はじめに-「国立特別支援教育総合研究所」とは?
「国立特別支援教育総合研究所」は、特別支援教育に関する研究のなかでも実際的な研究を総合的に行い、特別支援教育関係職員に対し専門的で技術的な研修を行うことで特別支援教育の振興を図ることを目的として設置されました。
設立:1971年7月
予算:14億7,488万6,581円(平成21年度)
組織:文部科学省所管
所在地:神奈川県横須賀市野比5丁目1-1
公式ホームページ:http://www.nise.go.jp/cms/1.html
「国立特別支援教育総合研究所」の事業内容
「国立特別支援教育総合研究所」の事業内容を、3つのポイントに分けて、ご紹介します。
ポイント1:研究業務
1つ目は、「研究業務」です。
この業務は、下記の6つのカテゴリーに分けて、国の特別支援教育政策を推進するための研究を行います。
1)基幹研究(横断的研究)
国の重要な政策課題の推進に寄与するための研究
2)基幹研究(障害種別研究)
各障害種の差し迫った課題の解決に寄与する研究
3)地域実践研究
地域や学校が直面する課題を解決するため、地域と協働で実施する研究
4)予備的研究
障害種別研究につなげるために実施する予備的な研究
5)共同研究
障害児・者に関する教育・福祉分野の先進国と日本との比較研究
6)外部資金研究
科研費などの外部資金を獲得して行う研究
ポイント2:研修・セミナーに関する業務
2つ目は、「研修・セミナー」に関する業務です。
この業務は、研修事業を計画して各研修の期間を設け、インターネットにより講義内容を配信し支援教育に関するセミナー・シンポジウムを開催する業務です。
ポイント3:報告書・資料に関する業務
3つ目は、「報告書・資料」に関する業務です。
この業務は、各種研究の成果を紀要・報告書・論文集として出版し、研究成果物をリストにまとめたり、教育相談刊行物を出版する業務です。
「国立特別支援教育総合研究所」に就職するには?
「国立特別支援教育総合研究所」には、毎年定期・不定期に行われる採用試験に合格し採用されることで、就職することができます。
新卒採用から社会人採用まであり、新卒採用は毎年採用試験があり、社会人採用や非常勤職員の採用など、その他の職種は、不定期で募集があります。
「国立特別支援教育総合研究所」の募集職種
「国立特別支援教育総合研究所」には、常勤職員(事務職員・研究職員)、非常勤職員などの職種があります。
なお、現在は事務職員と非常勤職員は募集していませんので、随時、ホームページで情報の更新についてご確認ください。
直近の募集・採用情報
参考までに、2019年下半期に募集のあった職種をご紹介します。
常勤職員(研究職員)
「常勤職員(研究職員)」は、2020年4月に入所する任期付研究職員です。
任期は3年以内ですが、再任される場合があり、経歴等を勘案して任期なしとなることもあります。
採用の流れとしては、2019年度現在の募集を例にあげると、書類審査の第1次選考、面接審査の第2次選考に合格して、採用されれば就職できます。
なお、応募資格は、下記の通りです。
・応募資格
1)修士以上の学位、若しくはそれと同等以上の研究業績を有する人
2)知的障害分野における特別支援教育に関する研究業績のある人
3)知的障害のある子どもの教育経験(教育行政を含む)があることが望ましい
採用に関する詳細
上記に記載してある情報は、2019年12月に調査したものです。詳細は、公式ホームページの採用情報をご覧ください。
http://www.nise.go.jp/cms/6,0,77.html
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「国立特別支援教育総合研究所」は、日本の障害のある子どもの教育に関する研究や研修・支援、情報の普及などの役割を担っています。
「国立特別支援教育総合研究所」への就職を希望されている方は、ぜひこの記事をご参考ください。
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