長崎県の公立小学校で働く女性教師の仕事内容・給料レポート

はじめに

長崎県の公立小学校の先生（女性）によるキャリアレポートです。

「小学校の先生」を目指した理由

自分は小さい頃から人に教えることが好きで相手が分かってくれると自分まで嬉しくなりました。なので学校の先生になって勉強の分からない子どもたちにわかりやすく教えたいなと思って先生を目指しました。

「小学校の先生」の仕事内容について

小学校の教師の仕事は多岐にわたります。小学校の中でも先生の仕事に種類があります。クラス担任の他に校長、教頭の下に教務主任といってクラスは受け持ちませんが１年間の授業時数や学校行事の企画運営など学校全体に関わる仕事をする教員、専科といって学年をまたいで特定の教科を受け持つ教員、少人数担当教員といって算数などを主に教える教員などがいます。どの先生も授業で勉強を教えることが一番なのですが最近は子どもの生活指導に重点を置かなくてはいけなくなってきています。

１年生から６年生までの様々な発達段階の子どもたち、またその保護者の様々な家庭環境、考え方を理解し一緒に考え今よりもよりよい方向に導いて行かなければなりません。何か問題があると、一人一人を大切に見て話を聞き、それをみんなと一緒に考えまた全体に戻して改善していきます。学校の規模やクラスの人数によって仕事の量もかなり違ってきます。一人違うだけでかなり違います。

食育指導、給食指導、道徳的な考え方、集団行動、友達とのつきあい方、特別に支援を要する子どもに対しての配慮など人が社会生活していく上で基本的なことを教えることが仕事です。

「小学校の先生」の1日の仕事の流れ

7:20 自宅を出て自動車で通勤

7:50 到着　授業の準備

8:20 職員朝会または児童集会全校朝会など

8:50 授業開始

12:20 給食指導

13:00 歯磨き指導

13:05 昼休み（４５分）この間に宿題付けたり作成したりテストつけたり作成したり

13:50 清掃指導(子どもと一緒に清掃・見回り）

13:55 授業

15:50 授業終わり

16:20 児童下校

16:30 職員会議、部会、

17:00 終業(学校の全体的なことがどうしても優先になるので自分の受け持ちの仕事やクラスの仕事は後回しになり、どうしても定時には帰れませんでした。また５時過ぎてからしか保護者への電話ができず困っていました。保護者との面談もの時間からしかことれませんでした。

17:00~ 残業

「小学校の先生」の給料・残業・有給休暇について

月給３３万円・ボーナス１５０万円　年収は６００万くらいでした。

残業代はありません。有給は夏の子どもが学校に来ないときにまとめてとっていました。普段は子どもがいるのでどうしてものときにしかとれませんでした。有給は毎年２０日くらい余りました。

この仕事で、働いているときに困ったこと

困ったことは子育て中の頃は自分のこどもの行事にはほとんど参加できなかったことです。授業参観などに行ってやれませんでした。運動会や学習発表会なども重なると行ってやれませんでした。今になって本当に後悔しています。

また、今の学校は慢性的に人手不足だと思います。子どもがどうしても昔とは違うので一クラスの人数は２０人くらいでやっと一人の担任が見守れる範囲だと思います。人の不足と時間の不足これにつきます。時間はないのに仕事は増えるし、新しいことを学ばなくてはいけないので非常に困りました。

この仕事や職場でよかったこと

公務員のため福利厚生はしっかりしていたと思います。私たちの頃は育児休暇に給料は出ませんでしたがそれでも産休はしっかりとれて産後の復帰もしっかりできました。

また、医療制度もしっかりしていて病気で入院したときも申請すればお金が返ってきました。公務員のため自分からやめると言わない限り仕事をなくすことはなかったのでそこはいいかなと思います。また、給料の面でも男性と女性で差がないことが一番よいことだと思います。

「小学校の先生」の仕事エピソード

担任をしていると毎年毎年子どもがかわるので若い頃は今年はどんな子に出会えるのかわくわくして新学期を迎えていました。今年の学級の目標を考えてどんなクラスにしていこうか考えるのが楽しかったのですが、だんだんと年をとるにつれて自分のやっていることは本当に子どもたちのためになっているのか考えるようになりました。時代はどんどんかわっていくのに自分がぜんぜん追いついていない。それが年を追う毎にひどくなっていきます。

とくに教育機器に関してはお手上げでした。脳みその中身が違うのでなかなか覚えられっず若い先生方にきくしかなくご迷惑をおかけしました。

「小学校の先生」の職場恋愛について

職場恋愛はありました。小学校だと女性の先生が多いので若い男性の先生は比較的２０代で結婚される方が多いです。でも現在はうちの地方では２０代３０代の先生の採用が少なく結婚式もあまりないようです。

最近結婚される先生方は大学生のころからおつきあいされているかたが多いようでそのかたとゴールインされているようです。私たちの頃は好きになってもオープンにはできず、保護者や他の先生方に見つからないようにおつきあいしていました。

まとめ ー「小学校の先生」を目指す方へメッセージ

がんばってください。