「埼玉県の私立中高一貫校」の「英語教師」の仕事内容・給料レポート

現役もしくは元・公務員へのキャリア・アンケートです。

今回は、「埼玉県」にある「私立中高一貫校の先生(英語科)」(女性)に回答いただきました。

仕事内容、年収(給料・ボーナス)や残業状況・職場恋愛などについてアンケートしたものを編集して掲載しています。


はじめに

「埼玉県」にある「私立中高一貫校の先生(英語科)」(女性)によるキャリアレポートです。

レポート者のプロフィール

公務員としての職業・勤務先:高校の先生(英語科) / 埼玉県にある私立中高一貫校
性別:女性
雇用体系:正規雇用
所有資格:中学校教諭一種免許状(英語)、高等学校教諭一種免許状(英語)

「先生」を目指した理由

資格はあると便利だと思い、大学で教員免許を取得しました。就活では一般企業を受けたのですが、うまくいかず、教育実習のため一時中断しました。その教育実習がとても楽しかったことと、母校の高校から誘いがあったことが理由です。

「中高一貫校の先生(英語科)」の仕事内容について

メインは英語の授業担当で、中学一年から高校三年まで幅広く教えていました。中学ができたばかりだったので、立ち上げを任されていました。通常の授業に加え、多読の授業を取り入れ、音読を重視していました。ネイティブの受け入れを嫌う学校だったので、代わりにバイリンガルの日本人とのチームティーチングを行なっていました。おかげで生徒の発音はとてもきれいで、また自然な文を書く力もつきました。1年生は暗唱、2年生はあるテーマについてスピーチ、3年生は自由なテーマでスピーチ、という形でコンテストを行い、競わせる仕組みを作りました。

その他、担任も務め、こちらは高校生を担当しました。高校から入学してきた生徒たちのクラスで、1年から持ち上がりで担当していました。ホームルームでは、学習習慣確立のため、毎日の学習時間を管理したり、進路を決めるヒントになるよう様々な仕事について紹介するなどしていました。体育祭や文化祭では準備をする生徒たちのために差し入れをしたり、当日は一緒に大声で応援したり、写真をたくさん撮ったりしました。他にもたくさんの行事があり、準備や当日の記録や警備など忙しく動き回っていました。

また進路指導部にも所属していました。ここでは、変わり続ける大学入試形態を追いかけつつ、それに合わせたよりよい指導方法を話し合っていました。不定期で開催されるセミナーに参加したり、校内での模試を運営したりしました。

「中高一貫校の先生(英語科)」の1日の仕事の流れ

7時半 自宅を出て、電車と自転車で通勤する

8時 到着

8時15分 職員朝会 8時半 朝のホームルーム

8時45分 1時限開始

12時半 お昼休憩(45分)
※ただし、生徒が質問に来て食べられない日もある。
※昼前の4時限や昼直後の5時限が空いていればそこで食べることもある。
※基本は外出不可、自席で食べる。


13時15分 5時限開始

15時15分 帰りのホームルーム ※7時限まであるときは16時15分から。

17時 終業
※部活(英語愛好会)は週1で18時くらいまで。
※翌日準備や進路指導部の仕事でだいたい19〜20時まで残業。
※お昼が食べられないことも多いので、終業から45分引いた、16時15分には帰宅しても良いというルールがあるため、予定のある日は早めに帰っていた。

「中高一貫校の先生(英語科)」の給料・残業・有給休暇について

月給23万くらい、残業代なし、ボーナス5ヶ月分、その他手当がついて年収は500万くらいでした。残業は当たり前で、有給休暇は取りづらい雰囲気がありました。

土日も説明会や相談会などで出勤も多く、月によっては休みが3日しかないこともありました。その分、夏休みはしっかり休めますが、講習担当になると、実質の休みは1週間ほどで、年間の休みの日数は一般企業に比べてはるかに少なかったです。

この仕事で、働いているときに困ったこと

残業や休日出勤をすることが偉いという雰囲気があり、時間通りに帰ることや、有給休暇を取ることが後ろめたいことのように感じてしまっていました。本来は正当な権利ですが、それに対して影口を言う先生方も多く、居心地が悪かったです。

また互いに干渉することが嫌なのか、若手の先生ほど、任せるの一言であまり相談に乗ってくれませんでした。自慢話や武勇伝が多く、身になるアドバイスがもらえなかったことはとても残念でした。

この仕事や職場でよかったこと

あまりありませんが、強いて言えばボーナスが確実に出る、常に一律の割合で出ることです。業績などに左右されないので、安心感がありました。手当についても、担任や部活は無いに等しかったですが、時間外の講習や休日出勤、入試作成には高めの報酬が出たので助かりました。

なお、時間外の各自の作業には残業代は出ません。 またやむを得ず休む場合、ホームルームは副担任に任せ、授業も交換すれば大した迷惑がかからないため、休みによるしわ寄せは企業より少ないと思います。

「中高一貫校の先生(英語科)」の仕事エピソード

やはり日々の生活、行事を含め、生徒との思い出はかけがえのない宝物です。誕生日の日に、クラス全員からお菓子をもらったときはとても感動しました。また自分のクラスでない子でも、質問に来るたびに丁寧に教えていたりすると、感謝の手紙を届けてくれるなど、自分が頑張ったことに対して気持ちで返してくれる純粋な子どもたちに癒されました。

もちろん反抗的な子もいます。中には、私の授業なんか受けたくないと言って大騒ぎし、自習する権利を勝ち取る子もいました。その後も常に見下した態度で人を馬鹿にし、日々傷つけられました。翌年は担当を外してもらいましたが、校内にいる間は顔を合わせるのも怖かったです。

「中高一貫校の先生(英語科)」の職場恋愛について

多いと思います。私自身、職場で出会った男性と結婚しました。周りを見ると、仕事が命というくらい、職場にずっといる男性が多く、出会いが少ないのだろうと思います。

私は旦那と出会う前、婚活のため合コンや婚活パーティーにもたくさん参加しました。感じたことは、女性教員は男性ウケがいいということです。きちんとしている、自分でしっかり稼げる、女教師という響きへの憧れなどが理由だったようです。実際に合コンや婚活パーティーで知り合った男性と結婚した同僚もいましたが、やはり職場の同僚や大学時代からの友人と結婚する人の方が多かったです。

まとめ – 「中高一貫校の先生」を目指す方へメッセージ

マイナスな面を多く書いてしまいましたが、職場によって環境は様々です。仕事そのものはやりがいのある仕事です。自分に合う職場で、かわいい子どもたちとたくさんの思い出を作ってください。

本記事は、2022年9月15日時点調査または公開された情報です。
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