政令指定都市シリーズ第9回「静岡市」について

地方自治体特集「政令指定都市」シリーズ、第9回は「静岡市」です。

静岡県にある「静岡市」の人口は2018年12月の時点で約70万人と、岡山市に次いで国内20番目です。そんな「静岡市」とはどんな都市なのか解説します。


「静岡市」について

静岡県の県庁所在地である「静岡市」は、同県のほぼ中央に位置する政令指定都市です。人口は2018年12月の時点で、政令指定都市移行の目安とされる70万人以上をやや下回っています。

市域面積は約1400平方キロメートルで、北海道北見市に次いで全国で5番目に広い市で、都道府県庁所在地の市では日本一の面積を有しています。南北に広がる「静岡市」は、北は南アルプス、南は駿河湾に面し、豊かな自然に恵まれています。

政令指定都市の「静岡市」には、現在3の行政区(葵区、駿河区、清水区)が置かれています。3区は政令指定都市の中では「相模原市」と並んで最も少ない行政区の数です。これは政令指定都市移行による混乱を抑える狙いと、1行政区あたり20万人前後という適正人口の目安に沿って設定しているためです。

また、「静岡市」の気候は、温暖で、夏は暑さが厳しく、冬も九州の県庁所在地に匹敵する暖かさです。関東平野などが大雪の場合も基本的に雨になり、1cm以上の積雪はとても稀で、国内でも最も雪の積もりにくい地域の一つです。

>静岡市のホームページ
http://www.city.shizuoka.jp/

「静岡市」の成り立ち

現在の「静岡市」の成り立ちは、2003年(平成15年)4月1日に旧静岡市と旧清水市を廃止して合併されたことに始まります。平成の大合併で唯一、中核市と特例市が合併したケースで、面積で日本最大の市となり、「静岡市」は中核市に指定されました。

その後、2005年4月1日に全国で14番目の政令指定都市に移行し、3行政区が設置されました。そして、2006年に「蒲原町」と、2008年に「由比町」と合併しましたが、2017年には推計人口が70万人を下回ることとなりました。

静岡市長「田辺 信宏」(たなべのぶひろ)さんはどんな人?

2011年4月から静岡市長を務める「田辺信宏」さんは、1961年8月20日に静岡市で生まれました。大学卒業後、松下政経塾に入塾。卒塾後、大学講師を経て、静岡市議会議員を1期、静岡県議会議員を3期務め、第3代の静岡市長となり2期目になります。

座右の銘は、「着眼大局、着手小局」(広い視野で問題をとらえる、小さな事柄にも心を配り実践する)だそうです。

>静岡市長公式メッセージページ
http://www.city.shizuoka.jp/000_000253.html

「静岡市」の行政プラン

「静岡市」の行政プランは、以下の6つを重点プロジェクトとしています。


1) 悠久の歴史を誇りとして活かした風格のあるまちづくりの推進
2) 人々が訪れてみたいと憧れを抱く個性あるまちづくりの推進
3) 世界中から多くの人が集まる求心力の高いまちづくりの推進
4) 市民が住み慣れた地域で暮らし続けられるまちづくりの推進
5) 様々な危機に備えた減災力が高い安心・安全なまちづくりの推進
6) あらゆる人々が多様性を尊重し共に暮らすまちづくりの推進

「静岡市」は、これら6つのプロジェクトの政策を進める上で、持続可能で強靭な社会基盤と質の高いインフラの整備が欠かせないとしています。また、今後の市政運営において、情報発信力の強化、広域連携の推進、働き方改革の推進の3点に特に留意しながら、取り組みの加速化、効率化を目指していきたいとしています。

まとめ

以上、地方自治体特集「政令指定都市」シリーズ、第9回は静岡県の「静岡市」についてご紹介させていただきました。

本シリーズの他の都市は下記よりご覧いただけます。

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本記事は、2019年6月1日時点調査または公開された情報です。
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