「大分県」にある「公立中学校の先生(国語科)」の仕事内容・給料レポート

現役もしくは元・公務員へのキャリア・アンケートです。

今回は、「大分県」にある「公立中学校の先生(国語科)」(男性)に回答いただきました。

仕事内容、年収(給料・ボーナス)や残業状況・職場恋愛などについてアンケートしたものを編集して掲載しています。


はじめに

「大分県」にある「公立中学校の先生(国語科)」(男性)によるキャリアレポートです。

レポート者のプロフィール

公務員としての職業・勤務先:中学校の先生(国語科) / 大分県にある公立中学校
性別:男性
雇用体系:正規雇用
所有資格:幼稚園教諭 中学校教諭(国語) 高校教諭 (国語)小学校教諭 司書教諭(資格はいずれも1種) 

「中学校の先生」を目指した理由

中学校の頃の担任にすごくよくしてもらい、教師という仕事が楽しそうだと感じてその時から、中学校の先生を目指すことにしました。

「中学校の先生(国語科)」の仕事内容について

中学校の先生の仕事内容は主に担任業務、担当教科の授業、給食指導、保護者対応、テスト作成、部活動、生徒指導です。 授業に関する業務が多いように思えますが、それは実はそんなにウェイトを占めていません。 むしろ学校で授業準備をするような時間はないので、帰ってから次の日の授業準備をすることになります。

まず朝から校門で生徒が来るのを待って、あいさつ運動に参加します。 次に1〜6時間まで授業をして、その間の空きコマは1時間あるので、ここで生徒の宿題をチェックします。 自分の学校は1クラス40人学級なので、宿題チェックに1人1分使えば空きコマは終わります。

そして放課後は部活動に指導に行き、その後自分の担当分掌の仕事をします。 自分の場合は生徒会担当だったのでそちらの仕事がとまると学校全体の行事がとまるのでそれがまず最優先でした。

しかしその間に生徒トラブルなどがあれば保護者に連絡して、面談したり、テスト前になればテスト作成や丸つけ、通知表作成など毎日非常にばたばたとした状態です。

「中学校の先生(国語科)」の1日の仕事の流れ

6時:自宅を出て、自動車で通勤する
7時:到着
7時30分:あいさつ運動(生徒が安全に学校にこられるように各地域にたってあいさつ運動)
8時 :職員朝礼(一日の学校全体の流れと学年での統一自自公の確認)
8時20分:ホームルーム( 朝礼での内容を伝えると共に一日のクラスの目標を決める) 8時40分~12時30分 授業
12時30分:昼食(45分)(生徒と同じ教室で食べ、危険がないかなどの食育も行う) 13時15分〜15:30 授業
15時40:清掃
16時:ホームルーム(一日の反省やクラスの良かった点を認めあう)
16時20〜:部活(サッカー)の指導
19時:その他作業(保護者対応、成績作成、分掌業務)
22時:帰宅 授業準備

「中学校の先生(国語科)」の給料・残業・有給休暇について

有給休暇は年間に155時間使うことができ、時間単位でとることが出来ます。本日1時間年休使いますというな形です。しかし実際には授業があるので年間でつかうことが出来るのはせいぜい20時間程度です。

月収は手取りで20万程度、ボーナスは40万前後です。

この仕事で、働いているときに困ったこと

どの項目でも書いていますが、まず教師としての働き方がかなり無理があり、時間に追われる日々です。 そして自分の学校は全教師部活動担当制でしたので、顧問をやりたくないということは通じませんでした。 それでも年齢の高い先生方は家庭があると言って17時には帰りますので、しわよせは若い先生方に降りてきます。


そして本来の業務外のことが仕事ではよく直面します。 子どもが帰ってこないや、ラインで〜ちゃんから文句を言われたなどの。 これらの連絡は21時あたりに学校に連絡があることもあれば、携帯に連絡があったりして、常に業務に追われています。 16時45分までが勤務時間ですが実際には22時近くまで働くことが多く、1カ月の超過勤務時間は100時間近くになる人はざらです。

部活動は自分の専門的な競技になることはほとんどありません。 自分はサッカーが専門ですが、今まで女子バレー、バスケ、卓球、テニスの顧問をやりました。 当然保護者からは先生もっと部活に力を入れてくださいや競技の勉強をしてくださいと言われます。 部活動は本来ボランティアですがその概念は保護者にはないです。 近年言われているブラック部活の発端ですが、4時間働いて1200円です。 平日は部活動手当もありませんし、残業手当もありません。 本当の意味でのただ働き、なおかつ専門競技でない先生は本当に苦労していました。

ただし、子どもは本当にかわいくその子どもの成長のためには時間を犠牲にしてもいいと思えるほどに頑張ろうと思えます。 教師がする業務と外部に委託できる業務にわけることができればもっと教師の成り手も増えると思います。

この仕事や職場でよかったこと

特段恵まれていると感じたことは正直ありません。 年齢がまだ若いという点もあるでしょうし、年間の休みは5日間もあるかないかわかりません。

今でこそエアコンがつきましたが、去年までは34度の教室で授業を行っていたり、土日も部活動にでたりとプライベートの休みはほとんどなかったです。

唯一恵まれていたなと感じたものは、周りもほぼ同じ環境なので、悩みなどは共通して同じことが多く、教師としてのコミュニティはかなり強く、知り合いがたくさん増えたことです。

「中学校の先生(国語科)」の仕事エピソード

1年間の中で感動するのは本当に3回くらいです。普段の生活は多忙を極めて生徒一人一人と接する時間は意外にありません。 それでも体育大会や文化発表会などで、クラス一丸になって賞をとろうと頑張っている姿や、その賞がとれなくてみんなで泣いたり笑ったりするその姿に、苦労や個人の成長を感じて感動します。

教育とは教えるだけではなく、子どもから教えてもらうこともたくさんあります。自分の場合は常に共に成長する場所として共育という言葉を頭に入れていましたが、本当にその言葉の通りで、寄り添えば寄り添うだけ自分自身の成長につながります。

「中学校の先生(国語科)」の職場恋愛について

4割ほどの先生方が職場での結婚。または同職種との結婚です。 自分の場合は中学校の現場でしたので、土日も部活と休日もほとんどなく、常に学校に携わった日々でしたので、出会いというものがまずありません。 その辺もふまえると、ほとんどの方が先生同士結婚、もしくは高校の先生は教え子との結婚が意外と多いです。

その他の結婚では、学生時代から付き合っている場合の人はそのまま結婚ということが多いですが、教師になってからの出会いはかなり少ないです。

まとめ – 「中学校の先生」を目指す方へメッセージ

決して楽な仕事ではありません。お金も増えるものでもありません。それでも思いと出会いがたくさん増える仕事です。頑張ってください。

本記事は、2022年9月13日時点調査または公開された情報です。
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