保健室の先生の仕事に役立つ資格や技術まとめ 8つ

今回は、私立高校で5年、一律の小学校で10年、保健室の先生(養護教諭)として働いた経験を持つUさんに「仕事に役立つ資格や技術」について取材し、まとめました。

はじめに – 保健室の先生は「枠を超えた知識」が必要

保健室の先生(養護教諭)は、看護師や医師などの医療従事者ではないので、優れた医療技術や薬の知識などは必要ありません。

保健室の先生が必要なのは、ケガや調子が悪い子ども、保護者に応対するための枠を超えた幅広い知識です。

また、担任や教科担任のように指導方法の専門的な知識が必要なわけではありませんが、保健室登校の児童や保健室に滞在する児童へ適切な声掛けは必要になってきます。そのため、働けば働くほど必要になってくる技術や学ぶべき知識に直面します。

包帯の巻き方、消毒の仕方だけ知っていればいいなどということは決してありません。

本記事では、医学的知識以外に保健室の先生(養護教諭)が身につけておくことで役立つ資格や技術8つを紹介します。

役立つ資格や技術その1:アンガーマネジメント

1つ目は、「アンガーマネジメント」の知識です。

一昔前から「最近の子どもはキレやすい」といわれてきました。昔と比べて多いか少ないかは別にして、いつの時代も、怒りの表現がトラブルの原因となることは間違いありません。

そのため、怒りの仕組みを理解し怒りをコントロールする手段「アンガーマネジメント」を子どもたちが身につけることは、生涯において有効なことです。

海外では国語や算数と同じように学校で学ぶこともある心理教育、心理トレーニングです。

私が働いていた学校では、保健室に来室した子どもたちに個別で「アンガーマネジメント」について指導を行ったり、保健指導の時間に生徒たちに教えたり、保健だよりに掲載して伝えていました。

ちなみに、「アンガーマネジメント」については、アンガーマネジメント協会が主催する講座で学ぶことができます。

▼参考URL:日本アンガーマネジメント協会
https://www.angermanagement.co.jp/

役立つ資格や技術その2:ファイナンシャルプランナーの知識

2つ目は、ファイナンシャルプランナーの知識を身につけるということです。お金と教育、これは一見保健室の先生(養護教諭)とは無縁のように思いますが、意外と役立つ知識です。

というのも、最近では日本の小学校でも訴訟が当たり前になってきています。子ども同士のけんかと言っても、お金が絡んでくることもしばしばです。

そこで、役立つのが「保健」ではなく「保険」の知識です。個人で入っている損害保険について理解しているかどうかで、訴訟を免れることもあります。

保護者や教員の中で「保険」について専門的な知識を持っている人は意外と少ないので、知識を持っていることで助け舟を出せることもあります。

とはいえ、ファイナンシャルプランナーの資格を取るとなると受験料がかかり、定期的に試験を受けなおす必要もあるので、必ずしも資格を取る必要はありません。大切なのは、資格自体は取らなくても、資格を取得するのに必要な知識を身につけておくことだと思います。

例えば、ファイナンシャルプランナー資格を取得するためには、金融、不動産、住宅ローン、税制、保険、年金、相続など、人の一生にまつわる広範囲な知識が必要です。これらを習得することは、仕事だけでなく、自分のライフプランを考えていくうえでも決して無駄になることはありません。

▼参考URL:日本FP協会
http://www.jafp.or.jp/

役立つ資格や技術その3:食育アドバイザー

3つ目は、食育アドバイザーの資格です。

最近では、栄養教諭が各校に配置されている学校も増えてきました。そのため、以前に比べると保健室の先生(養護教諭)が「食」について保健指導を行うことは少なくなっています。

とはいえ、「バランスのいい食事」は子どもたちの健康維持に欠かせません。保健室の先生は、栄養教諭と協力しながら保健指導や保健だよりに食事に関する事を掲載していくことが大切です。

役立つ資格や技術その4:チャイルドカウンセラー

役立つ資格や技術、4つ目は、「チャイルドカウンセラー」の資格です。

子どもだけでなく、最近では保護者の人間関係トラブルや子育ての悩みなど、保護者からの相談も多くなっています。

この資格は、心理療法、家族カウンセリングのテクニックなど、子どもや親の問題への理解を深め、相手に合ったカウンセリングの進め方や対応方法を習得することができるので、自信をもって対応することができます。

役立つ資格や技術その5:カラーセラピスト

5つ目は、「カラーセラピスト」の資格です。

子どもや保護者、教職員の心に寄り添うためには、安心してもらうきっかけが必要です。その手段の一つとして「カラーセラピー」があります。

色の歴史、メカニズム、意味や効果などの基礎知識はもちろん、本格的なカラーカウンセリングスキル、絵に見る色の意味などを知ることで、心を開くきっかけにすることができます。

役立つ資格や技術その6:実用ボールペン字

6つ目は、「実用ボールペン字」です。ペーパーレス化が進んでいるとはいえ、保護者とのやり取りや授業での板書など字を書く機会は多くあります。綺麗で読みやすい字は、教員にとって大切なスキルの1つです。

ですが、案外大人になっても「字」に自信がない人は多いのではないでしょうか。最近では100円ショップでもボールペン字の練習帳が販売され、字の練習を気軽に行うことができます。

役立つ資格や技術その7:インテリアコーディネーター

7つ目は「インテリアコーディネーター」です。

一見保健室の先生とは何の関係もないように思えますが、実は保健室内の雰囲気が児童・生徒に与える影響は、思いのほか大きいのです。

保健室は養護教諭のセンスが現れ、ジャングルのように観葉植物が生い茂っている保健室や、ぬいぐるみなどで溢れている保健室、コンクリートの壁で冷たい雰囲気の保健室など、学校によってさまざまです。

しかし、保健室に最も必要なのは、機能的な配置、清潔感、整理整頓、そして安心して過ごせる雰囲気です。来室する人が気持ちよく過ごせる配置やインテリア、必要なものがすぐに取り出せる技術は学ぶに値するものです。

役立つ資格や技術その8:整理収納アドバイザー

8つ目は、「整理収納アドバイザー」です。

最近人気の、100円ショップで購入できるような手軽なもののDIYをはじめ、片付かない原因を根本から解決し「散らかりにくく、片付けやすい」を叶える、整理収納のプロフェッショナルな知識が身につく資格です。

養護教諭が扱う書類は多岐にわたり、保存期間も決められています。学校に一人の職種だからこそ、養護教諭が不在時に他の教員にもわかりやすい整理をしておくことが必要です。

まとめ – 編集部より

今回は、ベテランの養護教諭に、仕事に役立つ資格や技術について教えて頂きました。一見、保健室の先生(養護教諭)とは関係がないように思える資格でも、実は非常に役に立つ資格もあるということがわかりました。

保健室の先生(養護教諭)は、1人で学校の全員の対応をしなければいけません。培った知識が、思わぬところで役に立つこともたくさんあるでしょう。

本記事を通して、保健室の先生(養護教諭)を目指す人も、そして現在働いている現役の先生も、少しでも仕事に役立つ資格や技術について知ってもらえれば幸いです。

本記事は、2020年6月29日時点調査または公開された情報です。
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