「福岡市」について
福岡県の県庁所在地である「福岡市」は、九州北部、同県西部に位置する政令指定都市です。
「福岡市」は、九州地方の行政・経済・交通の中心地であり、北九州市と共に形成する北九州・福岡大都市圏は、都市単位の経済規模において、日本の4大都市圏に数えられています。
この「福岡市」の人口は2018年12月の時点で約158万人で、近畿地方以西の西日本では2番目、全国の市では札幌市に次いで5番目です。九州大学をはじめ、福岡大学や九州産業大学などの大学が集中しているため、福岡県の中でも20代の人口が多いのが特徴です。15歳から29歳の若者の人口比率は約20%と政令指定都市の中でトップで、人口増加率でも全政令指定都市トップです。全国的に人口減少が進んでいる中、2035年まで人口が増加すると予想されています。
政令指定都市の「福岡市」には、現在7の行政区(西区、東区、早良区、博多区、中央区、城南区、南区)が置かれています。当初は5区体制でしたが、1982年(昭和57年)に西区から城南区、早良区が分区されました。
最後に、「福岡市」の気候は、日本海側に面していますが、温暖な太平洋側気候の九州型で、冬の日照時間が短く、降水量のピークは夏で、雨日数と降雪量が極めて少ないという特徴があります。低緯度で内湾に面している大都市のため、夏の暑さが大変厳しく、湿度も高い傾向があります。
>福岡市のホームページ
http://www.city.fukuoka.lg.jp/index.html
「福岡市」の成り立ち
「福岡市」の成り立ちは、1889年(明治22年)に、「福岡区」が他の30市と共に日本最初の市になったことに遡ります。当時、市名を「博多市」にするか、福岡と博多を再分離するかなど市名を巡る争いが過熱したそうです。
その後、1899年(明治32年)に博多港が開港し、1911年(明治44年)には現在の九州大学の全身である九州帝国大学の創立によって発展が進み、九州地方の中枢都市として位置づけられるようになりました。その後、1910年代に熊本市の人口を上回り九州地方最大の都市になり、1920年の統計では熊本県の人口の2倍以上になりました。
そして、1972年4月1日に北九州市に次いで、九州地方で2番目の政令指定都市に移行しました。1975年には山陽新幹線博多駅が開業し、同年、人口が100万人を突破しました。さらに、2015年には法定人口が神戸市を上回り政令指定都市の中で5番目になり、今後も毎年1万人以上の人口増加が予想されています。
福岡市長「高島 宗一郎」(たかしま そういちろう)さんはどんな人?
2010年12月から福岡市長を務める「高島宗一郎」さんは、1974年11月1日に大分市で生まれました。大学卒業後は九州朝日放送に入社し、朝の情報番組などを担当。2010年に退社後、福岡市長としては歴代最年少となる36歳で当選し、第35代の市長となり、3期目になります。一期目4年間の税収伸び率は政令指定都市でトップを記録し、現在、5年連続で税収過去最高を更新中です。
>福岡市長公式ホームページ
(http://takashima.fukuoka.jp/)
「福岡市」の行政プラン
「福岡市」の行政プランは、「住みたい、生きたい、働きたい。アジアの交流拠点都市・福岡」をテーマに、以下の4つの都市像を目指すとしています。
1) 自律した市民が支え合い、心豊かに生きる都市
2) 自然と共生する持続可能で生活の質の高い都市
3) 海に育まれた歴史と文化の魅力が人をひきつける都市
4) 活力と存在感に満ちたアジアの拠点都市
また、今後、「人と環境と都市活力の調和がとれたアジアのリーダー都市」の実現に向けて以下の4点を重点分野として定めています。
1) 見守り、支え合う、共創の地域づくり
2) 次代を担う子ども、グローバル人材の育成
3) 福岡の成長を牽引する観光・MICE・都心部機能強化の推進
4) 人と企業を呼び込むスタートアップ都市づくり
まとめ
以上、地方自治体特集「政令指定都市」シリーズ、第19回は福岡県の「福岡市」についてご紹介させていただきました。
本シリーズの他の都市は下記よりご覧いただけます。
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