幼稚園教諭が退職する理由 その1:給料に対する仕事量の多さ
幼稚園教諭の平均年収は厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると約380万円になっています。
残業や持ち帰りの仕事が多い幼稚園教諭の実質労働時間を考えると、やはり決して良い年収とは言えないのではないかと思います。
年収に対して、仕事に費やす時間が多すぎることが負担となり、退職を考える要因の1つになります。
》参考URL:令和2年賃金構造基本統計調査 結果の概況|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
幼稚園教諭が退職する理由 その2:仕事とプライベートの線引きができない
幼稚園教諭の仕事には子ども達の保育の他にも沢山の業務があります。
勤務時間内の中では、子ども達の保育、個人情報を扱う幼稚園でしかできない事務仕事、行事の準備等をしていると、学級運営に関する計画や保育の中で使う教材準備の時間が十分に取れないことがあるというのは、当たり前のような現場が多いのではないでしょうか。
基本的には勤務時間の中で全ての仕事を終わらせることができるのが理想ですが、なかなかそうもいきません。
その場合、幼稚園で残業するか(私立幼稚園の場合は企業のように残業代を分単位でつけてくれるところはほとんどないかと思います)、自宅に持ち帰って仕事をすることになります。
幼稚園という職場を出てからも、仕事のことを考えなくてはないという点でプライベートな時間にまで仕事を持ち込むことが負担となり、退職を考える要因の1つになりやすいです。
幼稚園教諭が退職する理由 その3:女性が多い職場ならではの人間関係
幼稚園の現場で仕事をしていて、「この環境に男性がいたとすれば、状況は変わっていたのではないか・・・」と思ったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
幼稚園という現場は、女性職員が多いところがまだまだ一般的かと思います。
女性だらけの職場になると、女性特有の人間関係や先輩職員の保育方針や生活の違いから派閥があるところも存在するでしょう。
子ども達の保育について向き合いたくても、職員同士の人間関係で悩んでしまいメンタルをやられてしまうと、保育どころではなくなってしまいます。
幼稚園教諭が退職する理由 その4:朝が早い
私立幼稚園では園バスを持っているところが多いかと思いますが、バスの担当になると出勤時間も早くなります。
通勤時間が長くかかる人にとっては、早朝出勤が負担になることもあります。
幼稚園教諭が退職する理由 その5:休みが取りにくい
幼稚園は夏休みがあるので、8月は比較的有給を取りやすいと思いますが、その他日々の保育がある時は基本的に休みが取りにくいです。
子ども達が登園している日に休みをとると、結局代わりの職員にクラスを任せることになるため、迷惑をかけてしまうことになるということが理由でしょう。
その点はシフト制の保育園のほうが平日休みを取りやすいかと思います。
特にそれなりに責任感がある人は、幼稚園勤務である以上平日に気軽に休みを取ることは難しいかと思います。
まとめ
今回は幼稚園教諭を退職する主な理由5つについて紹介しました。
働き方改革が注目されている昨今ですが、幼稚園の現場でも職員間でこれまでの働き方や保育の見直しをすることで改善できることも多くあると思います。
「昔からやってるから・・・」といった古い習慣を見直すことで、これからの幼児教育を担っていく若い先生たちが働きやすい現場となり、長く勤務し続けられるようになる職種になることを願っています。
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