幼児の数に対して1人担任が基本です。


保育室の中だけで活動している時には担任の目がありますが、終始幼児1人1人の行動を目で追うことは不可能に近いのが実際です。

教師の「私だけで十分子どもを見れるから」といった思い込みが1番怖いです。

担任が『私1人では今ちょっと厳しい・・・』という時に「この時間、クラスを見てもらえませんか?」と担任が周りの職員に向けて声に出すこと、職員同士で連携をとること、サポートに入る人員が確保できていることも必要だと思います。

子どもの人数に対して、十分に見守れる職員が必要なので、職員の人員不足が生じている場合には、無理に活動を実施しようとせず、保育の活動自体を見直したり、臨機応変に対応することも必要です。

勤務していた園での職員連携で子どもを「見守る」例

私が勤務していた幼稚園は、好きな遊びの時間に室内と園庭を自由に子ども達が行き来することができていました。(子どもがしたい遊びを自分で選んで決めることを大切にしている園でした)

子どもの行動範囲が広範囲になることが分かっている時は、特に気をつけなくてはなりません。

そのため、担任が保育室で遊ぶ子ども達を見る時には、必ず園庭にフリーの先生か他のクラスの担任がいることを確認してから、子ども達が外遊びに行けるようにしていました。

もちろん、職員の人手が足りない日や他の職員が外に出られない状態の時には、学級の子ども達に対して「今は外に誰も先生がいないから、お部屋で遊ぼうね」と伝えることもありました。

まとめ

今回は幼稚園での事故を未然に防ぐために心がけることについてご紹介しました。

保護者は幼稚園を信頼して大切なお子さんを預けてくださっています。

事故や怪我はやむを得ず起こってしまうものもありますが、教師達の意識と事前の対策によって防げるものもたくさんあります。

日頃から危機感を持って、子ども達の保育に努めていきましょう。

参考資料サイト

幼稚園・保育所等の事故防止対策 (jpnsport.go.jp)

》教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン
(https://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/meeting/kyouiku_hoiku/pdf/guideline1.pdf)

本記事は、2023年7月26日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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この記事を書いた人

公務員総研チーム Maruです。主に公務員や行政関係のニュース記事をお届けします。

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