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保健室の先生(養護教諭)の給料について内訳解説(公立と私立比較など)

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目次

はじめに

学校には必ず「保健室の先生(養護教諭)」がいます。学校で怪我をしたり、病気になると、保健室の先生(養護教諭)が対応してくれます。

しかし、保健室の先生(養護教諭)の給料については、あまり知られていません。今回は保健室の先生(養護教諭)の給料について、地域差や免許状の種類などと絡めて、説明します。

保健室先生(養護教諭)の給料について

保健室の先生(養護教諭)の給与は、持っている免許状の種類、公立と私立と国立という校種の違い、地域によって違います。

保健室の先生(養護教諭)の給与:免許状の違い

養護教諭2種免許状
短期大学などの2年生の学校で必要な単位を履修し、卒業すると取得できる免許状です。

養護教諭1種免許状
大学など4年生の学校で必要な単位を履修し、卒業すると取得できる免許状です。

養護教諭専修免許状
大学卒業後大学院で必要な単位を履修し、卒業すると取得できる免許状です。

免許状によって給与のベースが変わってきます。地域や校種によっても違いますが、数万円の差があります。

給与のベース以外に大きな違いは、養護教諭2種免許状では管理職になれないことです。

保健室の先生(養護教諭)の給与:校種による違い

大きく違うのが国・公立と私立です。

私立は理事長などの経営方針や「保健室の先生(養護教諭)」というものに対する理解によって、他の教諭と同じ給与ベースの場合と事務職と同じ給与ベースの場合があります。

他の教諭と同じであれば国・公立より給与が高い場合が多く、事務職扱いであれば低い場合が多いです。ただし、私立の場合交渉ができます。働きや貢献次第で給与ベースが上がることも可能です。


国立と公立の違いは、国立の教諭は「国家公務員」、公立の教諭は「地方公務員」です。
そのため給与ベースがそもそも違います。

公務員は税金からの給与です。そのため、国の経済状況によって国家公務員の給与が増減した後に、地方公務員の給与も増減します。

また、幼・小・中・高どの校種に配置されるかによっても違います。幼稚園→小学校→中学校→高校の順に基本給が高くなります。

どの校種に配置されるかは、採用試験の際に希望は聞かれますが、叶うとは限りません。期限付き講師の経験が考慮されることはよくあります。

他の教諭と違い、養護教諭という同じ免許状ですが、校種によって基本給が変わるのは不思議ですね。

保健室の先生(養護教諭)の給与:地域の違い

公立の教諭は「地方公務員」のため、都道府県によって給与のベースが違います。「僻地」と呼ばれる地域に勤務すれば「僻地手当」が加算されます。

地方公務員給与ランキングというものを目にすることもありますが、下位の都道府県が様々な手当てなどで意外とランキング通りではないこともあります。

保健室先生(養護教諭)の「昇給」について

私学の場合

私学の場合はそれぞれの学校によって違います。

私の場合は、「保健室の先生(養護教諭)」という職が認められていない学校だったため、毎年校長に昇給を交渉し、5,000円ずつ毎年ベースアップしてもらっていました。若いからこそできたことですね。

5年後には資格や免許を加えて取得したことで他の教諭と同じベースにのせてもらいました。

国公立の場合

国公立の場合、数年前までは、正規雇用であれば毎年基本給が上がり、管理職になれば手当がついて大手企業とはいきませんが安定した額が毎年保障されていました。

しかし、時代は変わり最近では昇給幅も一般企業同様小さくなり、管理職にならなければ
40代で基本給の昇給がストップする自治体もあります。

最近では保健室の先生(養護教諭)から管理職になる人もいます。もちろん学校全体のことはよく見えていますが、教科のことや担任としての経験がないことから教職員と折り合いをつけるのが難しい場合もありますが、管理職になられる養護教諭は勉強熱心な方が多く、数年すれば同僚から管理職として認められています。

「講師」と呼ばれる期限付き臨時教員の場合も、少し前までは4月1日から3月31日までの契約であれば、翌年度も継続して経験年数として昇給がありました。

しかし、最近では4月1日から3月30日、もしくは半年で契約を切り1日あけて契約することが主流となりボーナス額や昇給額の上昇が少なくなりました。


保健室の先生(養護教諭)は基本的に1校に一人のため採用が数人程度ということが少なくありません。そのため、ほとんどの場合、免許取得後最初は講師として勤務し採用試験に臨みます。

まとめ – 編集部より

いかがでしたか?

今回は、保健室の先生(養護教諭)の給料について聞くことができました。免許状の違いや、働く学校の違いによって、給料は変わるようです。

保健室の先生(養護教諭)を目指す方は、自分の取りたい免許・行きたい学校について考える際、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

本記事は、2020年5月28日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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この記事を書いた人

公務員総研の編集部です。公務員の方、公務員を目指す方、公務員を応援する方のチカラになれるよう活動してまいります。

コメント

コメント一覧 (6件)

  • 保健室の先生は私が小学生の頃に憧れていた職業でした。
    あの頃は給料の事は全然考えてなかったので今まで知りませんでしたが、持っている資格によって変わったりするのは知りませんでした。ほかの先生たちと同じお給料だと思っていたので知れてよかったです。

  • 公立学校の先生が副業OKなのは初めて知りました。公務員は全般副業禁止だ思っていたので、先生という仕事をしながら原稿執筆をしたり本を出版したりできるのは、収入も増えるし自分のしたいことができるのは素晴らしいことだと思います。

  • 保健室の先生に、焦点があったっていて興味深かったです。そもそも取得する免許状が違うことに驚きました。短大、大学、大学院と教育レベルによって給与が異なるのは、他の職種にも当てはまることなので納得です。
    「講師」として採用後、「養護教諭」になるまでどのくらい期間を要するのか、知りたいです。

  • 心理カウンセラーに興味があり、臨床心理士も取得を考えていたので、学校の保健室の先生はどのような仕事をしているのか、的確に記載されていて参考になりました。

  • 私学、公立、国立で給料が変わることがわかりました。公立での給料面でしか聞いたことがなかったので、国立、私学のことも知れて良かったです。

  • 自分の以前の商業上、養護教諭のお給料には興味があったので、読んでいて面白かった。校種によって給料が変わることを知って驚いた。

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