レスキュー隊(特別救助隊)の給料・年収を調査 - 基本的には消防士と同じ水準

消防士の中でも、救助活動を専門とする「レスキュー隊」ですが、その給料は「消火隊」など他の消防吏員(消防士)と同じ俸給表で決まっており、大きな金額の違いはありません。

「レスキュー隊」の給料について、「消防士」の給料を参考にしながら解説します。


東京消防庁「レスキュー隊」の場合、25歳〜34歳頃の年収は約350万円〜約480万円程度

レスキュー隊、正しくは特別救助隊は過酷な災害現場で人命救助を主とした活動をする消防隊員で、その年収について、基本的には消防士職と同じ水準で扱われるようです。

例として、東京消防庁が公開している初任給や、東京都人事委員会が公開している賞与の情報をもとに計算すると、最終学歴は勤続年数による階級、号級にもよりますが、レスキュー隊員の年齢にあたる25歳から34歳くらいの職員では、年収約350万円から約480万円ほどが、平均的なようです。危険な任務や役職もあり、さらに高くなるように思いますが調査中です。

ちなみに、東京消防庁の給与は他の自治体と比べ、高水準な方に分類されるようですので、自治体によっては、同じ年齢でもこの年収より低いという可能性はあります。が家賃・物価も異なりますので、そのあたりはほかの公務員や民間と同じく常識的な計算方法だと思います。

参考:東京消防庁「職員募集・待遇、勤務条件等」

参考:東京都人事委員会「東京都職員給料表」

参考:産経新聞「東京都、賞与3年ぶり引き上げ 都人事委勧告、月給も828円増」

紹介)東京都庁 救助隊員:メッセージムービー

 

 

レスキュー隊(特別救助隊)やハイパーレスキュー隊の給料の決まり方

「レスキュー」「ハイパーレスキュー」は救助活動に特化して、特別な訓練を行なっている精鋭部隊として、お給料もさぞ高額なのでは?と思う方もいるかと思います。

しかし、実際には「レスキュー隊」も地方公務員の一員であり、一般的な「消防士」などと同じ俸給表で給料が決まりますので、大きな差はないようです。


また、出動手当などの基準も一般の消防士と同様に決まりますので、手当にも差はほとんど無いようです。

もちろんレスキュー隊員それぞれのシフトによっては、危険手当や時間外手当、出動手当で平均より給料が高くなることもありますが、それは消火隊など、レスキュー隊以外の隊員の場合も同じ条件です。

出世、昇進による昇給についても、レスキュー隊は基本的には「消防士」の一員として、消火隊などと同じ制度の中でお給料が上がる仕組みですので、レスキュー隊が特別に昇給が早い、などということも無いようです。

なお、消防士の仕事内容などについては、以下の記事をご参考ください。

》火消しだけじゃない!「消防士」の仕事内容・1日のスケジュール

ママチを守る地方公務員「消防士」、子どもたちの「将来の夢」としても挙げられる、町のヒーロー!「消防士」と言えば、火事を消しとめるイメージが強い職業ですが、実際の仕事はそれだけではありません。本記事では、「消防士」の仕事内容について解説します。

レスキュー隊を含む、「消防士」の給料はどれくらい?目安を紹介します。

それでは、レスキュー隊を含めた「消防士」の給料がどのくらいなのかを簡単にご紹介します。

消防士の給料は、地方公務員の給料として、所属する地方自治体によって定められているため、所属する自治体によって高低があります。

2019年の総務省の‘データによると、東京都の「消防士」の初任給は、額面で大卒約21万円、高卒約18万円ほどです。

政令指定都市の「消防士」の初任給は、額面で大卒約19万円、高卒約16万円、そして「町村」の消防局に所属する「消防士」の初任給は、額面で大卒は約18 万円でした。ちなみに、月20万円として、4.5か月のボーナスをいれた仮の年収では、240万円+90万円で年収360万円といった計算ができます。

詳しくは、下記のページも併せてご覧ください。

》消防士の給料・年収・働き方(全体)

別で、レスキューの中でも「救急救命士」の資格者は、比較的給料が高くなる

実はレスキュー隊(救助隊)の隊員には、「救急救命士」の資格も持ち、「救急隊」の役割を果たしている方もいます。

「救急救命士」については、「救急救命士」の資格が必要な職種であり、救助隊として救助に入った後、救助者を運ぶことなく現場ですぐに処置できるという強みがあります。

そして「救急救命士」の資格を持っていると、ハイパーレスキューなどの高度な救助チームに配属される場合もあります。


ハイパーレスキューの方が給料が高いということはあまり無いようですが「救急救命士」の資格に対して、資格手当などがつき、優遇される自治体もあるようです。

》「救急救命士」に関する記事一覧

レスキューなるには?経済的なメリットより、仕事にやりがいを感じられるか?

ご説明したように、レスキューだからといって、特別、給料が高いというわけではありません。自治体によって多少の誤差はありますが、基本的には消防隊や救急隊の隊員と同じ水準の給料が支払われます。

レスキューなるには、まず消防士採用試験に合格しで消防隊に入隊するところから始まります。例えば、日々の訓練に真摯に取り組み、希望の救助隊に配属してもらえるよう、上司などにもビジョンを伝えておくと、欠員が出た場合に声がかかりやすくなるかもしれません。

レスキュー隊は、給料が消防士のなかで特別高いわけではありませんが、レスキューには人を助けに行くという責任あるやりがいのある仕事内容の魅力があります。

詳しいレスキュー隊になる方法については下記のページもご覧ください。

》「消防士・レスキュー隊員になるには」に関する記事一覧

まとめ

このページでは、「レスキュー隊」の給料について、ご紹介しました。

「レスキュー隊」の給料は、基本的には他の消防士と同じように、自治体ごとに異なる、「地方公務員の俸給表」によって決定します。地方公務員の一員ですので、勤続年数が長いほど、給料も上がっていく仕組みです。

また「救急救命士」の資格を持っている場合は、資格手当が支給されるため、その分少しお給料が多い、という自治体もあるようです。

また、精鋭が集うハイパーレスキューの隊員には「救急救命士」の資格を持つ隊員も少なくないようです。ハイパーレスキューの隊員だからといって必ずしも給料が上がるわけではありませんが、「救急救命士」の資格者が多いことから、結果として、ハイパーレスキューの平均年収が高い、というケースがあります。

レスキューだけでなく、消防士についてのお給料について知りたい場合は、こちらの記事もご覧ください。

》【事務方から救助隊員まで】消防職員の給料体系について知ろう

私たち市民との距離も近い、身近な公務員として知られている消防職員。子供のころに消防職員に憧れ、そのまま将来の道として選び、実際に活躍している人も多くなっています。ここでは、実際に消防職員を目指す人も知っておきたい消防職員のお給料についてまとめました。

本記事は、2021年1月5日時点調査または公開された情報です。
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