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埼玉県公立小学校の(臨時的任用教師)の仕事内容・給料レポート

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目次

はじめに

埼玉県の公立小学校の臨時的任用教師(女性)によるキャリアレポートです。

レポート者のプロフィール

公務員としての職業・勤務先:小学校の先生 / 埼玉県にある公立小学校
性別:女性
雇用体系:臨時的任用教師(常勤)
所有資格:幼稚園教諭、小学校教諭、自動車運転免許

「小学校の先生」を目指した理由

就職氷河期だったので手に職をと思い大学で専攻しました。小学校時代が楽しかったのも理由です。幼稚園実習よりも小学校実習のほうが楽しく、子どもの年齢も自分に合ってました。

「小学校の先生」の仕事内容について

小学校教諭は臨時的任用教師であっても正規雇用と同じく担任になります。3年間で2年生と3年生を持ちました。学校にもよりますが、全教科を担任が受け持ちました。算数だけは担任外の先生と分担して教えました。

業務内容は、早朝の登校指導や校庭のライン引き、朝会や朝マラソン、朝の会、1~
4時間目の授業(休み時間は子どもたちと遊ぶか宿題の採点)、給食、掃除、5、6時間目の授業、帰りの会、下校指導、放課後は次の日の準備や学年での打ち合わせなどという流れです。放課後までトイレに行く余裕を持つのが大変なくらい時間が慌ただしいです。

個人的には、授業は準備さえやっていれば落ち着いてできました。それよりも、休み時間での子ども同士のトラブルについての話し合い、宿題の採点と返却、給食の慌ただしさ、整列して下校させることなどが、特に気を遣ったり大変でした。ケガやトラブルは念の為、連絡帳や放課後に保護者に電話をするようにしていました。

「小学校の先生」の1日の仕事の流れ

7:00 校庭のライン引き、登校指導
8:00 朝会
8:30 朝の会 授業
12:30 給食、掃除、授業
15:00 下校指導
21:00 明日の準備、打ち合わせなど
帰りは定時が17時ですが、そのあとは人それぞれです。最近は個人情報などがより厳しくなったので、家に持ち帰ってやれる仕事が減りました。

凝れば凝るほど、要領が悪ければ悪いほど、帰る時間が遅くなりますので、若い先生が特に遅くまでゆっくり仕事をしてしまう傾向にありました。私はそこそこでやっていたし、持ち帰れるものは持ち帰っていたので、18:30には遅くとも学校を出ていました。朝の時間も役割によりちがいます。校庭のライン引きは体育の担当になった場合にやることが多いですし、登校指導も毎日担当するとは限りません。

「小学校の先生」の給料・残業・有給休暇について

2年目24歳のときのだいたいの月収は手取り20万円ほどでした。6月と12月には30~40万円位のボーナスが入り、臨時的任用教師は3月末までの一年更新なので、一度3月末で退職金として20万円位入りました。

この仕事で、働いているときに困ったこと

気になったことは仕事の効率についてです。どうしても時間がなく、授業もさっさと進まないと終わらないので、雑になりがちでした。準備や採点、そして一番大変な作業が通知表でしたが、持ち帰ってできる仕事が減ったので帰るのが遅くなりました。

地域によりますが私が働いていた地域は役所の古い人の力が強いのか、なかなか仕事の効率について改善してくれません。通知表などの手書きの作業がなくならず、デジタル化があまりにも遅いので仕事がしづらかったです。


この仕事や職場でよかったこと

ボーナスに関しては民間の会社の平均よりたくさん貰えていると思います。夏休みや冬休みはいくらか休めるので、旅行に出かけることができます。臨時的任用教師でもボーナスがあり、給与も正規と同じくらいもらえているのは嬉しいです。

臨時的任用教師だと働きたい地域を選ぶことができるので、通勤時間が短く済みます。良い環境でもいやな環境でも、1年間で異動なので気楽でした。最近は2年間までは同じ学校に留まれるようになったようです。

「小学校の先生」の仕事エピソード

子どもが成長すると鳥肌が立つほど感動します。音楽会や運動会などはまさに、そういう感動を共有できます。小さなことでも、例えば、給食がたくさん食べられるようになったり、字が丁寧になったり、算数が好きになったり、得意なことが増えたり、友だちが増えたり、先生にいろんな話ができるようになったり、トラブルが減ったりなど、その都度成長が見れます。

大変だったことはエピソードとしてはあまりないですが、我が子の話だけを聞いて勘違いして怒って学校に来た保護者はいました。どんな方にも誠実に嘘なく接していればわかってもらえます。

「小学校の先生」の職場恋愛について

多いほうだと思います。先生同士の距離は近いし、子どもを相手する姿を見ているのもあり、親近感がわくのではないでしょうか。先生同士のカップルや夫婦は多いです。

私の地域は車通勤が多いので、アフターファイブはあまり飲みに行ったりなどできないと思うので、学校以外での出会いがあまりないのも理由かもしれません。職員室で、先生同士おしゃべりしながらゆっくり仕事をして、夜遅くまで若い先生同士ワイワイ仕事している場合もあるので、そんな中、仲良くなるのだと思います。

まとめ – 「小学校の先生」を目指す方へメッセージ

毎日変化を楽しめる仕事です。子どもが助けてくれます。楽しんでください!

本記事は、2021年4月28日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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この記事を書いた人

公務員総研の編集部です。公務員の方、公務員を目指す方、公務員を応援する方のチカラになれるよう活動してまいります。

コメント

コメント一覧 (7件)

  • 小学校の先生の普通の一日や仕事の内容がリアリティがあり、共感できる部分も多かった。教師を目指す人のためにもわかりやすく良い内容だと思います。

  • 「臨時的任用教師」という、あまり聞きなれない雇用形態について知ることができて良かったです。
    先生という仕事の大変さだけではなく、やりがいなど前向きな内容もあり、バランスが取れた記事だと思います。

  • 小学校の先生の仕事内容が面白そうだったのでこの記事を読みましたが、職場恋愛の点が面白かったです。確かに先生同士の結婚はあったので、記事を読んで納得しました。

  • 小学校臨時教師に興味がありました。びっくりしたのが、労働時間が長いことでした。そして、給料もそんなに多くなかったことがわかりました。

  • 今年の春に小学校を卒業した子供がいて、先生の仕事がどんなものか気になったので。また高校生の娘もいるが、将来の夢が小学校の先生なので興味があった。休み時間も細かい仕事があり大変そうだが、やりがいはありそうと思った。恋愛事情の話もリアルで面白かった。

  • 休み時間に生徒同士のトラブルへの話し合い、と聞いて、昔の先生はもっと偉かったと思いました。今はよく言えば村長されているようですね。そのように感じます。

  • 先生同士の職場恋愛が結構多いことを知りました。この記事にも書かれているように教師は学校以外にはそれほど異性と知り合う機会が多くないのかもしれません。

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