「私立保育園」の「パート保育士」さんの仕事内容・給料レポート

私立保育園でパートとして働く、女性の「保育士」によるキャリアレポートです。

今回は、その保育士の仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や残業状況・職場恋愛などについてインタビューしたものを編集して掲載します。


はじめに

私立保育園でパートとして働く、女性の「保育士」によるキャリアレポートです。

「保育士」を目指した理由

実は、特に保育士を目指していたわけではありませんでした。

主人の知り合いの保育園で求人を出していたため、たまたまそこで働くことになりました。仕事をしていく中で資格が必要となり、通信で勉強して資格を取りました。

「保育士」の仕事内容について

保育士は、未就学の子供が保護者の仕事・病気などの理由により育児が困難な場合に、保育園で子供を預かってお世話をする仕事です。

中には一日のうちで自宅で親と過ごすよりも長い時間を保育園で過ごす子供もいるため、ただ一緒に過ごすのではなく、生活や発達のサポートの意味合いがとても強いお仕事です。

具体的には赤ちゃんが自分でご飯を食べれるようになると、ちゃんと自分でスプーンを握って食べれるように工夫をする、歩けるようになったら定期的にトイレに座らせ、排泄の自立を促す、着替えもすべて手を貸すのではなく、自分で着脱ができるような見守りや声掛けをする、といった具合になります。

子供の成長と共に支援も多岐にわたってきます。

言葉を発するようになったら読み書きの支援・社会性が芽生え始めて、お友達との関わりが増えてきたら集団での生活や規律についての指導、入学前には学習の支援も行います。それらすべてが安全に行われるよう、しっかりと見守り、寄り添っていくことが重要なお仕事です。

「保育士」の1日の仕事の流れ

パート勤務で日によって時間が違います。

<1日勤務の場合>

7時半:自家用車にて出勤
7時40分:園到着
8時:朝のカリキュラムスタート(主にモンテッソーリ教育)
9時:未満児は午前のおやつ、以上児は主活動開始
※主活動は、音楽・学習・スポーツといった具合に、クラスや曜日によって変わります。
※特に予定の無い日は天気がよければ散歩に行ったり園庭遊びをします。雨天の場合は室内で工作などを行います。
10時:未満児主活動開始
11時:給食(以上児は配膳を一緒に行う)
12時半:お昼寝
※その間に保育ノートや日誌の記入、また書類の作成や掃除・洗濯なども行います。
2時ごろ:ミーティング。
3時:午後のおやつ。
4時:帰りの会 その後は順次お迎えを待ちながら自由遊び
5時:通常勤務の場合は残っている園児を遅番担当者に引継ぎ、帰宅
※遅番勤務の場合は、園児が帰宅するまで担当します。

「保育士」の給料・残業・有給休暇について

パートのため時給です。時間給800円程度です。各種手当てもつきます。


月によって勤務が変わるので月収は安定せず、8~10万くらいです。ちなみに、年収は120万円程度です。

いわゆる「130万円の壁」に納まるようにしていますが、扶養の範囲は超えているので納税はしています。

残業は週に1~2度遅番勤務があり、その日によってかわりますが1~2時間程度です。

有給休暇はありますが、パートのため事前に用事のある日を申請しておけばシフトからはずしてもらえる為、利用したことはありません。

この仕事で、働いているときに困ったこと

子供の年齢や成長具合によってサポートの内容が変わるので、覚えることが多岐に渡ります。

また、季節の行事なども大切にしているので覚えることが大変多く、慣れるまでにはかなりの時間が必要でした。

パートなので担任を持たず、その日によって入るクラスが変わりますので、久しぶりに入ったクラスはちょっとした流れが変更になっていることがあり、手間取ってしまったこともありました。

また、最近ニュースなどで話題にもなりますが、重労働の割には収入は低いので、この点が改善されればと願っています。

この仕事や職場でよかったこと

保育の仕事なので、働く母親に対するサポートがとてもしっかりしています。

自分の子供も職場に預けていましたが、子供の急病のときの早退や欠勤にも理解がありました。

子供がいる職員はほぼ、職場に子供を通わせています。同じ建物の中に子供がいるので、安心感も大きいです。

また、私は資格を持たずに就職しましたが、資格の取得を勧められ、勉強させてもらった点も恵まれていました。スクーリングや実習・試験などで長期でお休みをいただくこともありましたが、快く送り出していただき、安心して学習できたことに感謝しています。

「保育士」の仕事エピソード

子供たちが成長していく過程をすぐ近くで見ることができるのが大きな喜びです。

赤ちゃんだった子がすくすくと成長し、自分でできることが増え、心も体も大きくなって巣立っていく姿に感動します。

卒園後、立派になって会いに来てくれる子もいて、本当に嬉しく思います。大変だなと思うのは、子供たちとかかわる中で、時には厳しく叱らなければならない場面もあり、ただ厳しく言うだけではなく、なぜ今注意をされて、どこを改善しなければならないのかを子供自身がしっかりと理解できるように噛み砕いて説明し、伝えていくのは大変だと感じます。


「保育士」の職場恋愛について

うちの職場の場合、男性の保育士や職員も多くいますので、職員同士でカップルになったり、結婚なさった例も過去にはいくつかありました。

職場内に恋愛のゴタゴタを持ち込みさえしなければ、上司から厳しく言われたりすることはない環境です。

私自身は結婚後に今の職場に就職しましたので職場恋愛とは無縁でした。

同僚は、学生時代の同級生や趣味の仲間だったことがきっかけで交際を始め、結婚に至ったというケースが多いようです。

まとめ ー「保育士」を目指す方へメッセージ

覚えることも多く、体力的にも大変なお仕事ですが、尊いお仕事です。

素敵な保育士を目指して頑張って下さい!

本記事は、2018年8月17日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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